コーチングとは?ビジネスに有効?向いている人の共通点は?

北アルプス 鹿島槍ヶ岳 撮影者:うさやん

「社内にビジネスコーチングを導入すべきか迷っている」

「コーチに向いている人、向いていない人の特徴が知りたい」

「コーチングの必要性を感じている」

というあなたに、今回は、

  • コーチングとは何か?ビジネスには有効か?
  • コーチングが向いている人の共通点とは?

という疑問に、どこよりもわかりやすくお答えいたします。

最近ではオンラインで(インターネットを通じて)コーチングを受ける、あるいは学ぶことができるサービスも増えており、今後もコーチングという言葉を耳にする機会はますます増えることが予想されます。

コーチングを始めて耳にする方にとって、コーチングは費用対効果が見えにくく、どことなく怪しくて得体の知れないイメージがあることも事実です。

しかし、コーチングの本質が理解できると、そのような考えが一変します。

なぜなら、コーチングは社内の体質を根本的に改善し、長期間にわたって効果を出し続ける取り組みだからです。

そして何よりも、コーチングは人間の成長を加速させる力を秘めています。

システムや機械は性能を超えるパフォーマンスを発揮することはできませんが、人間のパフォーマンスには天井(上限)がありません。

つまり、新しいシステムや設備に投資するよりも、コーチングを社内に導入することで社員の潜在能力を開花させて、同時に社員のモチベーションアップを図る方が、結果として費用対効果が高いと考えることもできます。

それではあらためて、「コーチングとは何か?」という問いにお答えしましょう。

スポンサーリンク

コーチングとは?ビジネスに有効?

コーチングとは何か?ビジネスには有効か?

まずは、そんな疑問にお答えいたします。

ビジネスにおけるコーチングとは、コーチがクライアントと1対1の対話を重ねることで、クライアント自身が定めた目標達成に必要とされる「スキル・知識・考え方」に気づかせて、クライアントが自発的に行動することをサポートするプロセスです。

なお、ここで言う「クライアント」とは、コーチングを受ける人のことを指します。

コーチングの主な目的は、上司が部下に指示を与える従来型の「トップダウン」とは異なり、部下が周りの状況を見ながら、自分の頭でなすべきことを考えて行動する「主体性」を育むことに他なりません。

そして、コーチングを取り入れたマネジメント手法は「コーチング型マネジメント」と呼ばれ、大企業だけに限らず、

「多様な考え方や価値観を尊重し、イノベーションが起きやすい環境を整えたい」

「主体的かつ能動的に行動する社員を育成することで、組織を活性化したい」

と考える中小企業の経営者や幹部社員、部下を持つ中間管理職やチームリーダーも、コーチングを学ぶ機会が増えています。

次に、コーチングがビジネス活動に有効かどうか?を判断する材料として、「コーチングを導入するメリット・デメリット」を整理しておきましょう。

ビジネスにおいて、コーチングを導入するメリット

  • コーチングを受けることで、徐々に自分の頭で考えて行動する習慣が身に付いて、主体性や積極性も高まる
  • コーチングを受けることによって、自身の考え方や価値観が尊重され、仕事に対するモチベーションが高まる
  • コーチングを受けた社員は、自分が得意とする仕事のやり方を模索する過程で、能力が一気に開花することもある
  • コーチングを導入すると、社員がより良い方法を自分で見つけ出そうとするため、探究心や研究心が育まれる

ビジネスにおいて、コーチングを導入するデメリット

  • コーチングを受けたとしても、思考や行動のパターンを変化させて、結果が伴うまでには多くの時間を要する
  • コーチングは、基本的に部下のペースに合わせて行われる、「気づき」を得るまでの期間に個人差が生じる
  • 上司が部下にコーチングを行う場合、部下との信頼関係や、上司のコーチングスキルに大きく左右される
  • 過去の考え方に執着する社員や、コーチングを導入することに抵抗を感じる社員から、反発を招く恐れがある

上記のことから、コーチングの効果を得るためには多くの時間と労力を費やすことになりますが、その対価は大きく、会社を継続的に成長させる原動力となります。

上司が細かい指示を出さずとも、個々の社員が自分の頭で考え、自らの意思で成すべきことを為し、毎年少しずつ業績がアップするような会社経営を望むならば、コーチングは今すぐにでも導入すべきでしょう。

さらに、会社経営の目的を「社員の幸福による間接的な社会貢献」と捉えている経営者は、コーチングの考え方に大いに賛同するところがあり、社内にコーチングを導入した際も、抵抗なく社員に浸透すると想像します。

スポンサーリンク

コーチングに向いている人

ビジネスにおける「コーチングに向いている人」の共通点を、

  • コーチに向いている人(部下をコーチすることに向いている人)
  • コーチを必要とする人(上司からのコーチングを必要とする人)

という2つの側面から考察します。

コーチングには適正があり、コーチングに向いている人が「コーチングを行う」「コーチングを受ける」と効果は上がりますが、コーチングに向いていない人がコーチングを行っても(受けても)大きな効果は期待できません。

社内にコーチングを浸透させる場合は、コーチングに向いている人から実施して、その効果を周りの人に実感してもらうことからはじめ、徐々にコーチングを広げていきましょう。

コーチに向いている人の共通点

コーチに向いている人(部下をコーチすることに向いている人)には3つの共通点があります。

コーチに向いている人の共通点

  1. 部下の話を途中で遮らず、最後まで親身になって聴くことができる人
  2. 観察力や洞察力に優れ、部下の些細な変化に気づくことができる人
  3. 自分のことよりも部下を優先し、部下の成果や成長を心から喜べる人

