「メルマガを戦略的に使いこなす方法とは?」
「メルマガをマーケティング活動に組み込むには?」
「メルマガの必要性や将来性が知りたい」
というあなたに、今回は、
- マーケティング戦略にメルマガを活用する方法
- メルマガの必要性が高まると考える2つの理由
について解説いたします。
メルマガを自社のマーケティング戦略に取り入れることで、より強固な「売れる仕組み」を作ることができます。
前職で10年以上、メルマガの企画・運用を行い、発行責任者として携わってきた経験から、今回の記事では、お客様にメルマガの登録を促すタイミングや、その際に注意すべきことなどをお伝えするとともに、
「なぜメルマガを発行する必要があるのか?」
という素朴な疑問に対して、どこよりもわかりやすくお答えいたします。
この記事をきっかけに、メルマガは漠然と配信するものではなく、マーケティング活動において重要な役割を担っていることを再認識していただければ幸いです。
それでは早速見ていきましょう。
メルマガを活用したマーケティング戦略
メルマガを活用したマーケティング戦略とは、具体的にどのようなものか?
この項では、
マーケティング戦略の一環として、メルマガを戦略的に活用する方法を解説いたします。
マーケティング戦略を考える上でポイントとなるのが「集客~顧客化~ファン作り」です。
「集客~顧客化~ファン作り」を自動化する仕組みづくりこそ、マーケティング戦略の本懐と言っても過言ではありません。
集客~顧客化~ファン作り
集客:顧客ターゲットを定め、有益な情報を発信することによって見込み客を集める
顧客化:見込み客に自社のUSPやベネフィットを伝え、必要とする見込み客に販売する
ファン作り:商品やサービスのみならず、自社に好意を寄せていただけるような試みを続ける
「集客~顧客化~ファン作り」を実践するためには、お客様に様々な情報を発信し続けるための「接点」が必要不可欠となります。
そして、お客様との「接点」を持つ手段として、最も有効と考えられているのが「メルマガ」というわけです。
「ツイッターやフェイスブック、インスタグラムやLINEなど、SNSも有効では?」
というご意見もあるかと思いますが、自社が情報発信の主導権を握った状態で、まとまった情報を定期的に発信できる手段としては、メルマガを置いて他に最適な方法は見当たりません。
「ツイッターやフェイスブック、インスタグラムやLINEのアカウントは持っていない」
という人はいらっしゃいますが、
「メールアドレスを持っていない」
という人は極めて稀ですから、メルマガ登録の「きっかけ」さえうまく作ることができれば、ほぼ全ての人にご登録いただけます。
仮にSNSのアカウントを持っていたとしても、
- ツイッターやフェイスブックは価値観が合う人との交流に
- インスタグラムは最新のトレンドを知る手段として
- LINEは家族や友人とのコミュニケーションツールとして
など、それぞれの目的や用途を定めてSNSを使い分けている方もいるため、SNSで企業からの情報を受け取ることに抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。
では、
具体的に、どのようにして(どのタイミング)メルマガをマーケティング戦略に組み込むのか?
メルマガの登録を促すタイミングは主に2回、「集客した後」と「販売した後」です。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
集客後にメルマガ登録を促す
メルマガをマーケティング戦略に組み込む方法、ひとつ目は「集客した後」です。
集まった見込み客に対してメルマガの登録を促し、顧客化への導線を引きます。
具体的には、実店舗に訪れたお客様やネットショップに訪問したお客様、自社のホームページやブログにアクセスしてくださった方に、何らかのオファー(特典やメリット)を用意してメルマガにご登録いただきます。
見込み客にメルマガをご登録いただくには、メルマガの内容をPRするよりも、メルマガにご登録いただいた際のオファーを前面に出す方が効果的です。
見込み客は自社の商品やサービスに興味はあっても、現段階では積極的に情報を収集したいとは考えていませんから、まずはメルマガにご登録いただくことで得られるメリットを強調します。
メルマガにご登録いただいた方へのオファーに関しては、商品の購入やサービスを利用する際に使える割引券やポイント、実店舗の場合は自社のノベルティやクーポン券など、初回購入や初回利用を後押しするものが良いでしょう。
すぐに購入や利用に至らなくても、メルマガを解除されない限りは自社の商品やサービスに関する情報を継続的にお届けできますから、どこかのタイミングでご購入、またはご利用いただける可能性があります。


購入後にメルマガ登録を促す
メルマガをマーケティング戦略に組み込む方法、2つ目は「販売した後」です。
商品をご購入、サービスをご利用いただいた直後にメルマガの登録を促します。
実店舗で商品をご購入いただいたお客様にはレジで精算した後に、オンラインショップで商品をお買い上げいただいたお客様には購入完了画面にて、施設をご利用いただいたお客様やイベントに参加された方にはお帰りの際に、メルマガの登録をご案内しましょう。
見込み客にメルマガ登録を促す際は、オファー(特典やメリット)を用意しなければなりませんが、商品をご購入、あるいはサービスをご利用いただいた直後は、メルマガの内容を丁寧にご案内するだけでも一定数の方にご登録いただけます。
