「転職活動いつから始める?」
「転職活動を始める時期は?おすすめは何月?」
「転職活動の期間はどれくらい?」
というあなたに、今回は
- 転職活動は何ヶ月前から始めるべきか
- 転職活動を始める適切な時期
- 採用通知を受け取ってから入社日までの最長期間
- 転職活動を長引かせないための3つのコツ
について、わかりやすく解説いたします。
今の会社で働きながら次の転職先がスムーズに決まり、円満に退職した後、期間を空けず新しい会社で働き始めることに…という具合に、何もかもスムーズに進めばいいのですが、転職活動の主導権は求人企業が握っていますし、在職中の転職活動は思うように進まないことも珍しくありません。
「転職活動をスタートさせて2週間後、気になった数社の求人に応募。数日後に面接。その翌日にあっさり内定をもらった」
という人もいれば、
「転職活動を始めてから2ヶ月の間に10社以上応募したものの、面接まで進んだのは1社のみ。その1社も内定を逃すことに…」
という人もいれば、
「転職活動を始めて数ヶ月経つが、今の仕事が忙しすぎて、まだ数社しか応募できていない…この先どうなることやら…」
という人もいらっしゃいます。
求職者の数だけ経験やスキルも異なりますし、置かれている状況も人それぞれですから、転職活動をいつから始めるか?は自分の経験やスキル、自分が今いる環境を勘案して、「自分だったら◯ヶ月前から始めた方がいい」という具合に、ご自身で判断する他ありません。
とはいうものの、一般的に
- 転職活動はいつから始めるべきか?
- 転職活動を始める適切な時期はいつ頃?
という方もいらっしゃるかと思いますので、本記事では、ご参考までに、転職活動を始めるタイミングや時期についてご紹介いたします。
それでは早速みていきましょう。
転職活動は何ヶ月前から始めるべきか?
転職活動は何ヶ月前から始めるのがベストか?
冒頭でも申し上げましたが、人によって年齢や勤続年数、経験やスキル、業界や職種など千差万別なので、個人差はありますが、今の仕事を続けながら転職活動を始める場合、少なくとも
- 退職予定日の3ヶ月前
- 入社希望日の4ヶ月前
から始めるべきでしょう。
転職活動をスタートしてから内定が出るまで約3ヶ月、内定が出てから今の会社を退職するまで約1ヶ月ほどかかる計算になります。
まずは、転職活動をスタートしてから内定が出るまで、つまり「転職活動に費やす期間」を確認しておきましょう。
転職活動に費やす期間の目安(在職中の場合)
- 自己分析やスキルの棚卸、業界や仕事に関する情報収集
- 転職サイトや転職エージェントの登録・カウンセリング
→ 約2週間~1ヶ月
- 履歴書や職務経歴書といった提出書類の作成、面接対策
- 求人検索(紹介)~求人の絞り込み~応募~面接~内定
→ 約1~2ヶ月
今の仕事を続けながら転職活動を始めた場合、仕事やプライベートが忙しい、または充実している方ほど、転職活動に十分な時間を費やすことができません。
例えば、仕事の定時が18時、通勤時間が1時間の場合、1時間ほど残業したら、家に着くころには20時を過ぎていることも多々あります。
夕食を済ませ、お風呂に入って一息つくともうすぐ22時…疲れた体で転職活動を開始…と思いきや、睡魔に勝てず、スマホを片手にソファで寝息を立てる…ハッと気がついて時計を見たら日付が変わっていた…なんてことも…。
休日は、AmazonプライムやNetflixで好きな映画やドラマを見ながらのんびり体を休めたいし、小さなお子様がいらっしゃる方は子供との時間も大切ですし、異性とお付き合いを始めて間もない方や、結婚したばかりの新婚さんは、彼女(彼氏)や奥様(旦那様)の相手もしなければなりませんから、じっくりと転職活動を行う時間を確保することは簡単ではありません。
そのような状況下で、自己分析や情報収集、転職エージェントとのカウンセリングや転職サイトでの求人探し、履歴書や職務経歴書の作成、応募や面接を行うわけですから、今の仕事を続けながら採用通知を勝ち取るまでは最低でも2ヶ月、一般的には3ヶ月程度かかると思った方がいいでしょう。
次に、「採用が決まってから今働いている会社を退職するまでの流れ」を確認しておきましょう。
採用通知を受けた企業へ入社する意思が固まった後の流れ
- 今の会社の上司に、退職する意思と退職希望日を明確に伝える
- 会社(上司)と相談の上で退職日を確定し、退職願を提出する
- 最短で入社できる日を転職先の企業に伝え、入社日を相談する
