職場に馴染めない人の特徴は?決して自分のせいにしないこと

我が家の愛犬 佐助 撮影者:うさやん

「職場に馴染めない人の特徴を詳しく知りたい」

「職場に馴染めない原因は一体どこにあるのか?」

「職場に馴染めない人の活かし方は?」

というあなたに、今回は

  • 職場に馴染めない人の3つの特徴
  • 職場に馴染めないのは誰のせいか?

について、わかりやすく解説いたします。

職場に馴染めない人の特徴を知れば知るほど、人間への理解が少しずつ深まっていくように感じるのは私だけでしょうか。

職場に馴染めないことに対してストレスを感じ、日々頭を悩ませている人がいるかと思えば、職場に馴染もうとしない、つまり、職場に馴染む必要性を感じていない人もいます。

性格や価値観の違いと言ってしまえばそれまでですが、同じ人間であっても、同じ職場にいても、見えている世界がまるっきり違うことを考えると、

「どうすれば職場に馴染むことができるのか?」

という問いに対する答えを見つけることが、いかに困難であるか?がお分かりいただけると思います。

人は誰しも、客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいます。

あなたが見ている世界は、私が見ている世界とは違うし、およそ誰とも共有しえない世界でしょう。

出典:岸見一郎 古賀史健(2013)『嫌われる勇気ー自己啓発の源流「アドラー」の教え』ダイヤモンド社.

ひとりひとり見えている世界が違うのであれば、私たちにできることは、自分の主観をいったん脇に置いて、まずは職場に馴染めない人について、少しでも理解を深めることなのかもしれません。

それでは早速見ていきましょう。

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職場に馴染めない人の特徴

職場に馴染めない人の特徴をご紹介する前に、大切なことをひとつお伝えしておきます。

職場に馴染めない人は、職場に馴染んでいる人よりも仕事ができないわけではありません。

職場にはうまく馴染めないけど、黙々と目の前の仕事をこなし、ミスすることもほとんど無く、スピーディーかつ正確な仕事をなさっている方を、私はたくさん見てきました。

上記のことから、これからお話しする「職場に馴染めない人の特徴」は、必ずしも改善しなければならないものではなく、むしろ彼や彼女らの特徴を今の職場で、あるいは別の場所で、どのように活かせばいいのか?を考える材料にしていただきたいのです。

その点を踏まえた上で、まずは

「なるほど、だから私は職場に馴染むのが苦手なんだ」

「そうか、だからAさんは職場に馴染むことができないのか」

と、職場に馴染めない自分、または職場に馴染めない同僚や部下を新たな視点で眺めてみる。

そして、ありのままの自分(同僚や部下)を受け止めて、あらためて

「今の自分(同僚や部下)にできることは何か?」

を考え、行動につなげていただければ嬉しく思います。

職場に馴染めない人の3つの特徴

  1. 自分の意見や考えをしっかり持っている反面、繊細で傷つきやすく、他者に否定・批判されることを常に怖れている
  2. 自分と他者との間に境界線を引いて、自分の仕事や役割、あるいは価値観や世界観に干渉されたくないと考えている
  3. 自尊心が低く、自分に自信が持てず、自分ができないことや、他者よりも自分の劣っているところばかりが気になる

それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

自分の考えはあるが、批判を怖れている

職場に馴染めない人の特徴、ひとつ目は「他者からの批判を極端に怖れている人」です。

他者からの批判を怖れているということは、裏を返すと、自分の意見や考えはある。

むしろ、周りの人々に迎合することなく、自分の意見や考えをしっかり持っていると言えます。

ただし、繊細で傷つきやすいため、自分の意見を否定・批判されることを恐れて、なかなか口にすることができない…。

そのため、だんだんと周りとの距離が広がってしまう…というわけです。

周りの人には

  • コミュニケーションが下手で、おとなしい性格
  • 自分の意見や考えがなく、常に歩調を合わせる人

と思われがちですが、先に述べた通り、現実はその真逆。

もしも、他者の意見に聞く耳を持って、ひとりひとりの考えを尊重し、むやみに批判することがない「心理的に安全な環境(職場)」を整えることができれば、少しずつ職場に馴染むことができるかもしれませんね。

自分の中でブレない考えをしっかり持っている人は希少ですから、思い切ってプロジェクトのリーダーに抜擢すると、思わぬ成果を出す可能性も十分に秘めています。

脇を固めるスタッフのサポートは必須ですが、いろんな困難に立ち向かう過程で、メンタル面の強化も期待できるのではないでしょうか。

他者への関心が薄く、干渉されたくない

職場に馴染めない人の特徴、2つ目は「他者が干渉・介入することを極端に嫌う人」です。

このタイプの人は、「あなたはここまで」「ここからは私」といった具合に、自分と他者との間に自ら境界線を引いて、自分から積極的に周りの人とコミュニケーションを取ろうとすることはありません。

自分の仕事だけを粛々とこなし、自分の役割を全うすることだけを考え、「人は人、私は私」と、常に自分と周りの人を切り離して考えています。

そのため、周りの人からは、

  • 自己中心的で、協調性が乏しい
  • マイペースで、他者への関心が薄い
  • 独善的で、他者を低く見ている

と見られていて、「彼(彼女)はああいう性格だから」という印象を持っている人が多いのではないでしょうか。

一方で、このタイプの人は、自分のスタイルは崩したくないけど、心のどこかで「他者と関わりたい」と密かに思っているため、自分の価値観や世界観に共感してくれる人に対しては、心の窓を全開に開け放つことも多々あります。

