「メルマガの文面を作成するときのコツが知りたい」
「メルマガの書き方がわかるテンプレートを探している」
「メールマガジンの構成に頭を悩ませている…」
というあなたに、今回は
- 費用対効果を高める、メルマガ文章のテンプレート
- 初心者でも悩まず書ける、メルマガ文章の書き方のコツ
- メルマガで広告宣伝を行う際の表示義務(法律)
について、具体例を交えながら、どこよりもわかりやすく解説いたします。
これからご紹介する「メルマガ文章のテンプレート」は、単にメルマガの書き方を示すテンプレートではなく、メルマガの作成に慣れていない方でも、悩むことなくスムーズにメルマガを作成できるテンプレートです。
さらに、「メルマガ文章のテンプレート」を使って作成したメルマガは、読者が自然に読み進めることができる構成となっているため、メルマガを最後まで読んでいただける可能性が高まるだけでなく、メルマガの本文に設置したリンクのクリック率を上げる効果も期待できます。
メルマガには様々なスタイルがあるため、すべてのメルマガに当てはまるわけではありませんが、メルマガ初心者の方をはじめ、メルマガの書き方を模索している方にとっては、大いにご参考にしていただけるのではないでしょうか。
それでは早速、10年以上メルマガを企画・運用した経験から得た、メルマガの書き方の集大成とも言える「メルマガ文章のテンプレートと書き方のコツ」を解説していきましょう。
メルマガ文章のテンプレートと書き方のコツ
メルマガ文章のテンプレートと、書き方のコツをご紹介いたします。
これからご紹介する「メルマガ文章のテンプレート」は、メルマガの作成にまだ慣れていない方にオススメしたい「メルマガの書き方テンプレート」であり、メールマガジンの基本的な構成を示す、言わば「メルマガの雛形」です。
以下のテンプレートを使ってメルマガを作成することで、
- 迷うことなく、メルマガのメインテーマを設定できる
- メルマガ制作に費やす時間と労力を大幅に削減できる
- 開封率を上げる件名を、容易に作成することができる
- 読者が、最後までスムーズに読み進めることができる
- 自然な流れで読者にリンクをクリックしていただける
といったメリットを享受することができるため、結果として、メルマガの費用対効果を高めることができます。
メルマガ文章のテンプレート(雛形・構成)
- 件名
- 導入文
- 目次
- 本文
- PR情報
- 連載コンテンツ
- 編集後記
- 発行者情報
そして、ここからが大切です。
上記の「メルマガ文章のテンプレート」を使って、スムーズにメルマガ文章を作成するにはちょっとした「書き方のコツ」があります。
そのコツとは、ズバリ
「各項目を作成する順番」です。
では、上記の中から「発行者情報」を除いた7項目を、
「どの順番で作成すれば、スムーズにメルマガを仕上げることができるのか?」
その答えがこちら↓です。
メルマガ文章のテンプレート(書き方順)
- PR情報:メルマガの目的、あるいはゴールを設定する
- 本文:PR情報を読みたくなる「きっかけ」をつくる
- 導入文:本文を読むことで得られる価値を簡潔に伝える
- 編集後記:今号のおさらいや導入文の続きを書き上げる
- 連載コンテンツ:毎号のメルマガで連載している企画
- 目次:今回のメルマガで伝える内容を箇条書きにする
- 件名:メルマガを読むメリットやベネフィットを伝える
発行者情報:特定電子メール法に準拠して作成しておく
上記の「書き方順」が、いわゆる「メルマガ文章のテンプレート」を使ってスムーズにメルマガ文章を作成するコツです。
ご覧の通り、メルマガ文章の「雛形」とは違い、随分と順番が入れ替わっています。
では、なぜ上記の順番でメルマガを作成する必要があるのか?
それは、「目的意識を持ちながら、読者にとって有益なメルマガを作るため」に他なりません。
目的を明確にしないままメルマガを作成すると、漠然とした内容や、ありふれた内容になってしまい、結果として、読者の貴重な時間を浪費させることにつながります。
それでは早速、「メルマガ文章のテンプレート」の各項目を、「書き方順」に解説しましょう。
PR情報
メルマガ文章のテンプレートの中で、最初に作成する項目は「PR情報」です。
- イベントやセミナーのご案内
- 新商品や売れ筋商品のご紹介
- セールやキャンペーンのお知らせ
- 最新ニュースや重要なお知らせ
- 長期休暇や営業時間の変更
など、自社がPRしたい情報や、お客様に必ずお伝えしなければならない情報があれば、まずはじめに作成します。
メルマガを配信する主な目的は、情報発信によってお客様との良好な関係を構築することに他なりません。
お客様にとって有益な情報や、重要なお知らせをお届けすることによって、見込み客やファンを育て、会社やそこで働く人々に親近感を抱いていただく。
そのためには、
「このメルマガでどんな情報を伝えたいのか?」
つまり、今回のメルマガの目的、あるいはゴールを明確にしておきます。
メルマガ本文
メルマガの目的やゴールとも言える「PR情報」が明確になれば、次はいよいよメルマガの本文を作成します。
メルマガの本文は、「PR情報を読んでいただくためのきっかけ作り」であるとともに、今回配信するメルマガのメインテーマとなります。
加えて、この後に作成する「導入文」や「件名(タイトル)」の元原稿となるため、メルマガの中で最も時間をかけて作成するべき項目です。
では、メルマガの本文にはどのようなことを書けばいいのか?
