「今の仕事に活かせる資格は?」
「今後の仕事に役立つ資格は?」
「ズバリ、仕事になる資格は?」
というあなたに、
今回は「仕事に役立つ資格の見つけ方」について、わかりやすく解説いたします。
資格を取得するにはそれなりの時間と費用がかかりますから、いったん取得すると決めたからには
- 確実に試験に合格したい
- 確実に仕事に活かしたい
と、誰もが思うものです。
しかしながら、残念なことに
- 資格の勉強を始めたものの、途中で断念してしまった…
- 試験の合格率が低く、何度チャレンジしても不合格に…
- せっかく取得した資格が、まったく仕事に活かせない…
という方もいらっしゃいます。
資格取得に費やした時間と労力は、「資格が取得できるかどうか?」「資格を活かせるかどうか?」に関わらず必要であり、ましてや払い戻されることもありませんから、資格取得にチャレンジする際は単なる「思いつき」ではなく、
- 試験合格まで諦めることなく、勉強を続けられるかどうか?
- 取得した資格を、今後の仕事に役立てることができるかどうか?
を慎重に見極めながら、まずは自分に適した資格を選ぶことが大切です。
今回の記事では、単に仕事に役立つ資格を紹介するのではなく、自分に適した「仕事に役立つ資格の見つけ方」をご紹介いたしますので、「資格を取得して仕事に活かしたい」とお考えの方はぜひ参考になさってください。
それでは早速みていきましょう。
仕事に役立つ資格の見つけ方
仕事に役立つ資格の見つけ方をわかりやすく解説いたします。
まずはじめに、「仕事に役立つ資格」は大きく2種類に大別されます。
それは、
- 現在の仕事に役立つ資格
- 今後の仕事に役立つ資格
です。
現在の仕事に役立つ資格を取得する目的は、
- 仕事のスキルアップ
- 社内での評価アップ
となりますから、現在の仕事に役立つ資格を見つける場合は、
- 社内にいる上司や先輩など、複数の人間に聞いてみる
この方法しかありません。
一般論として「この業種(職種)ならこの資格が有効」というものが存在することは確かですが、自分が働いている会社でその資格がほんとうに必要かどうか?は上司や先輩に尋ねてみなければわかりません。
一方で、今後の仕事に役立つ資格は、
- 新卒者の就職活動における内定獲得
- 社会人の転職活動における内定獲得
- 独立や開業、副業による収入アップ
が主な目的となりますから、自分が目指すキャリアや働き方によって大きく変わります。
では、今後の仕事に役立つ資格は、どのようにして見つけ出せばいいのか?
ヒントは「資格を選ぶ際のプロセス」にあります。
今後の仕事に役立つ資格の見つけ方
- 将来のキャリアや働き方など、資格取得の目的を明確にする
- 目的を達成するために有効な資格を、複数ピックアップする
- 資格取得の難易度を調べて、現実的に取得可能かを検討する
上記の手順を踏むことで、資格を取得できる可能性が高まるとともに、手に入れた資格を高い確率で今後の仕事に役立てることができます。
それでは順番に詳しく見ていきましょう。
簡単に手に入るものは、簡単に役に立たなくなる。
一方で、手に入れるのが困難なものは、一度それを手に入れてしまえば、誰もがそれを求めてその人のもとに集まるようになる。
出典:喜多川泰(2012)『スタートライン』株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン.
資格を取得する目的を明らかに
今後の仕事に役立つ資格の見つけ方、ひとつ目は「資格取得の目的を明確にする」です。
資格は主に、
- 国家資格:国が法律の規定に基づいて試験を実施し、合格者を認定する資格
- 民間資格:個人や団体が試験を実施して、合格者を認定する制度や検定試験
があり、技能検定などを合わせると、軽く1,000種類を超えます。
そんな中から今後の仕事に役立つ資格を見つけるには、まずはじめに資格を取得する目的を明確にしなければなりません。
基本的には、先にご紹介した
- 新卒者の就職活動における内定獲得
- 社会人の転職活動における内定獲得
- 独立や開業、副業による収入アップ
という3つの内いずれかとなりますが、当然ながら、希望する就職先や転職先、将来のキャリアプランや働き方によって役立つ資格が異なりますので、
- どんな会社に就職して、どんな仕事をしたいのか?
- どんなお仕事で独立や開業、副業を考えているのか?
