「仕事を楽しくする方法が知りたい」
「仕事が楽しい人は、どのような考え方をしているのか?」
「そもそも、仕事を楽しむとはどういうことか?」
というあなたに、今回は、「仕事を楽しむにはどうすればいいか?」をテーマに、「仕事が楽しい」とは、どのような状態を指すのか?を明らかにした上で、
- 仕事を楽しむ方法
- 仕事を楽しむコツ
をご紹介いたします。
「本来、仕事は楽しいものではない」
というご意見もあるかと思いますが、楽しくない仕事よりも楽しい仕事の方がモチベーションが上がりますし、成果も得やすいことは、誰もが認めるところでしょう。
そして、今よりもっと仕事を楽しむことができれば、今よりもっと仕事を好きになれます。
仕事を好きになれば、仕事が仕事ではなくなりますから、もっともっと「仕事がしたい!」と思うようになり、ますます仕事の成果は上がる一方…つまり、仕事を楽しむことができれば、良いことしかありません。
では、今の仕事を楽しむには具体的に何をどうすればいいのか?
早速見ていきましょう。
仕事を楽しむには
仕事を楽しむにはどうすればいいか?
この問いに答える前に、まずは、仕事において「楽しい」とは、どういうことなのか?
を明らかにしておかなければなりません。
「楽しい」とは、心がうきうきするような明るい気分、あるいは、のびのびと満ち足りた気持ちを意味しますから、仕事を行う中で
- 心がうきうきする瞬間
- 明るい気分になれる瞬間
- のびのびと満足できる瞬間
が多いほど「仕事が楽しい」と言えます。
では、あらためて「仕事が楽しい」とは、どのような状態を指すのか?
人によって性格や価値観、考え方や感じ方が異なるので一概には言えませんが、以下に示す5つの状態は、間違いなく「仕事が楽しい」と言えるのではないでしょうか。
「仕事が楽しい」と感じる状態
- 仕事が着実に前進していることを確認できる
- ものごとを自分で判断し、動かせる範囲が広がる
- 他のことを忘れて、目の前の仕事に没頭できる
- 自分の考えや行動が他者に承認され、感謝される
- できることが増える、自身の成長を実感できる
再び最初の質問に戻りましょう。
仕事を楽しむにはどうすればいいか?
仕事を楽しむには、「仕事が楽しい」と感じる状態に移行すればいいのです。
では、「仕事が楽しい」と感じる状態に移行するには、具体的に何をどうすればいいのか?
残念ながら、すぐに移行できる術はありませんが、少しずつ自助努力によって「仕事が楽しい」と感じる状態に移行することは可能です。
そのためには、
- 仕事のやり方(行動)
- 仕事に対する考え方
を変える必要があります。
行動が変われば自ずと考え方も変わってきますし、考え方が変われば行動にも変化が見られるようになりますから、この2つを同時に変えることで、行動と考え方、両方の側面から「仕事が楽しい」と感じる状態に移行するというわけです。
以下、わかりやすいように、
「仕事を楽しむ方法」と題して、仕事のやり方(行動)を変えるヒントを、
「仕事を楽しむコツ」と題して、仕事に対する考え方を変えるヒントをご紹介いたします。
仕事を楽しむ方法 ~仕事のやり方(行動)を変えるヒント
- 苦手な仕事は他の人に任せて、できるだけ得意な仕事に集中する
- 日々の小さな目標を設定し、達成した際は自分にご褒美をあげる
- 帰宅後に疲れを残さないように、60%の力で仕事を終わらせる
仕事を楽しむコツ ~仕事に対する考え方を変えるヒント
- 楽観的に考える習慣を身につけて、「なんとかなる」を口癖にする
- 常に完璧を目指すのではなく、自分のベストを尽くすことに注力する
- 仕事の成果ではなく、仕事を通じて得られる自身の成長に目を向ける
それでは、「仕事を楽しむ方法」「仕事を楽しむコツ」の順に詳しく見ていきましょう。
「今」に意識をおけば、じつは努力をしていること自体が報酬化している場合がある。
将来の結果で報われるかどうかはわからなくても、「今が楽しい」という、その状態こそが報酬になっているのだ。
皮肉なことにそのとき、楽しんでいる本人には「努力と成功の取引をしている」という感覚がない。
出典:為末 大(2013)『諦める力』株式会社プレジデント社.
