転職活動で内定が出たのに決断できない…一体どうすれば?

ポーズをとるにゃんこ 撮影者:うさやん

今回は、転職活動を続ける中で、ある会社から内定がもらえたにもかかわらず、なかなか入社する決断できないときの対処法について、わかりやすく解説いたします。

転職に限らず、結婚や引越し、住宅や車の購入、留学や起業など、人生を左右するような選択、あるいは大きな出費を伴う選択は、決断する際に大なり小なり頭を悩ませるものです。

人生はトレードオフですから、何かを選ぶことで、何かを諦めるしかありません。

転職に限っていうと、条件や待遇を選び直すことで、スキルアップやキャリアアップを図り、より高い収入や、より快適な職場を選び直すことが主な目的となりますから、そう考えると、

「今いる会社と内定をもらった会社の条件や待遇を比較して、良いと思う方に決めたらいいのでは?」

と思うかもしれませんが、実際は、そう簡単ではありません。

なぜなら、今の会社を離れるということは、今まで積み上げてきた実績や周りの評価、人との繋がりや信頼関係など、これまで自分が築いてきた「目に見えない実績や関係」を、ひとつ残らず置いていかなければならないからです。

当然ながら、それらの「目に見えない実績や関係」を新天地で一から築いていくには、相応の時間と労力が必要ですし、同じものが築けるという保証はどこにもありません。

だから、いつまでも悩んでしまう…。

そして、なかなか決断できない…。

今回ご紹介する「決断できないときの対処法」は、そんな悩みを「拍子抜け」するくらい、一瞬にして解消いたしますので、「内定が出たのに決断できない…」と頭を抱えている方は、ぜひご一読ください。

さらに、「転職活動で内定をもらったのに気が進まない」ときの対応についても記載しておりますので、合わせてお読みいただければと思います。

それでは早速みていきましょう。

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転職活動で内定が出たのに決断できないとき

転職活動で内定が出たのに決断できないとき

転職活動によって内定がもらえたにもかかわらず、なかなか決断できない…。

そんなときはどうすればいいのか?

転職活動で内定が出たのに決断できない理由の多くは、

  • 今働いている会社と比較してみたが、手放すものと得るものの優劣がつけられない
  • 別の会社からも内定をもらっていて、待遇や条件も似ているため、判断に迷っている
  • ただ漠然と「自分はほんとうに、この会社に決めていいのか?」と思っている

など、「AとB、どちらがいいかわからない」というもの。

要するに

自分にとってどれがベストの選択なのかわからない

という状況です。

結論から申し上げると、そのような状況でものごとを判断する際は、

心の声に耳をすませ、自分の直感を信じて

「なんとなく、こっちかな」

という方を選ぶことをオススメします。

「今後の人生を左右するかもしれないのに、そんな選び方でいいの?」

と思うかもしれませんが、「そんな選び方」でまったく問題ありません。

むしろ、できるだけ自分にとってプラスになるように、各会社の待遇や条件をきっちり整理して、周りの人の意見や考えをよく聞いて、総合的に判断しようとすればするほど、ますます悩むことになります。

加えて、そのようなやり方で決断を下せば、入社したあと、少しでもうまくいかないことがあれば、その都度、後悔することになるでしょう。

では、なぜ自分の直感を頼りに決断する方がいいのか?

その理由は3つあります。

転職活動で内定が出たのに決断できないとき、なぜ直感で選ぶのか?

  1. 直感は、自分が過去に経験してきた出来事を通じて出来上がった「自分に最適な選択」だから
  2. 直感を頼ると、一瞬にして論理的な選択ができるため、貴重な時間を無駄にすることがないから
  3. どんなに条件や待遇を比較しても、結局のところ、未来がどうなるか?は誰にもわからないから

それでは、ひとつずつ詳しくみていきましょう。

直感のベースとなるのは過去の経験

転職活動で内定がもらえたのに決断できない…そんなとき、なぜ直感を頼りに選ぶのか?