端的に言うと、
PR情報に関連することで、読者にとって有益となる情報であれば何でも構いません。
例えば、PR情報で、自社のサービスに新たな機能が追加されたことを伝えたい場合、新たな機能が追加されたことによって、どんな「お客様の悩み」が解消されるのか?を考えてみるのです。
その結果、「お客様の悩み」に着目し、お問い合わせが多い「お客様の悩み」をメルマガ本文にてランキング形式で公開することに。
「お客様の悩み」は読者の関心が高く、サービスを高める上で有益な情報であるとともに、「ランキング形式」にすることで、読者は思わず確かめたくなるため、メルマガのメインテーマには最適です。
そして、メルマガ本文の最後に、今回新たな機能が追加されたことによって、ランキング上位に入っている〇〇の悩みから解放されることをお伝えします。
メルマガ本文で「お客様の悩みランキング」を公開することによって、読者の注目や関心を集めることができれば、その後のPR情報へとスムーズにバトンを渡すことができるでしょう。
上記の通り、「メルマガ本文→PR情報」という自然な流れを作るには、先にPR情報を明らかにしてからメルマガ本文を作成する必要があるのです。
なお、PR情報が複数ある場合は「一番伝えたい情報はどれか?」を決めて、メルマガ本文のテーマをひとつに絞り込んでおきましょう。
以下、メルマガ本文の一例(パターン)を列挙しておきますので、参考になさってください。
メルマガ導入文
メルマガのPR情報と本文が作成できれば、半分以上メルマガは完成したと言えるでしょう。
次に作成するのは、メルマガの導入文です。
メルマガの導入文では、メルマガの本文を読むことで得られる価値を完結に伝えます。
先ほどご紹介した「新機能の追加」を例にすると、メルマガの導入文では
といった一文を入れると良いでしょう。
メルマガの導入文に上記の一文を入れることで、今回のメルマガのテーマが明確化されるとともに、テーマに関心がある読者を本文へと誘い、PR情報へとスムーズにナビゲートできるというわけです。
それともうひとつ。
カリスマ性を持った人物や有名人など、メルマガを発行している人に一定のファンがいる場合や、個性を強調したい場合は、導入文でプライベートな情報を入れるという方法もあります。
例えば、
といった感じです。
「続きはCMの後で」という感じで、「続きは編集後記で」という流れを作ると、最後までメルマガを読み進めていただける可能性が高まります。
ただし、
メルマガ担当者に興味がない読者には効果がありませんから、その点にはご注意ください。
編集後記
メルマガの導入文が完成したら、お次は編集後記を作成します。
編集後記では、読者に親しみやすさを感じていただくために、有名人やファンの有無に関わらず、メルマガ担当者の個人的な関心ごとや、心を動かされた出来事などを書くと良いでしょう。
あるいは、PR情報の内容をもう一度取り上げて、個人的な視点からプッシュするのも効果的です。
一般論や事務的な締め括り方、決まり切った挨拶や社交辞令は避けて、くれぐれもメルマガ担当者の視点から語るようにしましょう。
導入文で「続きは編集後記で」という流れを作っている場合は、それを受ける内容をしっかり記載することも忘れずに。
連載コンテンツ
編集後記が完成すれば、メルマガの制作は90%完了したと言えるでしょう。
そして、次に取り掛かるのは、毎号のメルマガで連載しているコンテンツです。
(毎号のメルマガで連載しているコンテンツが無ければ、次の目次作成に進んでください)
毎号のメルマガで連載しているコンテンツに関しては、メルマガのメインテーマから独立しているため、PR情報やメルマガ本文の作成に手こずってしまった場合は「お休み」しても大きな問題ありません。
ただし、連載コンテンツを楽しみにしてくださっている方もいらっしゃいますから、「2週連続お休み」は避けるようにしましょう。
メルマガの目次
連載コンテンツが完成した時点で、今回のメルマガで伝える内容が確定しますから、それらを箇条書きにして、メルマガの目次を作成します。
PR情報や連載コンテンツがなく、「メルマガ本文のみ」であれば、目次を作成する必要はありませんが、伝える内容が複数ある場合は、必ず目次を作成して、メルマガの概要を伝えます。
なお、目次を見た時点で「内容をもっと詳しく知りたい」「今すぐ〇〇に申し込みたい」という方もいらっしゃいますから、リンク先のページを準備している場合は、リンクも設置すると良いでしょう。
メルマガの件名
目次が完成すれば、最後はメルマガの件名(タイトル)を考えます。
