ワンマン社長の末路は?イエスマンが組織を崩壊させる?

マングローブの森 撮影者:うさやん

「ワンマン社長のもとで仕事を続けるべきか悩んでいる…」

「社内でイエスマンが増えて、会社の将来が不安…」

「イエスマンにはなりたくないが、ワンマン社長のもとでは仕方ないのか…」

とお悩みのあなたに、今回は、

  • ワンマン社長の末路
  • イエスマンが招く組織の崩壊

について解説いたします。

日頃から従業員やお客様を心から大切にし、社会に貢献するために意味のある仕事を創り出し、会社のリーダーシップを取るべく、日々奮闘しているワンマン社長なら、大半の従業員は「この人についていこう!」と思います。

しかし、従業員の声に耳を貸さず、お客様や取引先を大切にすることなく、自分の考え方が常に正しいと勘違いしていて、自分の失敗を部下や環境のせいにするようなワンマン社長に、明るい未来が訪れることは決してありません。

後者のワンマン社長が生み出す最も大きな弊害は、従業員のモチベーションを低下させ、高い志を持った優秀な社員が流出する原因を作り、自分の言うことに従うだけのイエスマンを増殖させることです。

そして、最終的には、ワンマン社長のもとに残ったイエスマンが、自分の意思とは関係なく、じわりじわりと会社を衰退へと導くことに…。

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ワンマン社長の末路とは

ワンマン社長の末路は、ご本人がどう感じるかは別にして、周りから見るとほんとうに寂しいものです。

優秀な社員が一人残らず会社から姿を消し、業績は右肩下がり…残った社員もお金の切れ目が縁の切れ目となって、挙げ句の果てには誰からも相手にされなくなる…そんな寂しい未来が待っています。

数年前までは業績も右肩上がりだったのに、いつの間にか集客率や契約率が下がる、売上や会員数が減ってくるということは、時代の変化と現状の仕組みとの間に、少しずつズレが出てきたと考えるのが自然です。

ワンマン社長が経営する会社は、業績が年々下がっているにもかかわらず、いつまでも同じ施策を繰り返し行い、周りの助言やアドバイスを無視して、自分の考えに固執し、相変わらず社長のトップダウンですべての物事が決まる…。

ワンマン社長は自分の考えや施策に揺るぎない自信を持っているので、よほどのことがない限り、考え方や価値観が変わることはありません。

そのような会社では、社内に

「社長と異なる考えや意見を受け入れない空気」

が満ちていますから、社員が良いアイデアを思いついてもそれを口にする社員はゼロ。

仮に改善策でも提案しようものなら、頭ごなしに否定されるか、もしくは自身の努力が足りないことを指摘されるか、あるいは「また考えておくね」といってそのまま放置されるか…とにかくあらゆる理由をつけて現状維持を貫こうとする傾向があります。

社長を取り巻く幹部の方が苦言を呈すようであれば、少しは変わるのかもしれませんが、ワンマン社長が経営している会社の幹部は、むしろ社長に対して耳障りのいい言葉しか口にせず、常に社長の考えに同調し、反対意見や改善策を提案をする可能性は極めて低い…。

というか、社長がそのような「イエスマン」を集めて、近くに置いているだけなのかもしれません…。

いずれにしても、上記のような状態が続くと、売上や客数もさることながら、その他にもいろんなところでその代償をきっちり払わされることになります。

最も大きな代償が「優秀な人材が流出する」ことです。

会社を変えようと頑張っていた志の高い社員は、現状のやり方を良しとせず、別の方法を模索しながら提案したり、時には自らの意思で結果を出すために行動しますから、自分のやり方に固執して、現状を維持しようとする人たちにとっては都合の悪い存在となります。

仮に、優秀な人材が独自の方法で成果を挙げたとしても、曖昧な評価にとどまり、昇進や昇給に影響することはほぼありません。

そのような理不尽な行為が繰り返されると、やる気があって能力が高い優秀な人材ほど、会社に見切りをつけて早々に去っていきます。

会社を辞めずに踏みとどまる社員もいますが、会社が成長することもなく、会社のために頑張ってもたいして評価されず、自身が成長する可能性も極めて低い状況が続くと、それが大きなストレスとなって体調を崩すか、転職先を探すが、あるいは自分を押し殺して「イエスマン」へと変貌するケースがほとんどです。

