「販促物とは何か?どんな種類がある?」
「販促物とノベルティとの違いは何?」
「販促物の具体的な効果が知りたい」
というあなたに、今回は
- 販促物とは何か
- 販促物がもたらす効果
についてわかりやすく解説します。
販促物とは、言わば「営業パーソンの分身」のようなものです。
販促物の理解が深まり、販促物の内容が充実すればするほど、お客様からのお問い合わせが増えて、確実に成約率が上がります。
そのためには、販促物の種類を理解して、ノベルティとの違いを正確に把握することが大切です。
加えて、販促物の意外な効果や活かし方を知ることで、販促物の作り方や使い方が変わり、結果として、販促物の効果を最大限に引き出すことができます。
販促物を制作するには時間も労力もかかりますが、ポストに入っていたチラシや駅のポスターを見て、友人から手渡されたパンフレットや店内で目に留まったPOPをきっかけに、商品を購入したり、サービスを利用した経験が誰しも一度はあるはずです。
本記事でご紹介する「販促物の効果」や「販促物の活かし方」は、そのような経験を増やすためのヒントとなるに違いありません。
それでは早速見ていきましょう。
販促物とは
販促物とは、
- 販売を支援するツール
- 販売を促進するグッズ
の総称です。
主に商品の販売を支援するチラシやPOP、ポスターやパンフレットといった印刷物を指しますが、商品の購入や予約をしたとき、お店に来店したりイベントに来場した際にもらえる特典(記念品やグッズ)も販促物に含まれます。
販促物とは何か?をより深く知るために、ここでは前者のチラシやポスターといった「販売を支援するツール」について、以下の2種類の販促物を解説いたします。
- 認知を広げることを目的とした販促物
- 魅力を伝えることを目的とした販促物
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
認知を広げる販促物
認知を広げることを目的とした販促物は、
「知ってもらう」「見つけてもらう」「気付いてもらう」
ことを目的とした販促物です。
代表的なものに、ポスターやのぼり、POPやパネルなどがあり、作成する際のポイントは、
- 配色やデザイン、文字や写真で目立たせる
- お店や商品のイメージ、世界観などを伝える
- 釘付けにするタイトルやキャッチコピー
など、「目立たせる」「興味を惹きつける」「記憶に残る」ことを意識します。
魅力を伝える販促物
魅力を伝えることを目的とした販促物は、
「買いたくなる」「欲しくなる」「必要性を感じさせる」
ことを目的とした販促物です。
代表的なものに、チラシやパンフレット、商品カタログや小冊子などがあり、
作成する際のポイントは、
- 見やすく、読みやすく、わかりやすくする
- 他社との違いや自社の強み正確にを伝える
- 詳細な情報を伝え、次の行動を明確に示す
など、「商品の購入や、サービスを利用するまでの導線を引く」ことを意識します。
販促物とノベルティの違い
販促物とノベルティの違いは何か?
ノベルティとは、企業やお店をはじめ、学校や施設、団体やイベント主催者が、無料で配布する記念品や景品、粗品や特典です。
ボールペンややカレンダー、タオルやエコバッグ、メモ帳やクリアファイルなどがあり、主に企業やお店の名前(ロゴマーク)、学校名やイベント名を入れて(プリントして)、購入者や参加者に無料で配布します。
販促物とノベルティ、いずれも無料で配布することに変わりありませんが、大きな違いは「配布する目的」です。
つまり、「何のために無料で配布するのか?」ということ。
販促物は「商品の販売を促進すること」を目的としている一方、ノベルティは主に「イメージアップやブランディング、ファン作りやリマインダー(思い出させる)効果」を目的としています。
ノベルティも販促物と同様に、商品の購入特典や予約特典、イベント来場特典に使われるなど、結果として販売を支援することはありますが、あくまでも記念品やイメージアップ、ファンづくりとしての意味合いが強いと言えます。
販促物の効果
販促物がもたらす効果について解説いたします。
販促物は、みなさまもご存知のように「販売を促進する物」「販売を支援するツール」です。
しかし、販促物は上記以外にもいろんな効果が期待できます。
ここでは「販売を促進する」「販売を支援する」といった本来の効果とは別に、販促物がもたらす4つの効果をご紹介することにいたします。
販促物の4つの効果
- 情報が整理される
- 営業活動が円滑になる
- 口コミや紹介が増える
- 企業のセンスが伝わる
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
情報が整理される
販促物の効果、ひとつ目は「情報が整理される」です。
販促物を作ると、必然的に情報が整理されます。
例えば、新たに開院した整骨院が集客を目的とした「A4サイズのチラシ」を作ることになったとしましょう。
チラシを作るためには、まず初めに掲載する情報を集めることから始めます。
- 店名やキャッチコピー
- 施術内容や料金体系
- 施術の効果や効、
- 整骨院のUSPやベネフィット
- 整骨院のアドレス情報
- 整体師のプロフィール
など、「伝えたい」「伝えなければならない」と思う情報はいくつもありますが、「A4サイズ内(両面)に」それらすべての情報を掲載することは到底できません。
つまり掲載したい情報をピックアップした後、それらの情報を
- 誰が読んでもわかるように整え
- 最も伝えたいポイントを強調し
- 余計な部分を削除する
などして、個々の情報を整理する必要があります。
Webページであれば掲載する情報を制限する必要はありませんが、A4サイズのチラシは決められた範囲内に情報を収めなければなりませんから、たとえ有益な情報であっても、チラシの目的や用途に適さない情報は削除することもしばしば。
「情報もきちんと整理できたので、あとは配置するだけ」
と思いきや、それらの情報をA4サイズ内に思いつくまま配置していくだけでは、販促物としての効果を最大限に発揮することはできません。
効果的なチラシを作るためには
- いちばん伝えたい情報は何なのか?