メルマガは件名(タイトル)によって開封率が大きく左右されますから、安易に作成するのではなく、今号のメルマガを読むことで得られる読者のメリット具体的に入れて、思わず開封したくなる件名を作成しましょう。
なお、メルマガの件名につきましては、こちらの記事にて具体例を挙げながら解説しておりますので、ぜひご参照くださいませ。
発行者情報
毎号のメルマガ制作には含まれませんが、特定電子メール法に準拠した発行者情報の表示方法に触れておきます。
広告宣伝のために送信される電子メール(広告宣伝メール)は、あらかじめ同意した者に対してのみ送信することができる他、メール送信に当たってはいくつかの「表示義務」が法律(特定電子メール法)で定められています。
上記のことから、メルマガで広告宣伝を行う場合は、以下の情報を明記しておきましょう。
特定電子メール法における主な表示義務
- 送信者の名称(会社名や氏名)
- 受信拒否の通知ができる旨(メールアドレスまたはURL)
- 送信者の住所
- 送信者への問い合わせ先(電話番号・メールアドレス・URL)
なお、特定電子メール法の詳細につきましては、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法) | 消費者庁」のページをご確認いただくか、ページ内にリンクが貼られている「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント(平成30年7月)」がわかりやすいので、そちらをご覧いただければと思います。
まとめ
今回は
- 費用対効果を高める、メルマガ文章のテンプレート
- 初心者でも悩まず書ける、メルマガ文章の書き方のコツ
- メルマガで広告宣伝を行う際の表示義務(法律)
について、具体例を交えながら解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
忘れないように、
もう一度「メルマガ文章のテンプレート」の雛形と書き方順をおさらいしておきましょう。
メルマガ文章のテンプレート ( )内は書き方順
- 件名:メルマガを読むメリットやベネフィットを伝える(7)
- 導入文:本文を読むことで得られる価値を簡潔に伝える(3)
- 目次:今回のメルマガで伝える内容を箇条書きにする(6)
- 本文:PR情報を読みたくなる「きっかけ」をつくる(2)
- PR情報:メルマガの目的、あるいはゴールを設定する(1)
- 連載コンテンツ:毎号のメルマガで連載している企画(5)
- 編集後記:今号のおさらいや導入文の続きを書き上げる(4)
発行者情報:特定電子メール法に準拠して作成しておく
メルマガの作成に慣れないうちは、メルマガ文章のテンプレートを大いに利用して、まずは書き方のコツを掴むことが大切です。
そして、メルマガの作成に慣れてきたら、少しずつ自分なりのアレンジを加え、トライアンドエラーを繰り返しながら、最終的には自分だけのオリジナルテンプレートを作成する。
その頃には、メルマガの読者も増えて、
「毎号のメルマガを楽しみにしています」
「メルマガは毎回チェックしてますよ!」
という声も聞かれるようになっていることでしょう。
最後にもうひとつ。
本腰を入れてメルマガに取り組むのであれば、自社のメルマガに適した「メール配信サービス」の導入(利用)をおすすめいたします。
メール配信サービスは、指定した日時にメルマガを一斉配信できるだけでなく、配信先メールアドレスの登録・変更・削除が簡単に行える他、開封率やクリック率を測定できるなど、誰でも簡単にメルマガの配信や管理、効果測定を行うことができる便利なサービスです。
加えて、大抵のメール配信サービスはセキュリティ対策も施されており、HTMLメールを作成できる機能や、メルマガ登録フォームを設置可能なメール配信サービスもあるので、より多くの方にメルマガをご登録いただける他、安心・安全・快適にメルマガを配信するためには欠かせません。
メール配信サービスを利用したことがない方をはじめ、現在利用しているサービスに不満を感じていらっしゃる方は、以下の記事にておすすめのメール配信サービスをピックアップしておりますので、ぜひチェックしてみてください。
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ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。^ – ^
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