「ヒット商品を生み出すためにはどうすればいいか?」
「ヒット商品を生み出す秘訣は存在するのか?」
とお考えのあなたに、今回はヒット商品を生み出す秘訣をご紹介します。
みなさんもご存知の通り、潤沢な予算と優秀な頭脳が集結した大企業であっても、常にヒット商品を生み出せるわけではありません。
ましてや中小企業や小さい会社は、限られた予算と人材で新商品の開発を行うわけですから、スタートの時点で、大企業に比べると大きなハンディキャップを背負っていることになります。
これからご紹介する「ヒット商品を生み出す秘訣」は、会社の大小とは関係なく、どのような状況でもヒット商品を生み出すことができる秘訣ですから、中小企業や小さい会社はぜひご参考にしていただければ幸いです。
それでは早速みていきましょう。
ヒット商品を生み出す秘訣
ヒット商品を生み出す秘訣とはどのようなものか?
結論から申し上げると、ヒット商品を生み出す秘訣は超シンプル、
- アイデアを数多く出す
- アイデアを出す準備を怠らない
- アイデアを賢く判断する
ただこれだけです。
「なんだそんなことか…」
とがっかりされた方や拍子抜けされた方もいらっしゃると思いますが、それもそのはず、自分で言うのもなんですが、伝える側の私も少々ためらうほど、あまりにもシンプルな方法ですからね…。
ただし、その効果は絶大です。
そして、ヒット商品を生み出す秘訣には、確固たる理由があります。
世の中には
「言われてみれば…」
「確かにそうかも…」
と思うことの方が、実は核心をついていたり、重要だったりすることが往々にしてありますので、密かに期待しながら読み進めていただければ幸いです。
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
数多くのアイデアを出す
ヒット商品を生み出す秘訣、ひとつ目は「できるだけ多くのアイデアを出す」です。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」
という言葉もあるように、言われてみれば当たり前のことなのですが、これがなかなかできそうでできない。
すぐに諦めてしまう人があまりにも多いように思います。
「アイデアを出すのが苦手」
という人は、得てして
「一度にたくさんのアイデアを出さなければいけない」
と思っていますが、実はそうではありません。
「できるだけ多くのアイデアを出す」というのは、
「アイデアを出し続ける」
という意味であって、常にその準備を怠らないという意味です。
ではアイデアを出し続けたとして、
「どれくらいの確率でヒット商品を生み出せるのか?」
アイデアを数多く出すことよりも、
「ヒット商品を生み出す確率を上げることの方が重要ではないか?」
そんな意見もあるかと思いますが、確率は「出た結果に対して、後からその割合を示した数値」であって、これからものごとを始める時はあまり重要ではありません。
むしろ確率が低いものほど、それを達成した時のインパクトは大きく、やりがいや達成感、満足感や充実感も得られます。
ヒット商品や売れ筋商品は、まさに典型的な例といえるでしょう。
そして、ヒット商品を生み出す確率よりも、数多く出し続けることがいかに大切かを、偉大な記録が教えてくれています。
常に準備を怠らない
ヒット商品を生み出す秘訣、2つ目は「アイデアを出す準備を怠らない」です。
「イチロー選手でも4割は打てない」
ヒット商品に限らず、「〇〇する確率」「〇〇できる確率」など、とかく確率の話になると頻繁に登場する例えですが、私はこの例えがあまり好きではありません。
なぜなら、イチロー選手は打率を残すアベレージヒッターでもありましたが、どちらかというと1本でもヒットを多く打つ「安打製造機」だったからです。
イチローさんが残した偉大な記録はいくつかありますが、とりわけ「率」ではなく「数」による記録が目立ちます。
その中でも前人未到の大記録である日米通算4367安打は、今後も破られることがないと思わせるほどの超人的な記録ですが、その他にもメジャーリーグで残した
- シーズン200安打以上10回
- 最多安打7回
- 10年連続200安打
は全て歴代1位です。
ではなぜこれほどまでに「数」の記録が生まれたのか?
それは次にご紹介する記録を見ると一目瞭然です。
- 日米通算最多打数:13,553(※)
- 日米通算最多試合数:3,604
(※)打数とは、打席数から四死球、犠打、犠飛、打撃妨害、走塁妨害の数を除いたものです
イチローさんの日米通算4367安打を生んだ最も大きな要因は、18歳でプロに入ってから45歳で引退するまで大きな故障もなく試合に出続けたから。
ではなぜ怪我なく試合に出続けられたのか?
それは、どんな時でも最高の準備をしていたからに他なりません。
アイデアも同じように、
最高の準備をしながら「出し続ける」ことが「数多く出す」ことにつながります。
そして、数多く出し続けるとセンスが磨かれ、コツがつかめるようになります。
やがては自分なりの「型」が出来上がり、振り返ってみると
「ヒット商品を生み出せる確率が上がっていた」
ということに気づくでしょう。
アイデアを出し続けようとすることもなく、
「アイデアが出ない、出せない、出すのが苦手」
と言っているのであれば、それはアイデアを出すための準備が足りないのかもしれません。
ちなみに、イチローさんのドラフト指名順位は1位ではなく4位、しかも入団して最初の1、2年の安打数は、1年目が24本で2年目が12本。
決して最初から輝かしいスタートを切ったわけではありません。
(3年目に210本の安打を放って一躍スター選手に!)