- 入社日が確定(内定)したら、入社日に備えて事前に準備する
→ 約1ヶ月
法令の上では「退職日の2週間前」までに会社に申し出れば雇用契約を解除できますが、在職中の会社に迷惑がかからないように、有休消化日数と十分な引き継ぎ期間を考慮すると、採用通知を受け取ってから入社まで、最低でも1ヶ月はかかると思った方がいいでしょう。
上記のことから、転職活動は、
- 退職予定日の3ヶ月前
- 入社希望日の4ヶ月前
から始めるべきだということが、おわかりいただけると思います。
なので、「1日でも早く転職したい!」という方は、今日のお仕事を定時で済ませて、寄り道をすることなく、まっすぐ家に帰って転職活動を始めましょう。
さらに、
「短期間で集中的に転職活動を行なって、1日でも早く新しい会社で働きたい!」
という方は、先に退職日を確定させてから、残りの有給休暇を上手に使いながら転職活動を行うといいでしょう。
当然ながら、退職日と転職先の入社日の間隔が空いてしまうと、毎月の収入が途絶えてしまうというデメリットもありますが、
- 急に欠員が出たので、1日でも早く入社してほしい
- 業績が伸びているので、人手が足りない
- 本人の気が変わらないうちに、早く入社してほしい
という企業もありますから、その場合は「すぐに働ける」ことが大きなメリットになります。
私も前職で採用のお仕事に関わっていましたが、社内に1ヶ月後に退職することが決まっている社員がいる場合、できるだけ退職するまでに新たな人材を採用して、せめて1週間だけでも新旧交代の引き継ぎができれば…と考えていたので、すべての企業がそうであるとは限りませんが、「すぐに入社できる」ということは、採用する側にとっても助かるのです。
転職活動を始める時期はいつ頃が適切?
転職活動を始める時期は、いつ頃(何月)がベストか?
極論を言うと、
- 転職したい!と強く思ったとき
- 転職を決意したとき
- 転職の意思が固まったとき
が、転職活動を始める時期であることは間違いありません。
なぜなら、気持ちが転職の方を向いているときは意欲的に転職活動ができるため、平日の隙間時間はもちろん、休日にたっぷりと時間を確保して転職活動に打ち込めるからです。
それとは別に、1年の中で「中途採用の求人が増える時期」や「転職活動の穴場」と呼ばれる時期もあるので、戦略的に転職活動を進めたい方は以下の時期をチェックしておきましょう。
中途採用の求人が増える時期
- 2~3月:新年度を迎えるにあたって、会社の体制をあらためて整えたり、事業を強化する企業は、2~3月に中途採用を活発化させます。
- 8~9月:下半期がスタートする10月に向けて新たな取り組みを始める際、多くの企業で8~9月に人事異動や中途採用を活発化させます。
転職活動の穴場と呼ばれる時期
- 4~5月:何らかの理由で、急を要する人材の確保を迫られた企業が、「掘り出し物」と呼べる求人を出す可能性があり、適性があればトントン拍子に選考が進み、タイミングが合う人(すぐに入社できる人)が優先的に採用されることもあります。
上記以外の時期に関しても、会社の中で欠員が出たり、突発的に新たな事業や部署を立ち上げるときは、時期に関係なく採用活動を開始する企業もありますから、上記の時期を外しているからといって求人が極端に少なくなると言うわけではありませんので、ご心配なく。
逆に言うと、「中途採用の求人が増える時期」は転職活動を開始する方も多いため、ライバルが増えるという見方もできますから、求人が落ち着く時期の方が、場合によっては案外スムーズに内定がもらえるかもしれません。
人と人との出会いには「縁」があるように、求職者と求人企業との間にも「縁」があります。
求人が増える時期を見計らって転職活動を開始したとしても、計画通りにいかないこともあるので、「転職する意思が固まったとき=転職活動を始める時期」と捉えて転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。
もちろん、転職活動が思ったように進まないときは一時的に中断してもいいですし、転職活動中に気が変わったのなら、転職活動を途中でやめてしまってもかまいません。
その場合、あらためて「中途採用の求人が増える時期」を見計らって転職活動を再開するという方法もあります。
いずれにしても、悔いのない転職活動ができるように、自分の中のタイミングを逃すことなく転職活動を始めることが、良い結果に結びつく可能性が高いと言えそうです。
採用通知から入社日までの最長期間は?
