「メールマガジンの作り方を1から学びたい」
「メルマガ作成のコツや、メルマガのやり方が知りたい」
「メルマガを配信すると、どんな効果があるのか?」
というあなたに、今回は
- メルマガの始め方や作り方のコツ
- メルマガ配信がもたらす4つの効果
- メルマガの配信方法と効果測定のやり方
について、10年以上メルマガを企画・運用してきた筆者が、どこよりも丁寧かつわかりやすく解説いたします。
結論から申し上げると、メルマガを始めるだけであれば、さほど難しいことはありません。
しかし、メルマガを安心・安全・快適に運用しながらメルマガの読者を増やし、高い開封率やクリック率をキープするとなれば、それなりの方法を実践し、コツを掴む必要があります。
自社の商品やサービスの魅力をお客様に伝える手段として、メルマガを発行している会社やお店は多々ありますが、「メルマガの効果を十分に感じている」という会社やお店はどれくらいあるでしょうか。
私は14年間お世話になった前職のネット印刷会社で、10年以上メールマガジンの企画・運用に携わっていたので、メルマガを続ける楽しさも苦しさも一通り知っているつもりです。
そして、メルマガを十分に活用する方法や、お客様から愛されるメルマガに育てる方法も。
もしあなたが、
- 今以上に、メルマガの費用対効果を上げたい
- お客様にとって有益なメルマガを発行したい
- メルマガのコンテンツをもっと充実させたい
とお考えであれば、この記事の内容をヒントにして、何かひとつでも実践していただければ、メルマガの効果が確実に上がることをお約束いたします。
なぜなら、これからご紹介する内容は、すでに私が実践して効果を感じることができたものばかりだからです。
それでは早速見ていきましょう。
メルマガの始め方
メルマガの始め方をご紹介する前に、大切なことをお伝えしておきます。
いきなりメルマガを作っても、読んでくださる読者がいなければ意味がありませんし、読者を意識することなく自己満足で作られたメルマガに興味を示す読者は、メルマガの作り手がよほどのカリスマ性を持った有名人でない限り、ほぼいません。
そして、メルマガを継続的に運用するには、メルマガの作り方だけでなく、送り方や配信リストの管理、効果測定やセキュリティなどに配慮して、適切に運用する必要があります。
上記を踏まえた上で、以下、メルマガの始め方を3ステップでわかりやすく解説いたします。
メルマガの始め方
- 見込み読者を集める
- メルマガを制作する
- 登録フォームを設置
上記の順番を間違えると、せっかく作ったメルマガを多くの人に読んでもらえないだけでなく、メルマガを作るために費やした時間と労力を無駄にする可能性が高まります。
メルマガはスタートが肝心です。
最高のスタートを切るためにも、これからご紹介する「メルマガの始め方」をご参考にしていただければ幸いです。
それではひとつずつ見ていきましょう。
見込み読者を集める
メルマガの始め方、最初のステップは「見込み読者を集める」です。
見込み読者とは、メルマガを読んでいただける可能性が高い読者のことで、言うなれば、自社の商品やサービスに興味がある方、あるいは、必要としている方を指します。
見込み読者を集めるには、主に自社のホームページやブログへの流入者を増やす必要があるため、まずはそれらの自社メディアを充実させて、自然検索からの訪問者が増えるようにSEO対策を施すことが必須です。
メルマガを制作する
メルマガの始め方、次のステップは「メルマガを制作する」です。
自社メディアに一定数のユーザーが訪問する施策を行いながら、メルマガの制作に取り掛かりましょう。
メルマガを制作する際は、明確な目的を掲げて、読者のメリットやベネフィットを常に意識しながら全体の構成を考え、各コンテンツを作る必要があります。
読者にとって有益なメルマガとなるように、マーケティング戦略の一環として機能させるべく、「小さく初めて大きく育てる」ことを心がけて、少しずつ内容を充実させましょう。
登録フォームを設置
メルマガの始め方、最後のステップは「登録フォームを設置する」です。
一定数の見込み読者が集まり、メルマガの制作もいよいよ大詰めとなれば、最後はメルマガ登録フォームをホームページやブログに設置します。
