「仕事を辞めたい時は、どうすればいい?」
「今の仕事を辞めたいが、人手不足で会社に言えない…」
「もう仕事辞めたい…疲れた…うつになりそう…」
というあなたに、今回は、
「今の仕事を辞めたい」と思った時の具体的な対処法をご紹介いたします。
記事のタイトルにもある通り、その対処法とは「頑張ることを止める」、ただこれだけです。
「そんな方法で、今の会社を辞めたいと思う気持ちが楽になるの?解消されるの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、本記事を最後までお読みいただくと、
- なぜ、仕事を辞めたいと思ったら「頑張ることを止める」必要があるのか?
- そもそも、仕事において「頑張ることを止める」とは、何を意味するのか?
- 結果として、仕事で「頑張ることを止める」と、何がどう変化するのか?
が、おわかりいただけるとともに、「頑張ることを止める」メリットや、「頑張ることを止める」ほんとうの理由を知ることができますから、「今の会社を辞めたい」と思っている方は、ぜひご一読いただければと思います。
それでは早速見ていきましょう。
今の仕事を辞めたいと思ったら…
今の仕事を辞めたいと思ったら、
- 仕事を辞めたいと思う原因を明らかにして
- 辞めたい原因を自助努力で取り除くことはできるか?を冷静に判断し
- 自分で解消できそうな問題は、具体策を考えて段階的に実行する
- 自分の力では難しいなら、別の選択肢を模索するか、転職を検討する
というのが、一般的な回答になると思います。
それはそれで間違っていませんし、物事を順序立てて考えることはとても大切なのですが、人間は心が病んでいると冷静な判断ができないことに加え、良い考えも思い浮かびませんから、順番として、まずは「仕事を辞めたい」という重苦しい気持ちを軽くしてあげることが先です。
では、「仕事を辞めたい…」という気持ちを和らげて、心を軽くするにはどうすればいいか?
いろんなことを考える前に、まずは「頑張ることを止める」のです。
仕事を辞めたいと思う主な原因は、
- 職場の人間関係が辛く、耐えられない
- 上司や部下から理不尽な扱いを受ける
- 残業や休日出勤が多く、給料も安い
- 上司が厳しく、評価してもらえない
- 仕事が上手くいかず、苦痛でしかない
- 仕事のやりがいを見失ってしまった
- 会社の業績が悪く、不安を感じている
- 仕事の内容に興味を持てなくなった
など、いろいろありますが、いずれの場合も「頑張りすぎること」が原因となっています。
頑張ったことに対して結果が伴えば「仕事を辞めたい」と思うこともないのですが、多くの場合、「頑張った量」と「頑張った結果」は比例しません。
そのため、頑張れば頑張るほど「うまくいかない」と感じることが増えて、やがては心も体も疲れ果て、最終的には「会社を辞めたい」と思うようになります。
皮肉なことに、人よりも真面目で責任感が強い方ほど頑張りすぎる傾向が強く、心や体が壊れるまで頑張り続けてしまうこともあるため、そのような方は早急に「頑張ることを止める」ことです。
今まで頑張っていた人が、ある日を境に頑張ることを止めると、はじめのうちは「ほんとうにこれでいいのか?」と戸惑うこともありますが、日を追うごとに気持ちが楽になって、心に余裕が出てくるだけでなく、次第に
- 人生は、仕事がすべてではないと思える
- 嫌な仕事は「ノー」と言えるようになる
- 自分に適した仕事や仲間を引き寄せる
- 仕事とプライベートにメリハリが生まれる
- 会社に依存する生き方から脱却できる
- ありのままの自分を認めることができる
など、多くのメリットを感じることができます。
では、「頑張ることを止める」とは、具体的にどういうことなのか?
次の項で見ていきましょう。
人間らしく生きてごらん
そしたら必ず、夢も出てくる、やりたいことも出てくる
出典:斎藤一人(2021)『明るい未来の作り方』ぴあ株式会社.
仕事において「頑張ることを止める」とは?
仕事において「頑張ることを止める」とは、仕事を怠けることでもなければ、仕事をサボることでもありません。
「頑張ることを止める」とは、「頑張りすぎていた状態から、正常な状態へ戻す行為」であり、
- 力を配分する
- 自然体でいる
- 欲しがらない
- 無理をしない
ことを意味します。
具体例を見ていきましょう。
仕事において「頑張ることを止める」とは?
例1)仕事に100%の力を注がない
仕事の成果が出ないことが原因で会社を辞めたいと思ったら、仕事に注ぐ力を60%くらいに抑えて、残りの40%を家事や育児、自分の趣味などに使うことで、家族で過ごす時間やプライベートを充実させる。
例2)職場でいい人になろうとしない
職場の人間関係で仕事を辞めたいと思ったら、明日から「いい人」になることを辞めて、仕事に支障が出ない程度に、必要最低限の人間関係を維持しながら、目の前の仕事だけに集中する。
例3)会社からの評価を欲しがらない
会社の評価に納得できず、仕事を辞めたいと思ったら、曖昧な他者の評価に一喜一憂することをやめて、これからは自分だけの「成長のものさし」を使って自身の成長に目を向ける。
例4)仕事を好きになろうとしない
自分の仕事が嫌になって会社を辞めたいと思ったら、無理をして仕事を好きになろうとせずに、「仕事とは、自分が大切にしているものを守るために行うもの」として、仕事に対する見方を変える。
上記がまさに「頑張ることを止める」行為であり、今の仕事を辞めたいと思ったら、真っ先に実践していただきたいことと言えます。
とはいうものの、頑張ることを止めてしまうと
- 会社からの評価が下がって、給与や賞与に影響を及ぼすのでは?