応募先の企業から採用通知をもらってから、入社日までどれくらい(の期間)待ってもらえるのか?
結論から申し上げると、企業が転職希望者に採用通知を行ってから応募者の入社を待つことができる期間(入社日までの期間)は、「人材を採用する目的」によって様々です。
- 突然の欠員を補充するため
- 新たな事業を開始するため
- 既存の事業を拡大するため
など、企業が人材を募集する背景には明確な目的がありますから、それらの目的に応じて「どれくらい待ってもらえるのか?」は異なります。
- 重要なポジションに急な欠員が出たので、1日でも早く入社してほしい
- 数ヶ月後に新たなプロジェクトを発足するので、2ヶ月以内に入社してほしい
- 既存の事業の拡大を考えているので、3ヶ月以内に入社してほしい
という具合に、人材を募集するすべての企業は、募集を開始する前に、あらかじめ「いついつまでに採用したい」という計画を立てているものです。
なので、繰り返しになりますが、採用通知をもらった日から入社日までの最長期間は「応募先の企業によりけり」ということになります。
ただし、前職で自部署の採用担当を行っていた立場から言わせていただくと、転職希望者が特別なスキルや経験を有していない限り、「3ヶ月以上は待てない」というのが本音です。(あくまで個人的な意見です)
とりわけ中小企業や小さな会社は日頃から仕事量に見合う人員しか確保していませんから、「スタッフを募集するとき=人手が足りないとき」であることが多く、本人さえ良ければ「すぐにでも入社して仕事を覚えてほしい」と思っている企業も少なくありません。
上記のことから、「この会社に入社したい!」と思える応募先の企業(特に中小企業や小さい会社)から採用通知をもらうことができたなら、入社日までの期間をできるだけ短くできるように調整することをおすすめします。
もし採用通知をもらってから入社日までの期間が2ヶ月以上開く場合は、具体的な理由や正確な入社日とともに、「入社する意思が変わることはない」旨を文面でしっかり伝えましょう。
なお、応募先の企業から採用通知をもらえた時点で「入社は確定している」と考えがちですが、実際は、転職希望者と応募先の企業との間で入社日の調整がつかない場合、正式な内定をもらえないこともあるのでご注意ください。
転職活動を長引かせないためには?
転職活動に限らず、物事は自分の思い通りに進むことの方が少なく、想定外の出来事が起こったり、思わぬトラブルが発生することもあるので、転職活動が予想以上に長引くことも十分考えられます。
ましてや、今の会社で働きながら転職活動を行なっている方は、
- 平日に実施される面接の日程調整が難しい
- 在職中の会社がなかなか退職させてくれない
- 仕事の疲れから、書類作成や応募が進まない
といった理由で、予想以上に転職活動が長引くことも珍しくありません。
では、転職活動を長引かせないためには、どうすればいいのか?
以下、転職活動を長引かせないための3つのコツをご紹介いたします。
転職活動を長引かせないコツ
- 自分の強みや長所を活かせる企業を選ぶ
- 興味を持った複数の求人企業に応募する
- 退職する日を決めてから転職活動を行う
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
自分の強みを活かせる企業を選ぶ
転職活動を長引かせないコツ、ひとつ目は「自分の強みや長所を活かせる企業を選ぶ」です。
応募先の企業を選ぶとき、単に条件や待遇が良くて、一般的に求職者から見て人気がある企業を選ぶのではなく、まずは自分の強みや長所を把握することに努め、それらを活かせる企業を選んだ方が、自分と企業、双方にとって大きなメリットが生まれるため、比較的スムーズに内定を勝ち取ることができます。
求人を探し始めると高額報酬や高待遇に目を奪われがちですが、自分の強みや弱み、得手不得手などをよく知らないまま転職活動を進めても良い結果は期待できません。
- 求人を出している企業は、どのような人材を求めているのか?
- 自分の強みや長所が応募先の企業でどのように活かせるのか?