人は誰しも「自分の選択は正しい」「自分は間違っていない」と思いたいですから、購入した商品や利用するサービスが最良の選択であることを認めたい、あるいは証明したいがために、自分が選んだ商品やサービスを肯定する情報については、抵抗なく受け入れる傾向があります。(誰しも一度や二度はそのような考えを抱いたことがあるのではないでしょうか。)
そのため、商品を購入した後やサービスを利用した後は、メルマガをご登録いただける確率が高いのです。
もちろん、すべての人がそのような考え方を持っているわけではありませんし、商品やサービスによっては当てはまらない場合もありますが、上記のタイミングでメルマガの登録をご案内していない場合は、ぜひお試しください。


メルマガの必要性が高まる2つの理由
メルマガの必要性は今後も高まることが予想されます。
少なくとも、メルマガの必要性が下がることは考え難いと言わざるを得ません。
理由は2つあります。
メルマガの必要性が高まると考えるひとつ目の理由は、
消費者が商品やサービスを選ぶときの「決め手」に変化が見られることに起因しています。
インターネットを通じて誰でも簡単に商品を販売できるようになった今日、商品やサービスの選択肢が増え続けていることに加えて、価格や品質、デザインや機能性が似通ったものが多いため、今まで以上に
- 商品やサービスを提供している企業の姿勢やあり方
- 原料や素材、製造工程といった作り手のこだわり
- 開発者の思いや開発ストーリー、利用者の生の声
が、商品やサービスを選ぶ際の「決め手」となっているように感じます。
そして、「企業の姿勢やあり方」「作り手のこだわり」「開発ストーリー」「利用者の生の声」を伝えるための有効な手段として、メルマガは不動の地位を築いており、今もなお健在です。
メルマガの必要性が高まると考える2つ目の理由は、
多くの企業にとって、メールを活用することが最も効率的で容易だからです。
Web上の様々なサービスを利用する上で「アカウント登録」は必須であり、その際に必ずメールアドレスの入力が必要となりますから、よほどのことがない限り、メールアドレスがなくなることはありません。
加えて、アカウントに登録されたメールアドレスに情報を届けることが、企業にとって最も効率的かつ容易であるため、メールを活用したマーケティング活動が下火になることも考えいにくい。
そして、先に申し上げた通り、企業からまとまった情報を定期的に発信できる手段としては、メルマガを置いて他に最適な方法は見当たりません。
以上の理由から、メルマガの必要性が今後も高まると予想されますが、皆様はどう思われますか?
まとめ
今回は、
- マーケティング戦略にメルマガを活用する方法
- メルマガの必要性が高まると考える2つの理由
について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、メルマガに掲載するコンテンツやメルマガの効果については触れませんでしたが、以下の記事で詳しく解説しておりますので、
「メルマガの内容をもっと充実させたい」
「メルマガの効果を最大限に活かしたい」
とお考えの方は、ご一読いただければと思います。
メルマガの企画を考えたり、メルマガのコンテンツを制作する仕事は、営業や販売、その他のマーケティング活動と同様にとても大切な仕事です。
メルマガを担当している方の多くは、他のお仕事と掛け持ちしている場合が多いため、ついつい片手間になってしまい、「配信すること自体が仕事」になってしまっているケースが多々見られます。
しかし、メルマガの本来の目的は、お客様にとって有益な情報をお届けすることであり、見込み客に商品やサービスの魅力を伝えることであり、お客様に親近感を抱かせることに他なりません。
改善を重ねながらメルマガを継続すると、メルマガの配信が自社のマーケティング活動にとって「なくてはならないもの」へと変貌しますから、目的意識を持って、楽しみながらメルマガの制作に取り組んでいただければと思います。
それともうひとつ。
メルマガを効率よく配信しながら効果測定を行うためには、メルマガの登録者数や配信頻度に応じた「メール配信サービス」を選択する必要があります。
メール配信サービスは、指定した日時にメルマガを一斉配信できるだけでなく、配信先メールアドレスの登録・変更・削除が簡単に行える他、開封率やクリック率を測定できるなど、メルマガの配信や管理、効果測定には欠かせません。
大抵のメール配信サービスはセキュリティ対策も施されており、中にはHTMLメールを作成できる機能や、メルマガの登録フォームを設置できるサービスもありますので、メール配信サービスを利用したことがない方はもちろん、現在利用しているサービスに不満を感じていらっしゃる方は、今一度、自社のメルマガに最適なサービスを検討してみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、おすすめのメール配信サービスをどこよりも詳しくご紹介しておりますので、ご参考にしていただければ幸いです。
▶︎メール配信サービス5社を比較!目的別おすすめランキングも
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。^ – ^
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