仕事を楽しむ方法
「仕事を楽しむ方法」と題して、仕事のやり方(行動)を変えるヒントをご紹介いたします。
前述した通り、仕事を楽しむには仕事のやり方(行動)を変えて、「仕事が楽しい」と感じる状態に少しずつ移行しなければなりません。
そのためには、以下に示す3つの方法が有効です。
- 苦手な仕事は他の人に任せて、できるだけ得意な仕事に集中する
- 日々の小さな目標を設定し、達成した際は自分にご褒美をあげる
- 帰宅後に疲れを残さないように、60%の力で仕事を終わらせる
ひとつずつ簡単に解説いたします。
得意な仕事に集中する
仕事を楽しむ方法のひとつ目は「得意な仕事に集中する」です。
苦手な仕事はできるだけ得意な人に任せて、自分は得意な仕事だけに集中する。
そうすることで、目の前の仕事に没頭できるだけでなく、成果も得やすくなりますから、上司や同僚からの信頼を勝ち取ることもできます。
そして、自分が得意とする仕事を任せられるようになれば、自分の判断でものごとを決定し、動かせる機会が増えるとともに、スキルやセンスも磨かれ、自身の成長を実感できますから、「仕事が楽しい」と感じるはずです。
日々の目標を設定する
仕事を楽しむ方法の2つ目は「日々の目標を設定する」です。
誰に言われるでもなく、自ら日々の目標を設定し、達成した際は自分に小さなご褒美をあげる。
目標が大きければ大きいほど、達成したときの充実感や満足感も大きくなりますが、あまりに目標が高すぎると仕事に対するモチベーションを維持することができず、目標を達成する前に心が折れてしまいます。
その点、自分で立てた小さな目標は達成しやすいため、日々の成長を実感できる他、仕事が着実に前へ進んでいることを実感できるのでモチベーションを維持しやすく、自ら「仕事が楽しい」と感じる機会を増やすことにつながります。
60%の力で仕事をする
仕事を楽しむ方法の3つ目は「60%の力で仕事をする」です。
仕事を頑張りすぎて心や体が疲弊してしまうと、仕事を心から楽しむことはできません。
帰宅後も家事や育児、その他、やらなければならないことが山ほどありますから、帰宅後に疲れを残さないように、仕事は60%程度の力で終わらせて、残りの40%は力を温存しておく必要があります。
加えて、「ここぞ!」というときに100%の力を発揮するためにも、毎日100%の力で仕事をするのはあまりおすすめできません。
日々の仕事を楽しむには、疲れを溜め込まないことも重要なのです。
仕事を楽しむコツ
「仕事を楽しむコツ」と題して、仕事に対する考え方を変えるヒントをご紹介いたします。
前述した通り、仕事を楽しむには仕事に対する考え方を変えて、「仕事が楽しい」と感じる状態に少しずつ移行しなければなりません。
そのためには、以下に示す3つの方法が有効です。
- 楽観的に考える習慣を身につけて、「なんとかなる」を口癖にする
- 常に完璧を目指すのではなく、自分のベストを尽くすことに注力する
- 仕事の成果ではなく、仕事を通じて得られる自身の成長に目を向ける
ひとつずつ簡単に解説いたします。
楽観的に考える
仕事を楽しむコツのひとつ目は「楽観的に考える習慣を身につける」です。
楽観的とは、
「ものごとはすべてうまくゆくものと考えて余計な心配をしないこと」
という意味です。
「なんとかなる」という口癖は、楽観的に考えることを習慣にするための「おまじない」のようなフレーズで、新しいことにチャレンジするとき、心配な出来事が起きたときに、「なんとかなる」と自分に言い聞かせることで先行きを明るく考えることができます。
たとえ自分にとって良くない出来事が起きた場合でも、「なんとかなる」と自分に言い聞かせ、慌てることなく「この結果にはどんな意味があるのか?」と肯定的に捉えることができれば、次にやるべきことが見えてきますから、余計なことを考えず仕事に集中できるというわけです。
仕事を続けていると「楽しくない仕事」「やりたくない仕事」「嫌な仕事」もありますが、それらの仕事の捉え方を変えることができれば、前向きに取り組むことができます。
そういう意味において、楽観的に考える習慣を身につけることは、「楽しくない仕事」を減らすことにつながります。
ベストを尽くす
仕事を楽しむコツの2つ目は「ベストを尽くすことに注力する」です。
人の生死に関わるお仕事や、十分な安全を確保しなければならないお仕事は別として、お客様を相手に行う仕事は、良くも悪くも相手の受け止め方次第ですから、無理をしてまで完璧を目指す必要はありません。
加えて、仕事を完璧にやろうとすればするほど、「不十分なところ」や「気になる部分」が次々と現れて、それらをひとつひとつ処理しようとすれば、それなりのコストもかかる上、スピードも損なわれます。
仕事とは、
「自分ができることを完璧にこなすこと」であり、自分のベストを尽くすことが大切です。