ワンマン社長が経営している会社は、最悪の場合は、会社が倒産したり、ブラック企業と言われるような、社員に過酷な労働を強いることになりかねませんから、ワンマン社長の末路を目の当たりにする前に、「会社を去る」ことを強くオススメいたします。

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イエスマンが組織を崩壊させる

会社を危機的状況に陥れる原因は、ワンマン社長だけではありません。

意外にも、ワンマン社長の「言いなり」とも言える、「イエスマン」が組織を崩壊へと導きます

ワンマン社長が下した決定に対して首を縦に振り続け、ワンマン社長が定めた会社のルールを無批判に受け入れ、間違っているとわかっていても、自分を押し殺してワンマン社長に従い続けたイエスマンたちが、結果として組織を崩壊させることになるとは、ほんとうに皮肉なものです。

それを象徴する、おぞましい事例をご紹介いたします。

みなさんもご存知、ナチスドイツにおける「アドルフ・アイヒマン」です。

アイヒマンは、ナチスドイツにおけるユダヤ人虐殺において、数百万人に上ると言われるユダヤ人を逮捕し、勾留し、移送し、処理するための効率的なシステムを作るにあたって主導的な役割を果たしました。

アイヒマンは、戦後、アルゼンチンで逃亡生活を送っていたところを、イスラエルの工作員に拿捕されてイスラエルに連行され、最終的にそこで絞首刑になっています。

 この裁判において、アイヒマンは度々、「自分は命令に従っただけだ」と言う抗弁を繰り返しました。

ユダヤ人虐殺をするための仕組みを構築し、それを運営したのは、単に所属する組織の規則や命令に従ったまでで、自らの意思としてこれをやったわけではない、というわけです。

この論理に拠って、アイヒマンは徹底して無罪を主張しました。

 結局は前述したとおり、絞首刑に処されるわけですが、「組織の命令に従っただけ」と言うアイヒマンの抗弁に対して、ひとかど以上の共感を覚える日本の組織人は少なくないのではないでしょうか。

出典:『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』山口周 著(2017)光文社新書.

いかがですか?

アイヒマン(イエスマン)は、独裁者(ワンマン社長)であるヒトラーの指示に従っただけです。

自分を押し殺して、指示に従うだけのイエスマンになってしまうと、自分には何も責任がないように錯覚し、無意識のうちに善悪の判断さえつかなくなり、道徳的な観点からものごとを考えることができなくなる恐れがあります。

ワンマン社長に従うだけのイエスマンが、会社にとってどれほど恐ろしい結末をもたらすか…上記の事例からお分かりいただけたのではないでしょうか。

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まとめ

今回は、

  • ワンマン社長の末路
  • イエスマンが招く組織の崩壊

について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

やや重苦しい内容となってしまいましたので、お仕事中の方は、いったん休憩を挟んでリフレッシュしてから、気分をあらためてデスクにお戻りいただければ幸いです。

本文をお読みいただいたとおり、様々な弊害をもたらすワンマン社長は、百害あって一利なし。

ワンマン社長の考えや行動を変えることは簡単ではありませんから、可能であれば、早いタイミングでその場から離れることをオススメいたします。

もしも会社に残ってワンマン社長のもとで働き続けるのであれば、決してイエスマンになることなく、ワンマン社長に屈することなく、ワンマン社長を唸らせるほどの実績を作り、「君がそう言うのなら…」と言わしめるほどの影響力を持つことです。

上記の覚悟を決めることが、社長を救い、会社を救い、お客様や取引先を救い、会社で働く従業員とその家族を救うことになります。

それが難しいようであれば、早々に、今の会社を離れるための「行動」を起こしましょう。

最後にもうひとつ。

もしあなたが今の会社や社長に不満や憤りを感じていて、

「自分に興味を持ってくれる企業からオファーがあれば、転職を検討したい」

「会社の評価だけでなく、自分の市場価値を確かめたい」

「今の会社よりも待遇や条件が良ければ、すぐにでも転職したい」

と思っているのであれば、「転職スカウトサービス」の利用をおすすめいたします。

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ということで、今回はこの辺で。

最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました (^.^)

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