部下の話にしっかりと耳を傾けることができる上司は、部下から相談されることも多く、コーチングの土台となる信頼関係」がすでに構築されていることも多々あります。

加えて、部下の変化にいち早く気づける上司は、部下が話す言葉の表面的な意味ではなく、言葉の裏側に潜む部下の本音や真意をキャッチすることができるため、適切な質問によって相手に「気づき」を与えるコーチングにとっては、歓迎すべきスキルです。

また、部下の成果や成長を自分のことのように心から喜べる上司は、部下の気持ちに寄り添いながら、部下の視点からものごとを考えることができるため、「支援する」というコーチングの基本姿勢がすでに備わっています。

上記の共通点とは対照的に、

  • 部下の話を聴くのが苦手で、ついつい自分の意見や考えを言ってしまう上司
  • 良くも悪くも部下の面倒見が良すぎて、積極的に部下にアドバイスをする上司
  • 結果を急ぐあまり、部下が考える余地がないほど1から10まで指示する上司

は、コーチに向いているとは言えません。

優れたコーチというのは、人の繊細な変化を決して見逃しません。

目的や目標に向けて成長しているクライアントに対して、何ができるようになったのか、何がいまだ未開発なのかを、はっきり認識し、伝えることができるのです。

時には、クライアント自身も気づいていない変化を発見することもできます。

出典:コーチ・エィ(2019)『新版 コーチングの基本』株式会社日本実業出版社.

コーチを必要とする人の共通点

コーチを必要とする人(上司からのコーチングを必要とする人)には3つの共通点があります。

コーチを必要とする人の共通点

  1. 自分の強みを発揮することができずに、周りからの評価を下げている人
  2. 自分の意見を発することがなく、上司や同僚に相談することが苦手な人
  3. 常にマイナス思考で、職場での不安や悩みを一人で抱え込みやすい人

ビジネスにおけるコーチングとは、上司が部下に対して、目標達成に必要とされる「スキル・知識・考え方」に気づかせて、部下が自発的に行動することをサポートするプロセスです。

裏を返せば、自ら設定した目標の達成に向けて、自分自身で必要なスキル・知識・考え方を身につけることができる部下に対しては、積極的にコーチングを行う必要はありません。

つまり、社内で優先的にコーチングを行うべきは、先に挙げた3つの共通点からわかるように、自分に自信がなく、どちらかと言うと、自己主張やコミュニケーションが苦手なタイプと言えます。

彼や彼女らが自分の中にある隠された能力に気づき、開花させることができれば、会社にとっても個人にとっても大きなプラスの効果を生み出すことができるでしょう。

スポンサーリンク

まとめ

今回は、

  • コーチングとは何か?ビジネスには有効か?
  • コーチングが向いている人の共通点とは?

という疑問にお答えしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

忘れないように、

最後にもう一度「コーチングを導入するメリット」をおさらいしておきましょう。

ビジネスにおいて、コーチングを導入するメリット

  • コーチングを受けることで、徐々に自分の頭で考えて行動する習慣が身に付いて、主体性や積極性も高まる
  • コーチングを受けることによって、自身の考え方や価値観が尊重され、仕事に対するモチベーションが高まる
  • コーチングを受けた社員は、自分が得意とする仕事のやり方を模索する過程で、能力が一気に開花することもある
  • コーチングを導入すると、社員がより良い方法を自分で見つけ出そうとするため、探究心や研究心が育まれる

社内にコーチングを導入する場合、一般的には、

  • 主に経営者や中間管理職が、外部のコーチにコーチングを依頼して、行動を変容させる
  • 経営者や役職者がコーチングスクールでスキルや心得を学んで、部下にコーチングする

といった2種類の方法がありますので、社内にコーチングを導入したいとお考えの方は、いずれかの方法を選択した上で、最適なコーチングサービスをお探しいただければと思います。

ということで、今回はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました。^ – ^

以下、この記事を読んでくださった方への「オススメの記事」をピックアップしましたので、お時間がございましたらぜひご一読くださいませ。

経営者に必要な能力は?会社経営の課題に立ち向かうために
経営者に必要な4つの能力と、会社経営の3つの課題をわかりやすく解説。会社経営のトップに位置し、社内における最高意思決定者となれば「経営者」と呼ぶことはできますが、会社を永続させるためには、いくつかの能力が欠かせません。
人事ポリシーとは?作り方や手本にしたい有名企業7社の事例
人事ポリシーの意味や作り方を解説するとともに、有名企業7社の人事ポリシーをご紹介。人事ポリシーを正しく理解して、作成・浸透させることができれば、採用や育成に関する問題をはじめ、社員の評価や待遇に関する悩みの大半を解決することができます。
職場の人間関係を改善するために、管理職が果たすべき役割
職場の人間関係を改善するために「管理職が果たすべき役割」を解説。職場の人間関係に頭を悩ませている人が多い中、当事者ではないけれども、管理職という立場にあって、対策や乗り越え方を模索している方も多いのではないでしょうか。
コーチングとティーチングの違いとは?正しい使い分け方は?
コーチングとティーチングの違いや使い分け方を解説。コーチングとティーチングは、使い方や使う順番を間違うと、クライアントを精神的に追い込んでしまうこともあるため、それぞれの意味や目的を正しく理解して、適切に使い分ける必要があります。
職場の人間関係を円滑にするには?有効な考え方とコツを紹介
職場の人間関係にストレスを感じている方にオススメしたい、「良好な人間関係を構築するコミュニケーションのコツ」をご紹介。知っているようで知らない「コミュニケーションの基本的な考え方」や、対人コミュニケーションを円滑にするシンプルな方法を解説。
タイトルとURLをコピーしました