そう考えると、職場の中に、自分の価値観や世界観に共感してくれる人が一人でもいたなら、その人を通じて少しずつ職場に馴染むことができるかもしれませんね。

また、個性的な趣味趣向を持っている方が多いため、独特のアイデアを活かすことができる、企画やデザインのお仕事がオススメです。

自尊心が低く、自分に自信が持てない

職場に馴染めない人の特徴、3つ目は「自尊心が低いため、自分に自信が持てない人」です。

「自尊心が低い」とは、端的に言うと、「自分で自分のことを(高く)評価できない」ことを意味します。

自尊心が低い人は、「自分ができること」よりも「自分ができないこと」に注目し、他者と比べて「自分が優れているところ」よりも「自分が劣っているところ」が気になるため、いつも自分に自信を持つことができず、他者と距離を置いて自分の殻に閉じこもることで、「できない自分」や「劣っている自分」から目を逸らす傾向があります。

他者と接する機会が少なくなれば、他者と比べる機会も少なくなりますから、自ずと自分が「できないこと」や「劣っていること」を感じる機会も少なくなるというわけです。

何が原因で自尊心が低くなったのかは、人によって異なりますが、もしも、何かのきっかけで

「自分にもできることがある」

「自分にも得意なことがある」

「自分も人の役に立っている」

と、気づくことができれば、目の前に広がっている世界が一変することでしょう。

エヴァンゲリオン初号機パイロットの碇シンジくんが、あるきっかけから、使徒と戦うことで、

「自分にもやれることがある」

「自分にしかできないことがある」

「自分にも、誰かを助けることができる」

と気づいて、ミサトさんや周りの人に少しずつ心を開き、クラスメイトとの距離をだんだんと縮めていったように。(スミマセン…わからない人はスルーしてください)

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職場に馴染めないのは自分のせい?

「職場に馴染めないのは自分のせい?」

そう思っている人がいたら、まずはその考え方を全力で否定させていただきます。

職場に馴染めないのは、決して「あなたのせい」ではありません。

仕事をサボったり、周りの人に迷惑をかけているのであれば、それは「あなたのせい」かもしれませんが、もしあなたが会社から与えられた仕事を一生懸命、真面目に取り組んでいるのであれば、職場に馴染めない理由は別のところにあります

そして、職場に馴染めない理由が別のところにあるとわかったなら、次にあなたがすべきことは、今の状況を冷静に捉えて

「自分はほんとうに、この職場に馴染みたいと思っているのだろうか?」

と、自分に問いかけてみることです。

どんなことがあっても驚かない。

それは人とつきあうためには抜群の手段なのです。

何があってもクールに「あ、そう」と受け取る。

落ち着いて事実を認めてからどうすればいいかを考えればいいのです。

冷静に落ち着いていると、いい結果をもたらす解決の糸口を見つけることができるのです。

出典:アルボムッレ・スマナサーラ(2012)『一生、仕事で悩まないためのブッダの教え』株式会社三笠書房.

そうすると、案外

「別にこのままでも不都合はないかもしれない」

「人間関係のトラブルに巻き込まれる心配がなくて良い」

「仕事に集中できるので、願ったり叶ったり」

と思うかもしれません。

そうではなく、やはり

「なんとしてもこの職場に馴染みたい!」

と思うのであれば、あなたが「変わる」こと以外に方法はありません

周りの人間や環境を変えようとするのではなく、あなた自身が「変わる」のです。

では、どう変わればいいのか?

まずは、自分のことを脇に置いて、無理せず周りの人間に貢献できることを考え、些細なことから実行してみてはいかがでしょうか。

いつもとは違う表情、いつもとは違う言葉、いつもとは違う態度、いつもとは違う行動をするだけで、周りの人のあなたを見る目は一変することでしょう。

そして、周りの人が今まで抱いていた「あなたに対する印象」が変わると、あなたに対する話し方や接し方に少しずつ変化が見られるようになり、

「気がつけば、職場に馴染んでいた」

という可能性も十分に考えられます。

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まとめ

今回は、主に「職場に馴染めない人の3つの特徴」について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

忘れないように、もう一度おさらいしておきましょう。

職場に馴染めない人の3つの特徴

  1. 自分の意見や考えをしっかり持っている反面、繊細で傷つきやすく、他者に否定・批判されることを常に怖れている
  2. 自分と他者との間に境界線を引いて、自分の仕事や役割、あるいは価値観や世界観に干渉されたくないと考えている
  3. 自尊心が低く、自分に自信が持てず、自分ができないことや、他者よりも自分の劣っているところばかりが気になる

職場に馴染めないとお感じになっている方も、自分の職場やチームに「馴染めていないスタッフ」がいる方も、ご参考にしていただければ幸いです。

そして、職場に馴染めない自分(他者)を、今一度、冷静に見つめ直して、必要に応じて行動を起こしていただければと思います。

われわれは「どう見ているか」という主観がすべてであり、自分の主観から逃れることはできません。

今、あなたの目には世界が複雑怪奇な混沌として映っている。

しかし、あなた自身が変われば、世界はシンプルな姿を取り戻します。

問題は世界がどうあるかではなく、あなたがどうであるか、なのです。

出典:岸見一郎 古賀史健(2013)『嫌われる勇気ー自己啓発の源流「アドラー」の教え』ダイヤモンド社.

ということで、今回はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました (^.^)

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