歴史に残るクラシック音楽の傑作を生み出したモーツァルトも、35歳で亡くなるまでに600もの曲を作りましたが、その中で「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「トルコ行進曲」など、誰もが知っている有名な曲は10曲もありません。
数多く作曲することで幾つかの名曲が生まれ、歴史に名を残すことができたんですね。
アイデアを賢く判断する
ヒット商品を生み出す秘訣、3つ目は「出したアイデアを賢く判断する」です。
数多くのアイデアを出したとして、その中から
「どのアイデアを商品化すればいいか?」
を考えることも、ヒット商品を生み出す上で極めて重要なファクターです。
最大のポイントは
「誰が判断するのか?」
ということになりますが、結論から申し上げると、同じ分野で数多くの経験を積んでいる人間に判断してもらうのが、最もヒット商品を生み出す確率が高いと言えます。
ただし専門知識や経験が深まり、その分野においての自信がつけばつくほど固定概念が生まれやすくなるので、アイデアを判断する人間は常に世の中の状況を把握して、いろんな執着を手放した状態でアイデアに正対する姿勢が必要です。
また、同じ分野で多くの経験を積んでいたとしても、出されたアイデアに関する専門的な知識が乏しい場合は、それについてじっくりと分析したり本を読んで研究している人間、つまりアイデアを出した本人の考えをある程度重視すべきでしょう。
絶対にやってはいけないことは、
その分野についての経験もなく知識も乏しい人間が判断すること。
たとえ上司であっても、社長や会長であっても、その分野の知識や経験がなければ現場の人間に判断を委ねるほうが賢明です。
上司や社長は会社における仕事上の経験は豊富ですし、自分なりの確固たる判断軸を持っており、直感を働かせながら判断を下すことができます。
しかし、それらの判断は、自ら経験してきたことにおいてのみ有用であって、経験がない分野において判断を下すとおかしなことになってしまいます。
アイデアを判断する役割は、責任を伴う大切な仕事です。
何かを選ぶということは、何かを捨てるということだと思われるかもしれませんが、採用されなかったアイデアを生み出した過程で、必死になって考えた経験は、必ず次のアイデアを生み出すときの糧となります。
そう考えると、採用されなかったアイデアも、それに費やした時間も決して無駄ではありません。
ヒット商品は成功への第一歩
ヒット商品は、成功への第一歩と言っても過言ではありません。
ヒット商品の誕生によって会社の売上が上がり、業績が安定することはもちろん、テレビや新聞に取り上げられたり、インターネットやSNSを通じて拡散されることがあれば、商品とともに会社の知名度も一気に広がります。
良い評判が広まるにつれて会社の信用度や信頼度も上がり、多額の予算を費やして広告宣伝をすることなく、商品の情報を聞きつけたお客様が次から次に集まって、あっという間に商品が完売…なんてことも珍しくありません。
ヒット商品をきっかけに飛躍した中小企業は数知れず、例に違わず私が勤めていた会社でも、ヒット商品をきっかけに大きな成長を遂げたことが何度かありました。
ある時には売上にゼロがひとつ加わったり、ご新規のお客様が急激に増えるなど、大きな衝撃を目の当たりしたことを今でもはっきりと覚えています。
ヒット商品は、会社を次のステージに上げてくれる大きな成功要因となります。
先にご紹介した「ヒット商品を生み出す秘訣」が、みなさまの成功に貢献できれば幸いです。
まとめ
今回は「ヒット商品を生み出す秘訣」についてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。
忘れないように、もう一度おさらいしておきましょう。
- できるだけ多くのアイデアを出す
- アイデアを出す準備を怠らない
- 出したアイデアを賢く判断する
私も商社に勤めていた頃は数々のヒット商品を発掘し、ネット印刷会社のマーケティング部で商品企画を担当していた時は、いくつものヒット商品を生み出しました。
その過程においていくつもの失敗を積み重ねてきたので、アイデアを出し続けることや、それらを吟味するときの難しさも知っているつもりです。
斬新なアイデアほど採用されなかったり、ヒットさせる自信があるアイデアが見向きもされなかったり…日の目を見なかったアイデアもありますが、それらのアイデアを考え出した経験のおかげで、ロジカルに物事を考えることが得意となり、自分が出した考えをもう一人の自分が批判的に見る習慣が身につきました。
それらの経験は今まさにこの原稿を書いている時も大いに役立っています。
ちなみに、記事の内容とはあまり関係はありませんが、2019年度の私的大ヒット商品をご紹介させてください。
その商品とは、いつでもどこでも文章が書ける、デジタルメモ「ポメラ」です。
このブログの原稿も、全てではありませんが「ポメラ」を使って執筆していますよ〜。
気になる方はチェックしてみてくださいね!
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました (^.^)
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