を、より具体的にすることが求められます。
有効な資格を複数ピックアップ
今後の仕事に役立つ資格の見つけ方、2つ目は「有効な資格を複数ピックアップする」です。
資格を取得する目的が明確になれば、次は目的を達成するために有効な資格をいくつか選びます。
その際に、ぜひ参考にしていただきたいのが
- 経験者のアドバイス
- 当事者の生の声
- 専門家の意見
です。
新卒者の就職活動や社会人の転職活動においては、先輩からアドバイスを受けたり、転職エージェントを利用してキャリアアドバイザーの意見を参考にしたり、可能であれば、応募する予定の企業に直接問い合わせる。
独立や開業、副業を考えている方は、実際に独立している人や開業された方、副業をなさっている方の意見や生の声を聞く。
できるだけ多くの意見やアドバイスを聞いて、なおかつ最新の情報を集め、それら情報をもとに取得する資格を絞り込んでいくのです。
「わざわざそんなことをしなくても、資格を取得するための通信講座やスクールのWebサイトに記載している『〇〇には〇〇の資格がおすすめ』というナビゲーションを頼りに、今後の仕事に活かせそうな資格を絞り込んだらいいのでは?」
と思われるかもしれませんが、その資格が「実際の現場でどれほど役に立つのか?」「ほんとうに取得すべき資格なのか?」は、経験者や当事者、専門家の方が詳しく、正確です。
その場合、1人の意見ではなく、複数の人から意見や考えを聞くことが大前提となりますが、それが難しければ、ネット上に落ちている意見やアドバイスも含めて、総合的に判断しましょう。
仕事に役立つ資格を取得するにはそれなりの期間を要しますから、貴重な時間と費用を無駄にしないためにも、「資格選び」は慎重に行うことをおすすめいたします。
現実的に取得可能かを検討する
今後の仕事に役立つ資格の見つけ方、3つ目は「現実的に取得できるか?を検討する」です。
資格を取得するためには、国や民間が実施している資格試験に合格しなければなりませんから、試験合格に向けて学習する時間を日々の生活の中から捻出する必要があります。
当然ながら、資格取得の難易度に応じて学習する時間が異なるため、取得したい資格の難易度が高ければ高いほど多くの時間を捻出しなければならず、長期間にわたって継続的に学習しなければなりません。
学習時間については個人差がありますし、学習方法(通信講座・スクール・独学など)によっても異なりますから一概には言えませんが、経験者や当事者の体験談を参考にして、資格を選ぶ段階でおおよその学習時間を把握しておきましょう。
その上で、あらためて資格を取得するまでのロードマップを描いたときに、
- この資格は難易度が高すぎる
- 学習時間を確保できそうにない
という場合は、資格取得を断念するか、あるいは、先にピックアップしておいた資格の中から、もう少し難易度が低い別の資格に変更することをおすすめします。
何事もやってみなければわかりませんし、チャレンジする前から弱腰になって最初の一歩目を踏み出せないことは誰にでもありますが、現実的に難しいと判断したなら、、臨機応変に予定を変更することも大切です。
なお、通信講座やスクールに記載されている学習期間はあくまで目安…というか、最短の学習期間と思って間違いありません。
学習期間は日々の学習時間によって大きく変動することを、くれぐれもお忘れなく。
「目標は達成できる」と信じるのは変わらず大切なことです。
しかし、「目標は簡単に達成できる」と考えてはいけないーここに注意すべきなのです。
出典:ハイディ・グラント・ハルバーソン(2017)『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン.
まとめ
今回は「仕事に役立つ資格の見つけ方」について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
忘れないように、もう一度おさらいしておきましょう。
今後の仕事に役立つ資格の見つけ方
- 将来のキャリアや働き方など、資格取得の目的を明確にする
- 目的を達成するために有効な資格を、複数ピックアップする
- 資格取得の難易度を調べて、現実的に取得可能かを検討する
資格はあくまでも特定の仕事を行う際に「必要な条件」であり、資格を取得しているからといって、その行為について「優れている」「秀でている」「熟練している」わけではありません。
資格を取得しなければ就くことさえできないお仕事もあるので、長い人生において資格が心強い味方になってくれることは間違いありませんが、せっかく取得した資格を仕事に役立てることがないまま、資格をただ持っているだけではあまりにも勿体無い…。
そういう意味においても、仕事に役立つ資格は見つけ方や選び方が極めて重要と言えます。
いずれにしても、
- あなたの強みが活かせるお仕事を見つけ出し
- そのお仕事に役立つ資格をピックアップして
- 現実的に取得できそうな資格にチャレンジする
という順番さえ間違えなければ、あなたに最適な資格を手に入れることができるはずです。
少なくとも私はそう思っていますし、心から応援しております。
大丈夫、あなたならきっとできます!
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました (^.^)
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