「Webでアンケートを実施するのが初めて」
「Webアンケートの作り方が知りたい(無料のアンケートフォームを利用して)」
「Webアンケートの活かし方がいまいちわからない…」
というあなたに、今回は
- 無料アンケートフォームを使ったWebアンケートの作り方
- Webアンケートの結果を、マーケティングに活かす方法
をわかりやすく解説いたします。
はじめに申し上げておきますが、Webアンケートを実施するにあたり、マーケティングの経験やアンケートに関する専門的な知識は一切必要ありません。
それどころか、Webでアンケートを実施・回収・集計することは、パソコンの操作に慣れていない方でも、比較的かんたんに行うことができます。
というか、アンケート用紙を自前で作成して回収、手作業で集計する方が、Webアンケートの何倍もの時間と労力を費やすことになるでしょう。
ただし、Webアンケートを実施・回収・集計すること自体は難しくありませんが、「回答者を増やす」「回答率を上げる」「アンケート結果を活かす」など、Webアンケートの効果を最大限に高めるためには、事前の準備やWebアンケートフォームの選定、そして何よりも、アンケート内容や構成を入念に考える必要があります。
それでは早速、無料で使えるWebアンケートフォームを利用した「Webアンケートの作り方(無料)」を見ていくことにしましょう。
Webアンケートの作り方
Webアンケートの作り方を、大きく3つのステップに分けてご紹介いたします。
Webアンケートの作り方は、無料で使えるアンケートフォームを利用すると、驚くほど簡単です。
ただし、先ほども申し上げた通り、Webアンケートを作ること自体は簡単であっても、アンケート結果を有効活用するためには、事前準備や適切なアンケートフォーム選び、そして、
「Webアンケートをどのような内容・構成にするか?」
が大きなポイントとなります。
Webアンケートの作り方
- Webアンケートを作る前に準備すること
- Webアンケートフォームの正しい選び方
- Webアンケートの内容や構成、必須事項
それでは順番に見ていきましょう。
Webアンケートの事前準備
Webアンケートの作り方、最初のステップは「Webアンケートの事前準備」です。
Webアンケートを作る際は、事前に
- Webアンケートの目的や活用法
- 回答者とWebアンケートの相性
- Webアンケートを告知する方法
の3点を明確にする必要があります。
Webアンケートの目的や活用法
Webアンケートの目的はいろいろありますが、例えば
- 自社の商品をご利用いただいてるお客様の「顧客満足度」を調査し、ホームページにに掲載及び社内に展開する
- 自社のサービスをご利用いただいてるお客様から改善点を聞き出して、近いうちに予定している新商品の開発に活かす
- 自社の顧客が普段から抱えている不安や悩みをお聞きして、それをヒントに新事業や新サービスを考案する
のように、
Webアンケートの目的や活かし方を具体的にすればするほど、的を得た質問ができます。
回答者とWebアンケートの相性
Webアンケートは、自社のホームページ上にアンケートフォームを設置したり、メールやSNSでアンケートの告知を行うことによって、お客様ご自身で、パソコンやスマートフォンからアンケートにお答えいただく流れが一般的です。
普段からパソコンやスマートフォンを使っている方は何ら問題ありませんが、それらに慣れ親しんでいない方やご年配の方にとっては少々ハードルが高く、回答率が下がることも予想されます。
そのため、「回答者とWebアンケートの相性」をよく考えた上で、パソコンやスマートフォンに不慣れな方が回答者に含まれる場合は、アンケートフォームの視認性を高め、よりわかりやすい質問項目を心がけましょう。
Webアンケートを告知する方法
どのような方法でWebアンケートを告知するのか?
Webアンケートを実施する際は、お客様が目に触れるすべての場所で、Webアンケートを告知しましょう。
メールはもとより、TwitterやFacebookなどのSNSでの拡散、自社のホームページにWebアンケートフォームへと移動するバナーを設置したり、営業パーソンの個人メール及び自動返信メールの署名欄に記載するなど、お客様が目に触れるすべての場所に、Webアンケートフォームへのリンクを貼ります。
ほとんどのWebアンケートフォームは自動で集計してくれますから、回答者が増えすぎたからといって、集計作業に手間取ることはありません。
そのため、できるだけ多くの方にご回答いただいて、信頼度の高いデータを得るように努めます。
Webアンケートフォーム選定
Webアンケートの作り方、次のステップは「Webアンケートフォームの選定」です。
Webアンケートはいろいろありますが、大きく分けて以下の2種類があります。
- 自ら回答者にアプローチして、アンケートにお答えいただくタイプ
- あらかじめ用意された調査モニターにアンケートを依頼するタイプ
自社の顧客や見込み客にWebアンケートを依頼する場合は、前者のタイプを選び、調査モニターに対して「ネットリサーチ」を実施する場合は、後者のタイプを選ぶことになります。
なお、Webアンケートフォームを選ぶ際の3つのポイントや、オススメのWebアンケートフォームにつきましては、以下の記事をご参照くださいませ。
Webアンケートの内容・構成
Webアンケートの作り方、最後のステップは「Webアンケートの内容や構成」です。
Webアンケートは、主に、
依頼 → 回答 → お礼
という3つのセクションで構成されています。
そして、それぞれのセクションに対してしっかり準備しなければ、Webアンケートを成功に導くことはできません。
- 依頼:アンケートを依頼する際の文章を作成する
- 回答:アンケートの質問項目や回答例を作成する
- お礼:回答者へのお礼の文章とプレゼントを用意
3つのセクションの具体的な対応策につきましては、以下の記事をご参照くださいませ。
アンケートを依頼する際の例文やテンプレ
アンケートの質問項目の作り方やポイント



回答者へのお礼の文例と最適なプレゼント
Webアンケートをマーケティングに活かすために
Webアンケートを自社のマーケティング活動に活かすためにはどうすればいいか?
