「売上を上げるためにいちばん必要なことは何か?」
「売上を上げるためには、まず何から手をつけるべきか?」
「売上を上げる上で、最も重要なことは?」
というあなたに、今回は、売上を上げるための最優先事項として「究極のわかりやすさ」を提案し、その理由やメリットをわかりやすく解説します。
「売上が上がらない」「売上が伸び悩んでいる」という方の多くは、すぐに新しいことを始めたり、今のやり方を変更したり、手っ取り早く売上が上がると言われている方法に、ついつい手を出してしまいます。
それらの打ち手も間違いではありませんし、うまくいけば大きな成果を得られますが、「確実性や再現性が低い」という意味においては、最初に行うべき施策としてオススメできません。
対照的に、「売上を上げるために必要なこと」として、まず最初にオススメしたいのが「わかりやすさをとことん追求すること」です。
この方法は大きな予算も必要ありませんし、現状を変えることなく今すぐにでも実行できます。
ではなぜ、売上を上げるために、わかりやすさを追求するのか?
早速見ていきましょう。
売上を上げるために必要なこと
「売上を上げるために必要なこと」はいろいろありますが、
最も重要かつ優先すべきことは何か?と聞かれたら、私は迷うことなく
「わかりやすさをとことん追求すること」
と答えます。
みなさまも実感していることと思いますが、インターネットが普及したことにより、店頭で商品を購入したり、手続きすることが大幅に減少しました。
購入や手続きの大半がネット上で行われるため、今まで以上に
- わかりやすい表現
- わかりやすいデザイン
- わかりやすいレイアウト
- わかりやすい説明文
が必要となっています。
「購入する方法がわからない」
「入力画面がわかりにくい」
「専門用語が多すぎて理解できない」
など、少しでもわかりにくいと感じた時、みなさんならどうしますか?
もしこれが実店舗であれば店員さんに声をかけて、わからないところをすぐに聞けますが、Webの世界ではそれができません。
最近ではチャットツールを用意して、すぐにお答えできる体制を整えているWebサイトもございますが、文字を入力する手間や、意思疎通に時間を要するため、利用しない方もいらっしゃいます。
メールで問い合わせを行ってもすぐに返信されることは稀ですし、カスタマーセンターに電話をかけても大抵の場合は順番待ちのアナウンスが流れ、今まさに目の前で起こっている「わからないこと」がすぐに解消されることはありません。
替えのきかない商品やサービスであれば粘り強く問い合わせするしかありませんが、もし代替できる別の商品やサービスが存在し、それが今見ている商品やサービスよりもわかりやすいものであれば、料金が少々高くてもあっさりとそちらを選ぶことも十分に考えられます。
そうなると売上が上がるどころか、知らないうちにお客様が離れ、気がつけば取り返しのつかないことになってしまいかねません。
「売上を上げるために必要なことは、まず初めに、わかりやすさを追求すること」
私がそのように主張する理由は、他にもあります。
わかりやすさを追求するメリット
わかりやすさを追求すると、いろんなメリットが生まれます。
わかりやすさを追求するメリット
- お客様との共感を生み出し、心を動かす
- お客様へのメッセージが届くやすくなる
- お客様の判断を早め、時間を大切に扱う
わかりやすさは、時にお客様の心を動かし、時にシンプルなメッセージとして心に響、時にお客様の時間を大切に扱います。
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
お客様の共感を得る
わかりやすさを追求するメリット、ひとつ目は「お客様との共感を生み出し、心を動かす」です。
お客様は自分のことを
「大切に扱ってくれる」
「理解してくれている」
と感じた時、しばしば心を動かされます。
お客様の心を動かすためには、
- お客様の立場に立って物事を捉え
- お客様の気持ちになって考え
- お客様の目線から見える景色を表現する
つまりお客様に「わかりやすい」と感じていただかなければなりません。
お客様のことを考えぬいた表現は、ただわかりやすいというだけでなく、お客様に対する優しさや労りが感じられ、それを目にしたお客様も、作り手がいかに自分たちのことを考えてくれているのか?を、ビジュアルや行間から受け取ってくれます。
「迷うことなく設定できました。ありがとうございます!」
「使い方がわかりやすく書かれているので、年配の方にもオススメです」
「使い始めるまでは不安でしたが、操作もわかりやすくて安心しました」
そのようなお客様の声は、「わかりやすさがいかに大切か」を私たちに教えてくれます。
Webの世界ではお客様と実際に言葉を交わすことはありませんが、わかりやすさをとことん追求することで、お客様と心を通わせる無言のキャッチボールができることはあまり知られていません。
メッセージが心に響く
わかりやすさを追求するメリット、2つ目は「お客様へのメッセージが届くやすくなる」です。
世の中には詳細に説明することによるわかりやすさもあれば、シンプルであることを追求して生まれるわかりやすさもあります。
物事をよりシンプルに、いちばん重要なものだけを残して、さほど重要でないものを思い切って捨てることでわかりやすくする方法です。
「吸引力が変わらない、ただひとつの掃除機」
で有名なダイソンは、まさにそのことを実践している会社と言えるでしょう。
他社の掃除機と吸引力を比べたことがないので、実際のところはわかりませんが、そのわかりやすいメッセージに納得してダイソンの掃除機を選ぶ人がいることは、誰もが認めるところだと思います。
何を隠そう、私も「シンプルでわかりやすいメッセージに共感した」一人です。
もちろん、それだけでダイソンの掃除機に決めたわけではありませんが、日頃から広告宣伝のシャワーを浴び続ける今の時代にあって、シンプルでわかりやすいメッセージは心に響きます。
シンプルなわかりやすさが、購入や利用の決定的な理由にはならなかったとしても、選択肢がいくつもある中で、少なくとも多くの人を振り向かせることはできるのではないでしょうか。
お客様の時間を節約
わかりやすさを追求するメリット、3つ目は「お客様の判断を早め、時間を大切に扱う」です。
お金よりも時間が重宝される今日、わかりやすさはお客様の時間を大切に扱います。
案内や説明がわかりやすいと、目の前の作業を早く終わらせることができますし、お客様にイライラさせることや、お客様の気分を害することもありません。
Webサイトに訪問してくれた全てのお客様や、チラシを手に取ってくださった全てのお客様の時間を大切に扱うという意味では、わかりやすいということが、
いかに多くのお客様の時間を節約することに貢献しているか?
