「なぜ、コーチングを受ける経営者が増えているのか?」
「コーチングを学んで、部下育成や組織マネジメントに活かしたい」
「経営者向けのコーチングサービスに興味がある」
というあなたに、今回は
- 経営者こそコーチングを身につけるべき3つの理由
- 経営者に特化した「経営者向けコーチングサービス」
について解説いたします。
会社は人の集合体であり、会社や組織を成長させるためには「社員の成長」が欠かせません。
社員の成長を促す施策として、講義形式を中心とする人材育成セミナーもありますが、社員ひとりひとりの個性を生かして個々の能力を開花させるためには、あるいは、仕事に対するモチベーションを上げるためには、上司と部下による定期的な「1対1」の対話(面談)が必要不可欠です。
加えて、コミュニケーション不足による認識のズレを失くし、業務の効率化や長時間労働の軽減を図り、離職率を低下させるためには、上司がコーチング型のマネジメントを身につけて、部下の「やる気」を引き出し、新たな「気づき」を与えることが求められます。
そして、コーチング型のマネジメントを導入するにあたっては、まずはじめに経営者自らがコーチングを体験・習得・実践しなければなりません。
今回の記事では、経営者がコーチングを必要とする理由を深く掘り下げて、どこよりもわかりやすく解説した後、経営者に特化したコーチングサービスをご紹介いたします。
それでは早速みていきましょう。
経営者こそコーチングを身につけるべき理由
なぜ、経営者こそコーチング(スキル)を身につける必要があるのか?
主に3つの理由が挙げられます。
経営者こそコーチングを身につけるべき3つの理由
- コーチングは、リーダー候補の部下育成を行う上で欠かせないスキルだから
- コーチングは、マネジメント力を強化するための有効な手段となり得るから
- コーチングは、イノベーションの創出や、自走する組織作りにつながるから
いずれの理由も、会社を成長させる上で重要な要素であることは言うまでもありません。
それでは、ひとつずつ詳しくみていきましょう。
コーチングでリーダー候補の部下育成を
経営者がコーチング(スキル)を必要とする理由、ひとつ目は
「リーダー候補の部下育成のため」です。
次世代を担うリーダーや幹部候補、あるいは、自分の後を任せられる人材を育成することは簡単ではありません。
彼や彼女らが真のリーダーや会社の中核を担う幹部として、組織を率いる人材に成長するためには、常に自分の頭でものごとを考え、あらゆる出来事に対してリスクとリターンを計算し、自らの決断力を磨き、経験と直感を頼りに意思決定を行う必要があります。
そのためには、目の前の課題と正面から向き合い、目的を見失うことなく適切な目標を設定し、目標と現状との差異を確かめながら、ひとつひとつ目標をクリアしていかなければなりません。
ある意味、経営者は上記の決断力や実行力を身につけている、そして、大きなエネルギーを内に秘めた稀有な存在と言えます。
おそらく、経営者が経営者たる所以はそこにあるのでしょう。
しかしながら、その他大勢の社員は、経営者のようなエネルギーを持ち合わせていません。
正確にいうと、「今現在は持ち合わせていない」だけで、導いてくれる人間がそばにいて、親身になってサポートしてくれるなら、経営者と同じか、もしかすると、それ以上の巨大なエネルギーを解き放つことができます。
コーチングは、部下の能力を開花させるだけでなく、部下に勇気と自信を与え、彼や彼女の中に「成長し続けるためのエンジン」をつくることができるスキルといっても過言ではありません。
上記のことから、経営者こそコーチングを身につけるべき理由が、ここにあります。
コーチングでマネジメント力を強化する
経営者がコーチング(スキル)を必要とする理由、2つ目は
「マネジメント力を強化するため」です。
経営者の大きな役割のひとつに「組織マネジメント」があります。
では、どうすれば組織マネジメントがうまくいくのか?
もっと言うと、どうすれば組織を正しい方向へと導くことができるのか?