- 職場の人間関係がさらに悪化して、職場に居づらくなるのでは?
- 仕事がますます嫌になって、会社に行きたくなくなるのでは?
と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、心配する必要はありません。
「頑張ることを止める」と、驚くことに、自分だけでなく周りの人も少しずつ変化し始めます。
捨てるべきものを問うとき、自分の最優先事項がはっきりと見えてくる。
自分の本当の使命が明らかになり、個人だけでなく組織全体のために最高の仕事ができるようになる。
仕事や人生の決定打となるブレイクスルーは、不要なものを切り捨てることから始まるのだ。
出典:グレッグ・マキューン(2014)『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』株式会社かんき出版.
仕事で「頑張ることを止める」とどうなる?
仕事において「頑張ることを止める」と、どうなるのか?
結論から申し上げると、仕事で頑張ることを止めたとしても、一時的にはマイナスに作用することがあるかもしれませんが、長い目で見るとプラスにはたらくことの方が多いと言えます。
例えば、仕事に注ぐ力を60%に抑えながら、今まで以上の成果を出そうと思えば、無駄な仕事を排除して、段取りを考えながら仕事を進める必要がありますから、仕事の効率化や合理化を追求するという点においては、むしろ歓迎されるでしょう。
職場の人間関係においても、いつも自然体で、ありのままの自分を貫いている人は、周りの人に気を遣わせることもありませんし、「表裏がない人」と認識されるようになるため、「信用できる人物」として見られるようになります。
さらに、自分で自分を評価する人は、会社からの評価を気にするあまり自分の意見や考えを口にできない人に比べると、自分がいいと思ったアイデアを情熱的に語ることができるため、たとえそのアイデアが実現に至らなかったとしても、「個性的な人物」として見直されるかもしれません。
上記はほんの一例ですが、仕事において「頑張ることを止める」ことで自分らしさを取り戻した結果、自分の中に埋もれていた強みが表に出ることによって、周りの人の見る目が変わり、自分をアップデートできるというわけです。
もし仮に、仕事で頑張ることを止めた結果、
- 仕事がやりにくくなった、あるいは、会社に居づらくなった
- 別の場所(会社)で、自分の強みをもっと活かしたくなった
- 今の仕事は自分には向いていないと確信するようになった
という場合は、今の仕事を続ける理由はありません。
自分が楽しいと思える仕事を探し出し、今まで以上に自分の強みを活かすことができれば、きっと今までとは比べ物にならないくらい、大きな成果を手にすることができるでしょう。
他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。
つまり、自由にはなれないのです。
出典:岸見一郎 古賀史健(2013)『嫌われる勇気ー自己啓発の源流「アドラー」の教え』ダイヤモンド社.
まとめ
今回は、今の仕事を辞めたいと思った時の簡単かつ具体的な対処法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
「仕事を辞めたい」という気持ちは、わかりやすく言うと「嫌なことから逃れたい」という感情の表れであり、人としての防衛本能が働いている状態です。
人は感情に左右されやすい生き物ですが、一時の感情でものごとを決断してしまうと、後で冷静になって考えた時、過去に下した決断を後悔してしまうことになりかねません。
なので、今の会社を辞めたいと思ったら、まずは冷静さを取り戻すことが先です。
仕事において「頑張りすぎること」を止めると、自分らしさを取り戻すことができると述べましたが、同時に、感情に支配された状態から冷静さを取り戻すこともできます。
- 自分は、ほんとうに今の会社を辞めたいと心から思っているのか?
- 今の会社と向き合い方を変えることで、仕事を続けることはできないものか?
- 今の会社を辞めたいと思う、根本的な原因は何なのか?それを取り除くことは可能か?
これらの質問を自分に投げかけること自体、冷静にならなければできるものではありません。
そして、冷静になって考えることができなければ、ほんとうの答えに辿り着くこともできないのではないでしょうか。
最後に、大切なことをもうひとつ。
もしあなたが、今現在
- 今の仕事に興味が持てない…やりがいを感じられない…やる気が出ない…
- 自分の仕事に自信が持てない…仕事を心から楽しめない…
- 仕事で大きなストレスを感じている…会社に行くのが嫌になった…
と感じていて、誰かに悩みを聞いて欲しい…解決策について相談したい…気持ちを落ち着かせたい…という場合は「オンラインカウンセリング」の利用をおすすめいたします。
オンラインカウンセリングとは、臨床心理士や国家資格を持つカウンセラーと1対1で約50分程度、オンライン上で気軽に悩みを相談できるサービスです。
具体的には、
- 自分の感情を素直に表現し、悩みを打ち明けることによって気持ちを落ち着かせる
- 日頃から抱えている悩みや問題をカウンセラーと一緒に考えて、解決の糸口を見出す
- 心の中にしまっていた気持ちを話すことで、今置かれているの自分の状況を整理する
- カウンセラー(専門家)の話を聞くことで、客観的な視点から自分の考えを認識する
ことによって、
ひとりで抱え込んでいた不安や悩みを和らげ、心の健康を取り戻す効果が期待できます。
私がそうであったように、心の不調が身体的な症状(心身症)に発展すると、心と体が健康な状態に戻るまで数ヶ月~数年かかることも珍しくありません。
なので、今現在、仕事による強いストレスに悩まされていて、大きな不安を抱えていらっしゃる方は、自分の心と体を最優先に考えて、オンラインカウンセリングに限らず、心のケアやリフレッシュ、あるいは、ストレスの原因から距離を置くことを検討してみましょう。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました (^.^)