- お客様が最も知りたい情報は何なのか?
- 何から順に伝えると、最後まで読んでいただけるのか?
といった、個々の情報の「重要度」や「優先度」をはじめ、チラシに配置する「掲載順」も考える必要があります。
自社から見た「重要度」、お客様から見た「優先度」はもちろん、ご注文やお問い合わせをいただくまでの導線が引かれた「掲載順」も、レスポンスを上げる大きな要因となりますから、これらの要素もしっかり抑えておきましょう。
数ある情報の中から、不要な部分が削ぎ落とされ、読みやすくてわかりやすい表現へと形を変えて、より洗練された情報へと生まれ変わるという意味においては、「情報を整理できる」というメリットは大きいと言えます。
営業活動が円滑になる
販促物の効果、2つ目は「営業活動が円滑になる」です。
個々の営業スタッフが各々に活動すると、人によって伝え方が異なるため「情報の均一化」が難しくなりますが、販促物を使って営業活動を行うことで、全ての営業スタッフが全てのお客様に均一化された情報を届けることができます。
その他にも、お客様に分かりやすく説明する時も販促物は重宝しますし、そのままお渡しすることでお客様が後で内容を後で確認することもできますから、完成度の高い販促物を作っておくと成約率アップにも貢献してくれます。
口コミや紹介が増える
販促物の効果、3つ目は「口コミや紹介が増える」です。
見込み客の話題になる販促物を作ると、口コミやご紹介が飛躍的に増えることがあります。
ポイントは、見込み客が興味を持っている切り口で内容を構成したり、販促物の外観を思わず誰かに話したくなるようなデザインにすること。
それがきっかけとなり、家族や友人に見せたり、学校のクラスメイトや職場の同僚に販促物を手渡す機会が増えて、口コミや紹介が増えるというわけです。
企業のセンスが伝わる
販促物の効果、4つ目は「企業のセンスが伝わる」です。
販促物を作ると、必然的に会社やお店のセンスが伝わります。
なぜなら会社やお店のセンスが、販促物のデザインや完成度に表れるからです。
販促物を手に取る人は、そこに書かれている「商品の情報」を受け取るだけでなく、販促物のデザインや完成度を通して、
「この商品を作っているのはどんな会社か?」
を無意識にイメージします。
販促物のデザインやレイアウトが美しく、タイトルやコピーが秀逸で、程よい形やサイズ感で、色使いや紙の質感が馴染んでいて、文章が読みやすくて全体の内容が分かりやすければ、そのような販促物を制作している企業に対して「センスの良さ」を感じます。
対照的に、販促物の仕上がりが今ひとつで内容も分かりにくければ、そこから「センスが悪い」と感じてしまい、企業のイメージダウンにもつながりかねません…。
「彼女の服装はセンスがいいね」
「彼はイラストを描くセンスがある」
「あの人はデザインセンスに優れている」
など、センスという言葉はいろんなシーンで使われますが、センスが良い販促物とは「高い美意識を持ちながら、お客様の立場に立って細部まで気を配った販促物」を意味します。
そのような販促物を目にしたとき、
「このチラシ、センス良いね」
「この会社、センス感じるわ~」
となるわけです。
ちなみに
- 販促物は見た目じゃなくて内容が大事
- キレイなだけのデザインでは反応を得られない
という方もいらっしゃいますが、
ダサいよりかっこいい方がいいですし、汚いよりキレイな方がいいに決まってます。
モノが溢れている今日、商品で大きく差別化することが簡単ではない中で、商品開発の背景にあるストーリーやそれを作っている会社の姿勢が重要であるのと同様に、「どのように伝えるか?」も同じくらい大切です。
販促物は商品を伝える手段であると同時に、時に会社やお店のセンスを感じさせるツールであることも忘れてはなりません。
販促物の活かし方
最後に販促物の「活かし方」をご紹介します。
チラシやポスター、ショップカードやスタンプカード、DMはがきやパンフレットなど、販促物はいろんな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っていますから、販促物を作るときは1種類だけでなく、複数の販促物を組み合わせたマーケティング活動がオススメです。
- ポスティングされたチラシは、各家庭に情報をお届けする
- 店頭に掲示されたポスターは、道行く人の足を止める
- お店のショップカードは、会社の同僚や友人に手渡される