上記の問いに対する答えがしっかり噛み合っていると、書類選考をパスする確率が高まり、面接の場で採用担当者の質問に言葉を詰まらせることも少なくなります。
その結果、転職活動がスムーズに進むというわけです。
興味を持った複数の求人企業に応募
転職活動を長引かせないコツ、2つ目は「興味を持った複数の求人企業に応募する」です。
前項では、転職活動を長引かせないコツとして「自分の強みや長所を活かせる企業を選ぶ」とお伝えしましたが、求人選びに慎重になりすぎて応募先をなかなか決められない方や、応募する企業を絞り込みすぎて「まずは1社応募してみて、ダメだったら別の企業を探す」といった方法で転職活動を進めてしまう方が時おりいらっしゃいます。
最初に応募した企業からあっさりと内定をもらえることもあるので、上記の方法が一概に間違っているとは言えませんが、立て続けに不採用だった場合や、最終選考で惜しくも不合格だった場合は、再び求人探しからやり直しになるため、効率的な転職活動とは言えません。
そんなことにならないように、「この企業なら自分の強みや長所を活かせそう」と思った求人をいくつかピックアップして、ある程度まとめて応募してみましょう。
そうすることで、「結果待ち」の際に生じる時間のロスを防ぐことができますし、不採用だった場合も反省点を踏まえて次の面接や書類作成に活かすことができます。
退職日を決めてから転職活動を行う
転職活動を長引かせないコツ、3つ目は「退職する日を決めてから転職活動を行う」です。
在職中に転職活動を行うには、それ相応の覚悟が必要となります。
自分の将来を左右するかもしれない転職先を探すわけですから、中途半端な気持ちで転職活動を行うわけにはいきませんし、かといって日々のお仕事やプライベートの時間、家族や友人とのコミュニケーションの時間、疲れた体を休める時間も必要です。
そんな中、やっとのことで応募先の企業から採用通知を受け取ったとしても、今勤めている会社が思うように退職させてくれなかったり、仕事の引き継ぎが難航することも考えられます。
最悪の場合、上記のことが原因で応募先の企業との入社日の調整がうまくいかず、内定が流れてしまう可能性もゼロではありません。
そのようなケースを事前に回避したい方は、賛否両論あるかもしれませんが、退職日を決めてから転職活動を行うことをおすすめします。
つまり、在職中の会社に退職する旨を告げて、退職日を確定させてから転職活動を行うのです。
退職日が確定すると、
- 応募先の企業に「〇月〇日以降であれば入社できます」と明確な日程を伝えられる
- 有給休暇を消化できるので、平日に面接日が設定されても休みが取りやすくなる
- 新たな仕事が振られることはないので、単純に仕事量が減って体調を整えやすくなる
など、転職活動に打ち込みやすい状況が自然に整うので、今の会社に退職する旨を告げることなく転職活動を行うよりはスムーズに転職活動ができます。
上記のことから、「今の会社で働きながら転職活動するのはキツイ…」という方は、思い切って退職日を決めてから転職活動を行なってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は
- 転職活動は何ヶ月前から始めるべきか
- 転職活動を始める適切な時期
- 採用通知を受け取ってから入社日までの最長期間
- 転職活動を長引かせないための3つのコツ
について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事の冒頭でも申し上げた通り、求職者の数だけ経験やスキルも異なりますし、置かれている状況も人それぞれですから、転職活動をいつから始めるか?は人によって異なります。
「思い立ったが吉日」という言葉があるように、「転職しよう!」と思い立った(決心した)のなら、その日が吉日と考えて、
- 転職に関して気になっていることをググってみる
- Amazonや楽天で、転職に関する本を探してみる
- 最近転職した友人に連絡して、状況を聞いてみる
- 転職サイトでお役立ち情報や求人などを閲覧する
など、ほんの少しでも転職に向けた行動することをおすすめします。
いきなり本腰を入れて転職活動を行う必要はありませんが、「転職したい!」と思った自分の気持ちが本当なのか確かめる意味においても、まずは転職に関する情報に触れてみましょう。
その際、入手した情報をすべて鵜呑みにすることなく、自分のフィルターを通して自分なりに解釈することが大切です。
転職活動の内容が一人一人異なるように、転職に関する情報も発信者によってそれぞれ異なりますから、あくまでも参考程度にとどめ、最終的には自分の頭で考えて判断しましょう。
最後にもうひとつ。
もしあなたが、
「そろそろ転職活動をスタートしたいが、何から始めていいかわからない」
「転職活動を始めるにあたって、まずは自分の市場価値を確かめたい」
「今よりも待遇や条件が良い会社からオファーがあれば、すぐにでも転職したい」
と思っているのであれば、「転職スカウトサービス」の利用をおすすめいたします。
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以下の記事では、高年収を求めるハイクラス向け転職サイト、または、ハイクラス向け転職スカウトサービスではなく、「スカウト機能」を持つ一般的な転職サイトや転職アプリをまとめました。
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ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました (^.^)