「商品企画とマーケティングの違いを詳しく知りたい」
「商品企画の具体的な仕事内容は?」
「商品企画をはじめ、マーケティングやデザイナーの職種に興味がある」
というあなたに、今回は
- 商品企画とマーケティングの違い
- 商品企画とデザイナーの違い
について、わかりやすく解説いたします。
商品企画のお仕事に就きたいと思って、就職活動や転職活動をなさっている方の中には、
「どこからどこまでが商品企画の仕事なのか?」
「商品企画にマーケティングやデザインのスキルは必要なのか?」
「入社後、商品企画は具体的にどのような仕事をするのか?」
と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
それもそのはず、大企業は別として、中小企業や小さい会社では、商品企画とマーケティングのお仕事の線引きが曖昧であることが多く、私の知る限り、担当部署がはっきりと分かれている会社は稀です。
今回の記事では、「商品企画とマーケティングの違い」「商品企画とデザイナーの違い」について明らかにするとともに、その関係性についても解説いたしますので、就活者はもとより、近いうちに「商品企画部」や「マーケティング部」を立ち上げたいとお考えの会社様は、ぜひ参考にしていただければ嬉しく思います。
それでは早速見ていきましょう。
商品企画とマーケティングの違い
商品企画とマーケティングの違いは何か?
端的に言うと、
- 商品企画とは、具体的な商品のイメージを考え出すこと
- マーケティングとは、商品が売れる仕組みをつくること
です。
さらに詳しく言うと、
商品企画とは、消費者に受け入れられるような商品、多くは不安や悩みを解消する商品、幸せを感じる商品などを考え出して、商品のターゲットやコンセプトを明確にし、商品開発までの段取りを組むなど、「販売までの道のりを描く」ことです。
マーケティングとは、商品の魅力を効果的に伝える仕組みを構築し、集まった見込み客に他社との違いや自社の強みを伝え、顧客自らが商品を購入あるいはサービスを利用するまでの「一連の流れ」をつくり、仕組み化することを指します。
中小企業や小さい会社では、商品を企画する部署のスタッフがマーケティングプランを考えることもあれば、マーケティング部のスタッフが商品企画を行うこともあり、商品企画とマーケティングの線引きは極めて曖昧です。
実際、私は前職のネット印刷でマーケティング部に所属していましたが、新商品のアイデア出しや企画をはじめ、チラシやパンフレットの制作、Webサイトにおける注文ページやランディングページのディレクションなど、商品企画からマーケティングを一貫して担当していました。
仮に、商品企画とマーケティングの部署が分かれていいたとしても、コミュニケーションを密にとりながら、お互いに協力して商品を企画し、マーケティング活動を行っていたでしょう。
なぜなら、市場の動向や競合他社の状況をリサーチしなければ商品企画はできませんし、逆に、自社商品のコンセプトやターゲット、強みや弱みを熟知していなければ、効果的なマーケティングプランを立てることができないからです。
いずれにしても、商品企画とマーケティングは、その違いを正しく理解した上で、協力関係を築くことが欠かせません。
商品企画とデザイナーの違い
商品企画とデザイナーの違いは何か?
商品企画とは、前項で申し上げた通り、商品のコンセプトやターゲットなどを設定するなど、具体的な商品のイメージを考え出して、「販売までの道のりを描く」ことです。
一方で、デザイナーとは、一言でいうと、無から有を生み出すクリエイティブなお仕事と言えるでしょう。
業種や扱っている商品にもよりますが、デザイナーは自身の感性やセンスを武器にして、商品企画によって具体化された商品イメージを、実際にカタチにしていきます。
例えば、アパレル関係のデザイナーは、洋服のシルエットをはじめ、生地や色、縫製やちょっとしたアクセントに至るまで、実際に洋服を仕上げていく役割を担うことになります。
基本的には商品を企画した担当者の指示通りにデザインを行いますが、商品を具現化するという点においては、デザイナーの方が詳しいことも多々ありますから、デザインする過程で、
「こっちの方がいいのでは?」
と思うことがあれば企画者に提案することもあるでしょう。
反対に、商品企画の担当者は、商品を企画する段階で実現可能かどうか、判断に迷うことがあれば、デザイナーに相談したり、時にはアドバイスを仰ぐなど、二人三脚で商品企画を進めていく姿勢が求められます。
商品企画とデザイナーは、立場の違いこそあれど、気軽に提案や意見交換ができるような「フラットな関係」を築くことが、より良い商品をつくる上では欠かせません。
まとめ
今回は、
- 商品企画とマーケティングの違い
- 商品企画とデザイナーの違い
について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
商品企画のお仕事自体は一人で行うこともありますが、商品の企画から開発、販売に漕ぎ着けるまでには、マーケター(マーケティング担当者)やデザイナーだけでなく、商品の開発や販売に関わる全てのスタッフの協力が必要不可欠です。
「企画」とは現実を動かす力になって、いろいろな人を巻き込み、協力をお願いしながら実現するもの
出典:斎藤孝(2011)『斎藤孝の企画塾 これでアイデアがドンドン浮かぶ!』株式会社筑摩書房.
仕事とは、経験値が共有できるから初めてできるところがあります。
よく「信頼関係」という言い方をしますが、仕事における信頼関係は経験値の共有であって、人格的に信頼できるのとは別だと思います。
〜中略〜
信頼関係ができてくると、互いの良さも出てきます。
最初は遠慮していたけれど、慣れてくることで力を出してくるタイプの人もいます。
出典:斎藤孝(2011)『斎藤孝の企画塾 これでアイデアがドンドン浮かぶ!』株式会社筑摩書房.
商品企画のお仕事をする上で、周りのスタッフと信頼関係を築くことが、どれほど大切なことか、上記のコメントからもお分かりいただけると思います。
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ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました (^.^)