自分の仕事にベストを尽くすことができれば、仕事を通じて充実感や満足感を得られるだけでなく、仕事の成果も得やすくなりますから、結果として「仕事が楽しい」と感じるようになります。
もし仮に、上司から自分が苦手とする仕事を与えられた場合や、時間内では到底できない仕事量を振られた場合は、仕事に取り掛かる前にキッパリとお断りしましょう。
成長に目を向ける
仕事を楽しむコツの3つ目は「成果ではなく、成長に目を向ける」です。
仕事の成果は自分の頑張りだけでなく、時代の流れやお客様の変化などいろんな要因が影響しているため、「成果を出し続けること」は簡単ではありません。
それに対して、仕事を通じて感じる「自身の成長」は、できることが増えたり、できるスピードが早くなったり、仕事の出来を褒められることがあると、仕事の成果が出ていない時でも感じることができます。
そして、自身の成長を感じることができれば、「もっと上手くなりたい」「もっと効率的にできないものか」「もっと評価してもらいたい」という気持ちが芽生えて、仕事に対して貪欲になり、モチベーションも上がり、仕事をすること自体が楽しくなってきます。
さらに、できることが増えて、いろんな仕事を任せられるようになると、ますます仕事が楽しくなるというわけです。
まとめ
今回は、「仕事を楽しむにはどうすればいいか?」をテーマに、「仕事が楽しい」とは、どのような状態を指すのか?を明らかにした上で、「仕事を楽しむ方法」や「仕事を楽しむコツ」をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
忘れないように、もう一度おさらいしておきましょう。
「仕事が楽しい」と感じる状態
- 仕事が着実に前進していることを確認できる
- ものごとを自分で判断し、動かせる範囲が広がる
- 他のことを忘れて、目の前の仕事に没頭できる
- 自分の考えや行動が他者に承認され、感謝される
- できることが増える、自身の成長を実感できる
仕事を楽しむ方法 ~仕事のやり方(行動)を変えるヒント
- 苦手な仕事は他の人に任せて、できるだけ得意な仕事に集中する
- 日々の小さな目標を設定し、達成した際は自分にご褒美をあげる
- 帰宅後に疲れを残さないように、60%の力で仕事を終わらせる
仕事を楽しむコツ ~仕事に対する考え方を変えるヒント
- 楽観的に考える習慣を身につけて、「なんとかなる」を口癖にする
- 常に完璧を目指すのではなく、自分のベストを尽くすことに注力する
- 仕事の成果ではなく、仕事を通じて得られる自身の成長に目を向ける
「楽しい」の「楽」という漢字は、「ラク」という意味もあります。
つまり、「仕事が楽しくなる」ということは、自分にとって「仕事が楽になる」ということ。
同じ仕事でも、人によっては苦痛に感じることもあれば、楽に感じることもありますから、「どうすれば毎日の仕事が楽に感じるようになるのか?」を追求すると、仕事が「楽になる=楽しくなる」という見方もできます。
記事の冒頭で
「本来、仕事は楽しいものではない」
というご意見もあると言いましたが、そのような表現を口にする人は自分の仕事に誇りを持っていて、そんな仕事を軽く(楽に)見られるのが嫌なのかもしれませんね。
あるいは、
今の仕事がただただ辛いだけなのか…真実はわかりかねますが、ただひとつ言えることは、「仕事を楽しもうとする姿勢」は大切であり、仕事を長く続けるには絶対に必要だということ。
本記事でお伝えした内容が、仕事を楽しむためのヒントになれば嬉しく思います。
成功とは楽しさの連続
出典:斎藤一人(2021)『明るい未来の作り方』ぴあ株式会社.
最後に、大切なことをもうひとつ。
もしあなたが、今現在
- 今の仕事に興味が持てない…やりがいを感じられない…やる気が出ない…
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- 自分の感情を素直に表現し、悩みを打ち明けることによって気持ちを落ち着かせる
- 日頃から抱えている悩みや問題をカウンセラーと一緒に考えて、解決の糸口を見出す
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ことによって、
ひとりで抱え込んでいた不安や悩みを和らげ、心の健康を取り戻す効果が期待できます。
私がそうであったように、心の不調が身体的な症状(心身症)に発展すると、心と体が健康な状態に戻るまで数ヶ月~数年かかることも珍しくありません。
なので、今現在、仕事による強いストレスに悩まされていて、大きな不安を抱えていらっしゃる方は、自分の心と体を最優先に考えて、オンラインカウンセリングに限らず、心のケアやリフレッシュ、あるいは、ストレスの原因から距離を置くことを検討してみましょう。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました (^.^)