それは、直感で選ぶことが、今の自分にできる最善の選択だからです。

 直感とは、目を瞑(つぶ)ってあてずっぽうにくじを引くような性格のものではない。

またその瞬間に突如として湧いて出るようなものとも違う。

 今まで習得してきたこと、学んできたこと、知識、類似したケースなどを総合したプロセスなのではないか。

出典:羽生善治(2012)『直感力』PHP研究所.

直感とは、「感覚的なもの」として捉えられがちですが、決してそうではありません。

自分が働く会社を直感で決めるということは、これまでの仕事を通じて経験した出来事の中から、自分に最適な待遇や条件、職場環境などを瞬時に割り出して決めることに他なりません。

たとえ直感を頼りに決断した会社でうまくいかないことがあったとしても、

「どの会社を選んでも起こり得ること」

「自分に学ぶ機会を与えてくれる出来事」

として、ポジティブに捉えるべきでしょう。

直感は瞬時に論理的な判断ができる

転職活動で内定がもらえたのに決断できない…そんなとき、なぜ直感を頼りに選ぶのか?

それは、直感こそが、一瞬で論理的な選択ができる唯一の方法だからです。

 直感は、ほんの一瞬、一秒にも満たないような短い時間の中での取捨選択だとしても、なぜそれを選んでいるのか、きちんと説明することができるものだ。

適当、やみくもに選んだものではなく、やはり自分自身が今まで築いてきたものの中から生まれてくるものだ。

出典:羽生善治(2012)『直感力』PHP研究所.

直感を頼ることなく、論理的に考えて答えが出せるのであれば、それに越したことはありません。

しかし、

「自分にとってどれがベストの選択なのかわからない」

という状況において、できるだけ早く、そして、自分が納得できる選択をするためには、直感に頼る方法が最も有効です。

加えて、人材を採用する側の立場から言わせていただくと、心情として「ぜひ御社で働きたい!」という意欲のある人間に好印象を持ちますから、内定者がなかなか決断できずに「1週間待ってください」と申し出た場合、正直なところ、あまり心証はよくありません。

1週間経ってから入社する意思を告げられたとしても、内定を出した直後に返事をもらった場合に比べると、口には出しませんが、やや評価は下がるでしょう。

未来のことは、誰にもわからない…

転職活動で内定がもらえたのに決断できない…そんなとき、なぜ直感を頼りに選ぶのか?

それは、じっくりと時間をかけて、とことん悩み抜いて、自分にとって最善と思われる選択をしたとしても、それがベストの選択かどうかはわかりませんし、もっと言うと、未来のことは誰にもわからないからです。

将来は安泰と思って入社した会社が、時代の変化に対応できずに倒産したり、希望する部署に配属されたものの、災害やパンデミックによる業績の悪化によって、数ヶ月で部署が消滅したり、あるいは、配属された職場の人間関係に馴染むことができずに体調を崩すなど、世の中は想定外のことが起こります。

だからといって、

「どこでどんな仕事をしても同じ」

というわけではなく、

「何が起こっても自分を見失わない」

ことが最も大切です。

転職活動することを心に決めて、実際にあなたが行動を起こしたということは、それなりの理由があったはず。

今働いている会社に残るにしても、内定をいただいた会社に入社するにしても、あるいは、転職活動を継続して他の会社を探すにしても、自分が行動を起こした理由をもう一度思い出して、まだ同じ気持ちでいるのであれば、先のことはあまり考えず、自分の直感を頼りに選んでみてはいかがでしょうか

僕は人生において「ベストの選択」なんていうものはなく、あるのは「ベターな選択」だけだと思う。

誰が見ても「ベスト」と思われる選択肢がどこかにあるわけではなく、他と比べて自分により合う「ベター」なものを選び続けていくうちに「これでいいのだ」という納得感が生まれてくるものだと思う。

出典:為末 大(2013)『諦める力』株式会社プレジデント社.
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転職活動で内定が出たのに気が進まないとき

転職活動で内定が出たのに気が進まないとき

前項では転職活動で内定が出たのに「決断できない」ときの考え方をお伝えしました。

では、転職活動で内定が出たのに「気が進まない」ときはどうすればいいか?