まずは、
会社の柱となる幹部社員や役職者に対して、会社の理念を深く浸透させることです。
その上で、
幹部社員や役職者が目的を見失うことなく、目標達成までの詳細なロードマップを描く。
次に、
幹部社員や役職者が部下に対して理念の重要性を説きながら、自分たちの目的をあらためて確認し、目標達成までの詳細な地図を見せて、彼や彼女らが歩きやすくするために全力で支援する。
ここでポイントとなるのが、幹部社員や役職者です。
幹部社員や役職者は、会社の理念や目的を深く理解した上で目標達成までのロードマップを描き、それらを部下に浸透・理解させるとともに、モチベーションを管理しながら自発的な行動を促すという、重要な役割を担っています。
つまり、組織マネジメントがうまくいくかどうか?は、幹部社員や役職者が自信をなくしかけたとき、あるいは、大きな困難に直面したときに、
- 経営者が「前進できる可能性」に着目して、幹部社員や役職者に適切なアドバイスをできるかどうか?
- 経営者が幹部社員や役職者のモチベーションを管理して、目的や目標から目をそらさないようにできるかどうか?
にかかっており、その際に最も有効とされる方法が「コーチング」なのです。
上記のことから、
まず初めに経営者がコーチングのスキルを身につけて、幹部社員や役職者をコーチングする。
そして、経営者にコーチングしてもらった幹部社員や役職者が、コーチングの効果を実感できたなら、経営者から教わったコーチングの手法を使って部下たちをコーチングする…そんな好循環をつくることができれば、組織マネジメントは自然とうまくいくでしょう。
上記のことから、経営者こそコーチングを身につけるべき理由が、ここにあります。
コーチングで「自走する組織」をつくる
経営者がコーチング(スキル)を必要とする理由、3つ目は
「自走する組織をつくるため」です。
自走する組織とは、「経営者が細かい指示を出さずとも、従業員が自分の頭で考えて行動する組織」のことを指します。
自走する組織のメリットはいくつかありますが、最も大きいメリットは、「イノベーション」と呼ばれるような画期的な商品や仕組みが生まれやすくなることです。
自走する組織では、何から何まで管理された組織とは対照的に、自由闊達な意見交換が交わされやすいことから、常識を覆すようなアイデアや大胆な発想が生まれやすいのでしょう。
そんな自走する組織をつくるためには、上司の指示通りに動く人間ではなく、ひとりでも多く「自分の頭で考えて行動する人材」を育成することが求められます。
では、自分の頭で考えて行動する人間を育てるためにはどうすればいいか?
時間はかかりますが、リーダー(経営者や役職者)が部下に対して、1体1の対話を通じて、彼や彼女らの目標達成に必要とされる知識やスキル、考え方や取り組み方を一緒に棚卸して、足りないものや必要なものに自分で気づかせるしか方法はありません。
その上で、知識やスキルが足りなければ、それらを習得するために自ら学習したり、経験豊富な上司が指導(ティーチング)することで問題は解決します。
しかし、知識やスキルは備わっているにもかかわらず、
「やりたくない…」
「やる気が起こらない…」
「やっているがうまくいかない…」
ということがしばしばあります。
そんなとき、最も有効とされるのが「コーチング」なのです。
具体的には、リーダー(経営者や役職者)が部下に対して適切な問いかけをすることによって、自分のことを客観視してもらいます。
「なぜ、自分はやりたくないのか?」
「なぜ、自分はやる気が起こらないのか?」
「なぜ、自分はやっているのにうまくいかないのか?」
そうすることで、自分ですら気がついていない「ほんとうのこと(思いや目的など)」に気付いてもらうのです。
ほんとうのことが明らかになって、やる気が出ない原因やうまくいかない原因が明らかになれば、具体的な対策を考えることができます。
そして、自分の頭で考えた末に出した答えは、誰かに指示された内容に比べて積極的に行動できますし、自分の内側から生まれた「やる気」や「意欲」があれば、少々の困難があっても諦めずにやり遂げることができるだけでなく、結果にも結びつきやすいものです。
上記のことから、まずは経営者が率先してコーチングを身につけるべきであり、幹部社員や役職者が自分の頭で考えて行動できるようにすることが、自走する組織をつくる最初の一歩となります。