以下、3つの具体策をご提案いたします。
Webアンケートをマーケティングに活かす方法
- 仮説を検証するための質問を
- お客様の声をフルに活用する
- 多くの声より少ない声に注目
それではひとつずつ見ていきましょう。
仮説を検証するための質問を
Webアンケートに設置する質問項目のいくつかに、「仮説を検証するための質問」を加えておきましょう。
例えば、自社が扱っている商品は、「有効成分の含有量が多いほどお客様に選ばれる」という考えが以前から当たり前のように言われているが、
「ほんとうにそうだろうか?」
と、いう素朴な疑問を自分に投げかけて、まずは業界の常識を疑ってみるのです。
その上で、いろんな仮説を立てて、その仮説を検証するための質問項目をWebアンケートに設置します。
そうすることによって、意外な事実が発覚することもあれば、予想外のアンケート結果をヒントに、他社に先駆けてオリジナル商品を開発することができるかもしれません。
お客様の声をフルに活用する
Webアンケートの質問項目の最後に、
「自社に対する応援メッセージや従業員への励ましのお言葉、商品に関するエピソードがあればぜひお聞かせください」
と、自社に対してプラスのメッセージをご記入いただく欄を設けておくと、心温まる感謝のお言葉や感動のエピソードを頂戴することがしばしばあります。
それらの回答を従業員に共有するだけでも、社内のモチベーションはアップしますが、ご回答いただいた原文を、そのまま自社のホームページやチラシに掲載すると、自社のプロモーションに大きく貢献してくれます。
ユーザー目線で語られる生の声は、お金を使って人工的に作り出したプロモーションよりも説得力があることは言うまでもありません。
多くの声より少ない声に注目
Webアンケートの結果を集計すると、多数派の意見に目を奪われがちですが、実は少数派の意見の中にこそ、競合他社との差別化を図るためのヒントが隠されています。
具体的には、少数派の意見の中から、気になるものをいくつかピックアップして、
「なぜこの方は、あえてこのような意見を口にしたのか?」
「なぜこの人は、そのように考えるのか?」
「この人は、どのようなシーンで自社の商品を使っているのか?」
など、いろんな可能性やシチュエーションを考えてみるのです。
そして、自分の中で、
「もしかして…」
と思ったら、早速、自分なりに仮説を立ててみることをおすすめいたします。
まとめ
今回は、
- 無料アンケートフォームを使ったWebアンケートの作り方
- Webアンケートの結果を自社のマーケティングに活かす方法
について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
忘れないように、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
Webアンケートの作り方
- Webアンケートを作る前に準備すること
- Webアンケートフォームの正しい選び方
- Webアンケートの内容や構成、必須事項
Webアンケートをマーケティングに活かす方法
- 仮説を検証するための質問を
- お客様の声をフルに活用する
- 多くの声より少ない声に注目
最後の項でもお伝えしましたが、Webアンケートは自社のマーケティングに活かすことが大きな目的のひとつです。
アンケート結果から、お客様の大まかな趣味趣向やライフスタイル、商品の強みや弱み、サービスのメリットやデメリットを把握することも大切ですが、他社との差別化を図る自社独自の強みを見出すためには、アンケート結果の裏側にある「本質」を見通す力が必要不可欠となります。
そのためには、日頃から
「この結果は、一体何を意味しているのか?」
「この問題を根本的に取り除くためにはどうすればいいか?」
「このような事態が起こった本当の原因はなんだろうか?」
など、
ことあるごとに、ものごとの本質を見抜くための「問い」を自分に投げかけることによって、「洞察力」を養うことが大切です。
そうすることで、他の人が気づかない些細な違いや変化から、ビジネスを躍進させるヒントがきっと得られるでしょう。
情報をいくら分類、整理しても、どこが問題かをしっかりとらえないと正しく分析できない。
さらにいうなら、山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」のほうが重要なのである。
出典:羽生善治(2005)『決断力』角川書店.
時代的にズレたものや領域的に周辺にズレているようなものにできるだけ目を配り、そこに自分が夢中になって風を吹かすと、ほかの人はそんなものに目をむけていないために、ものすごく大きな風速の差が生じます。
出典:斎藤孝(2011)『斎藤孝の企画塾 これでアイデアがドンドン浮かぶ!』株式会社筑摩書房.
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。^ – ^
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