- サービス内容がわかるパンフレットは、職場の休憩室で話題になる
そんな具合に、数種類の販促物があるといろんな場所やいろんな場面で、いろんな人に商品やサービスの情報を伝えてくれるので、「頼もしい」としか言いようがありません。
そして、数種類の販促物を組み合わせると、確実にお客様からのレスポンスは増えます。
しかし、「そんなにたくさんの種類の販促物を作ることができない…」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、例えばチラシだけでも
- 周辺のご家庭にポスティングする
- 駅前や街頭、お店の前で配布する
- 施設の掲示板に貼らせていただく
- マンションの入り口に置かせていただく
など、いろんな使い方をすることで集客効果を上げることも可能です。
販促物を集客につなげるコツは、「商品やサービスの魅力をわかりやすく伝える」、これに尽きます。
そうすることで、より多くの方に興味を示していただけます。
私自身も多くの販促物を作ってまいりましたが、上記のようなスタンスで販促物を作り始めた時から、自分でもびっくりするほどお客様からの反響が大きくなりました。
チラシやパンフレットをご覧になったお客様が、自社の商品やサービスに魅力を感じ、自らの意思で自社のお店やWebサイトに足を運んでくれる…そんな状況をイメージして販促物を作ると、結果として集客が加速する。
これは事実であり、確実に効果が上がります。
まとめ
今回は
- 販促物とは何か
- 販促物がもたらす効果
について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
本文の中で、「販促物を作ると自社の魅力を再発見できる」というお話をしましたが、私が前職のネット印刷で働いていたとき、「販促物の魅力」を伝えることによって、自社の魅力を再発見した経験があります。(少々ややこしくてすみません…)
私が働いていた印刷会社は商業印刷が中心で、チラシやポスター、DMはがきやショップカード、パンフレットや小冊子など、販促物を作る(印刷する)側の立場にありました。
そこで、チラシやパンフレット、ショップカードやスタンプカードといった「実物そっくりの販促物(商品サンプル)」を作って、それらの販促物に印刷代や特徴などを記載し、無料でご請求いただけるサンプルセットに入れて配布していたのです。
その結果、多くのお客様から
「この商品サンプルのような販促物を作りたい!」
と嬉しいお声を頂戴することができました。
同時に、自社の販促物(チラシやパンフレットの商品サンプル)を制作する過程で、埋もれていた自社の魅力や可能性を再発見することに。
おかげで販促物(商品サンプル)の完成度はますます高まり、無料で配布しているサンプルセットが自社の販促活動にとって「なくてはならないもの」にまで成長しました。
「恐るべし販促物」「販促物サマサマ」といったところでしょうか。
インターネットが普及してからというもの、Webサイトやランディングページ、ブログやSNSを活用したマーケティング活動が主流となっています。
しかし、テレビが登場してからも新聞やラジオに一定の需要があるように、インターネットが普及してもチラシやポスター、パンフレットやショップカードといった紙媒体の販促物も無くなることはないでしょう。
なぜならチラシやパンフレットには、紙媒体の販促物(印刷物)にしか出せないメリットがあり、Webを使ったマーケティング活動では絶対に獲得できないお客様がいるからです。
この記事を読んだことがきっかけとなり、一人でも多くの方が魅力的な販促物を作って、多くの見込み客を獲得し、売上のベースアップにつながれば嬉しく思います。
最後にもうひとつ。
- 今以上に読みやすくてわかりやすい文章を書きたい
- 誤字や脱字がないか?をスピーディーにチェックしたい
- 文章力を上げるために、表現の幅を増やしたい
という方に、とっておきの文章作成アドバイスツール【文賢】をご紹介いたします。
文章作成アドバイスツール【文賢】とは、文章の読みやすさやわかりやすさを高めるために、
- 改善点がないか?(推敲:すいこう)
- 誤字や脱字はないか?(校正)
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は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました (^.^)