経営者向けコーチングサービス
「プロのコーチからコーチングを受けながら、3ヶ月でコーチングのスキルを習得できる」
そんな、経営者向けコーチングサービスをご紹介いたします。
プロコーチになるための学びを中心に提供しているコーチングサービスは多々ありますが、コーチングを受けながら学ぶなら【CoachEd(コーチェット)】がおすすめです。
おすすめする理由は、主に3つあります。
- リーダーや経営者に特化した「人を育てるビジネスリーダー」になるためのコーチング習得プログラムを提供しているから
- コーチングを「受ける・学ぶ・実践する」という、自らの経験を通して学習したことを、すぐに実践できるプログラムだから
- 学びをサポートするトレーナーとは別に、経営者向けの支援経験を積んだプロコーチのコーチングを受けることができるから
その他にも、
- ホームページの中で受講生が生の声を赤裸々に語っていて、サービスの内容に確かな信頼が置けるから
- ホームページが見やすくてやわかりやすく、受講料金やプログラム内容、サービスの流れが明瞭だから
など、他社のコーチングサービスには無い魅力や安心感があります。
さらに、「無料の個別体験」では、オンライン(zoom)にて、マンツーマンで1時間程度のカリキュラムも体験できますので、コーチングに少しでもご興味がある経営者やマネージャー層の方は、ぜひお試しください。
コーチングを「受ける」ことで自己理解や自己変容を促し、コーチングを「習得する」ことで幹部社員や役職者など、部下に対してコーチングを実践する。
やがては、経営者やマネージャー自らが部下にコーチングのスキルを伝え、彼や彼女らが部下との面談の際にコーチングスキルを活用する…そんな好循環を生み出すことができれば、組織は息を吹き返したように活性化するに違いありません。
まとめ
今回は、
- 経営者こそコーチングを身につけるべき3つの理由
- 経営者に特化した「経営者向けコーチングサービス」
について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
忘れないように、最後にもう一度「経営者こそコーチングを身につけるべき3つの理由」をおさらいしておきましょう。
経営者こそコーチングを身につけるべき3つの理由
- コーチングは、リーダー候補の部下育成を行う上で欠かせないスキルだから
- コーチングは、マネジメント力を強化するための有効な手段となり得るから
- コーチングは、イノベーションの創出や、自走する組織作りにつながるから
経営者がコーチングのスキルを身につけたとしても、すぐに会社が良くなるわけではありません。
なぜなら、社員の意識を変えることは「簡単ではない」からです。
しかし、「簡単ではない」からこそ、今まで通りのやり方を見直し、コーチングという新たな手法を身につけて、これまでとは違った角度から社員にアプローチしなければ、現状が変わることは決してありません。
それともうひとつ。
社員の意識を変えるためには、「経営者の本気度」が欠かせません。
つまり、
本気で社会に貢献したいと思っているか?
本気で会社を良くしたいと思っているか?
そして、
本気で社員の幸福を願っているか?
経営者が本気であれば、コーチングを通じて、その思いは必ず社員に伝わります。
逆に、経営者が中途半端な気持ちであれば、コーチングのスキルを駆使したところで、社員の意識が変わることはないでしょう。
小手先のテクニックでは、社員の意識を変えることはできません。
経営者の本気の思いと行動の積み重ねによって、社内の雰囲気が目に見えてよくなりますし、社員のモチベーションは高まっていくのです。
出典:塚越 寛(2019)『末広がりのいい会社をつくる ~人も社会も幸せになる年輪経営~』サンクチュアリ出版.
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました (^.^)
以下、この記事を読んでくださった方へ「オススメの記事」をピックアップしましたので、お時間がございましたらぜひご一読くださいませ。
参考文献:コーチ・エィ(2019)『新版 コーチングの基本』株式会社日本実業出版社.