いかに多くのお客様の感情に配慮しているか?
がわかります。
では、なぜ世の中にはわかりにくいものが多いのか?
おそらく、
「わかりやすさを追求すると時間がかかる」
「わかりやすさの基準が自分になっている」
「そもそもターゲティングが間違っている」
ことが大きな原因であると考えます。
わかりやすいデザインやレイアウト、わかりやすい文章やイラストを作るためにはそれなりの時間と労力がかかるものです。
場合によっては大きなコストも発生します。
「これでいいや」
「これでわかるだろう」
「これで十分だと思う」
で済ませてしまう気持ちもわからなくもないですが、
そこで終わってしまうと、わかりやすいものを作ることはできません。
お客様にとってわかりやすいものが求められているにもかかわらず、自分にとってわかりやすものを作ってしまう方もしばしばいらっしゃいます。
伝えたい内容についてよく知っている人ほど、顧客目線で物事を捉えることができないことが多く、気づかないうちに、自身が使っている難解な言葉や横文字を多用する傾向があります。
ターゲティングが間違っている、あるいはズレている場合もたまに見かけます。
「誰にとってわかりやすくしなければならないのか?」
の、「誰にとって」が間違っている、
あるいは自分の中で勝手に思い込んでいるケースです。
この場合、わかりやすさを追求する姿勢はありますから、「誰にとって」を修正してあげると、わかりやすさが的を得たものに変わります。
いずれにしても、わかりやすさを追求する行為は「面倒くさい」作業であり、誰しも自分が思ったことや感じたこと、自分のやり方や見え方をそのまま伝えたくなるものです。
しかしながら、ビジネスはお客様が主役であり、ものごとを判断するのはお客様ですから、たとえ「面倒くさい」作業であったとしても、それをやらないことには売上を上げることはできません。
面倒くさいことほど大切なんだ
という主旨のことを、「プロフェッショナル仕事の流儀」というテレビ番組で、スタジオジブリの宮崎駿監督がおっしゃっていました。
わかりやすいものを作ったり、わかりわすく伝えることはとても面倒なことかもしれませんが、その先にお客様がいて、お客様の貴重な時間を1分でも1秒でも別の価値あることに使っていただけると思えば、それがいかに大切なことか?がおわかりいただけると思います。
まとめ
今回は、
「売上を上げるために必要なことは何か?」
という問いに対して、まずはじめに行うべきは、
「わかりやすさをとことん追求すること」
として、その理由やメリットを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
ビジネスを行う上では、誰かに何かを伝える時、それがどんなことであっても、どんな場面であっても、どんな人であっても「わかりやすさ」を最優先事項として考えなければなりません。
何をするにも「わかりやすさ」が大前提でありスタートラインとなります。
営業やマーケティング活動を通して自分の意見や考えを発信するようになると、わかりやすさがどれほど重要か?身をもって知るようになると同時に、
「世の中にはなぜこんなにわかりにくいものが多いのか?」
と感じるようになります。
みなさんも最近「わかりにくいな~」「ややこしいな~」と感じたことはありませんか?
看板や標識をはじめ、Webサイトやチラシ、取り扱い説明書や参考書など、少々大袈裟かもしれませんが、世の中はわかりにくいものが溢れています。
別の見方をすると、わかりにくいものが多いからこそ、「ただわかりやすい」というだけで価値がある、差別化できる、選ばれるわけですから、わかりやすさを優先しない理由はどこにもありません。
例えば私の本棚に並んでいる背表紙を見ても「なるほどデザイン」「知識ゼロからきちんと学べる! Illustratorしっかり入門」「いちばんやさしいWord Pressの教本」など、わかりやすさをウリにした本のタイトルが目に付きます。
あらゆる情報が簡単に手に入る今日において、「わかりやすさ」はさらに重要度を高め、ますます優先すべき要素となっていることに気づかされます。
最後にもうひとつ。
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ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました (^.^)