結論から申し上げると、たとえ内定をもらった会社が今勤めている会社よりもお給料や待遇が良かったとしても、入社することはオススメできません。

内なる声が「気が進まない」という明確なメッセージを出しているのですから、まずはその声に従うことです。

そして、今行っている転職活動をいったん中断して、この機会に

「自分がほんとうにやりたいことは何なのか?」

「自分はどんな働き方どんな生き方を望むのか?」

と、あらためて自分に問いかけてみましょう。

その答えを見つけることができれば、自分の中でアンテナが立ちますから、自然といろんな情報が入ってくるようになり、次にやるべきことが自ずと見えてくるはずです。

しかし、すべての人が自分のやりたいことや、自分が求める働き方や生き方を見つけらるわけではありません。

もしも、自分で答えを見つけることができなければ、あるいは、早く答えを見つけたいと思うのであれば、「キャリアコーチング」に頼るという方法もあります。

キャリアコーチングとは?

自分の生き方や働き方を見つけられずに悩んでいる人や不安を抱えている人に対して、専任のコーチとマンツーマンで対話を重ねながら、相談者が「生きること」や「働くこと」についてあらためて考え、新たな気づきや自己分析を通して、将来のキャリア設計やその実現を支援するサービスです。

キャリアコーチングは無料で利用できる転職エージェントとは異なり「有料のサービス」となりますが、転職支援やメンタルケアも含め、相談者に寄り添ったサービスと、相談者の利益を優先したサポートが受けられます

上記のことから、自分がほんとうにやりたいことを少しでも早く見つけたい方や、自分の生き方や働き方を明らかにして、自分に合った中長期のキャリアを設計したい方にはキャリアコーチングがオススメです。

転職活動で内定が出たのに気が進まないときは、しばらく今の会社で働きながら、キャリアコーチングサービスを利用してみるのもいいかもしれませんね。

主なキャリアコーチングサービスの特徴と料金は、以下の記事をご覧ください。

▶︎キャリアコーチングおすすめ5サービス!比較表や選び方も

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まとめ

今回は、

「転職活動で内定がもらえたにもかかわらず、入社する決断できないときの対処法」

について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

忘れないように、最後にもう一度おさらいしておきましょう。

転職活動で内定が出たのに決断できないとき、なぜ直感で選ぶのか?

  1. 直感は、自分が過去に経験してきた出来事を通じて出来上がった「自分に最適な選択」だから
  2. 直感を頼ると、一瞬にして論理的な選択ができるため、貴重な時間を無駄にすることがないから
  3. どんなに条件や待遇を比較しても、結局のところ、未来がどうなるか?は誰にもわからないから

年齢が20代や30代前半であれば、若さという名の「未知なる可能性」に期待することができるため、転職活動も比較的スムーズだと想像します。

それが、30代後半から50代、あるいは60代になると、「自分ができることや得意なこと」が自分でもはっきりわかりますから、「会社から求められること」と合致しなければ、転職活動は苦戦を強いられます。

しかし、考えようによっては、自分の可能性が広がっている20代や30代前半に比べて、可能性が狭まってしまった40代や50代の方が、「自分ができることや得意なこと」が明確になっていますから、「遠回り」や「無駄な動き」が減るというメリットもあります。

人生は可能性を減らしていく過程でもある。

年齢を重ねるごとに、なれるものやできることが絞り込まれていく。

可能性がなくなっていくと聞くと抵抗感を示す人もいるけれど、何かに秀でるには能力の絞り込みが必須で、どんな可能性もあるという状態は、何にも特化できていない状態でもあるのだ。

できないことの数が増えるだけ、できることがより深くなる。

出典:為末 大(2013)『諦める力』株式会社プレジデント社.

あなたはどう思われますか?

ということで、今回はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました (^.^)

以下、この記事を読んでくださった方へ「オススメの記事」をピックアップしましたので、お時間がございましたらぜひご一読くださいませ。

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