メルマガの登録方法がわかりにくければ、よほど魅力的な内容でない限り、読者はメルマガの登録を止めてしまいます。
そういう意味において、メルマガの登録フォームは極めて重要です。
メルマガ登録フォームの作り方や設置方法につきましては、以下の記事にてわかりやすく解説しておりますので、ぜひご一読くださいませ。
メルマガの作り方のコツ
メルマガの作り方について、3つのコツをご紹介いたします。
メルマガを配信する目的は
- 自社を忘れさせない、または思い出させる
- 自社(で働く人たち)に親近感を抱かせる
- 見込み客を育てる、またはファンを育てる
- 商品の購入や、サービスの利用につなげる
- イベントやセミナーにお申し込みいただく
などいろいろありますが、ただ漠然とメルマガを作成していても、それらの目的を十分に果たすことはできません。
メルマガの目的を果たすには、メルマガを作成する際に押さえるべき「コツ」があります。
メルマガの作り方のコツ
- 開封率を上げるタイトルを
- クリック率を上げる施策を
- 読みたくなる構成と文章を
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
開封率を上げるタイトルを
メルマガの作り方のコツ、ひとつ目は「開封率を上げるタイトルを」です。
メルマガに登録しているユーザーが、必ずしも毎号のメルマガを読んでくれるとは限りません。
当然ながら、メルマガを読んでいただくには受信したメルマガを開封していただく必要があり、開封していただくには読者が読んでみたくなるようなタイトルをつける必要があります。
なお、開封率を上げる方法やタイトルの決め方につきましては、以下の記事をご参照ください。
クリック率を上げる施策を
メルマガの作り方のコツ、2つ目は「クリック率を上げる施策を」です。
メルマガの本文で商品やサービスをご紹介する場合や、イベントやセミナーをご案内する場合、あるいは、重要なお知らせを別ページで詳しくお伝えする際は、メルマガの本文にリンクを設置することになります。
しかし、ただ単にリンクを設置しても、クリックしていただける読者はほんのわずか…。
では、「設置したリンクのクリック率を上げるにはどうすればいいか?」
メルマガのクリック率を上げる具体的な方法につきましては、以下の記事にてお確かめください。
読みたくなる構成と文章を
メルマガの作り方のコツ、3つ目は「読みたくなる構成と文章を」です。
いざ「メルマガの記事を書こう!」と思っても、はじめのうちはなかなか筆が進みません。
「今回のメルマガのテーマは何にすべきか…」
「何から、どの順番で書けばいいのか…」
「どんな構成にすれば最後まで読んでいただけるのか…」
そんなことを考えているうちに時間だけが過ぎて、気がつけばメルマガ原稿の締め切り日が数日後に…という方も多いのではないでしょうか。
以下の記事では、「費用対効果を高めるメルマガ文章のテンプレート」と「悩まず書けるメルマガ文章の書き方のコツ」をご紹介しておりますので、メルマガ初心者の方や、メルマガの構成や書き方に頭を悩ませている方は、ご参考になさってください。
メルマガの効果
「何のためにメルマガを配信するのか?」
という素朴な疑問にお応えすべく、「メルマガの4つの効果」をご紹介いたします。
これからご紹介する「メルマガの4つの効果」は、メルマガを配信する目的や役割、あるいは「メルマガに期待すること」と言っても差し支えないでしょう。
メルマガを定期的に配信するだけでも、
- 自社の存在を忘れさせない(記憶から消させない)
- 自社の商品やサービスを再び思い出してもらう
という効果をもたらしますが、メルマガの効果をさらに高めるためには、以下の4つの使い方を念頭において、バランス良くコンテンツを作成・配信する必要があります。
メルマガの4つの効果
- 最新情報を伝える
- 見込み客を育てる
- 親近感を抱かせる
- 販売促進ができる
それではひとつずつ詳しくみていきましょう。
最新情報を伝える
メルマガの4つの効果、ひとつ目は「最新情報を伝える」です。
メルマガ読者に対して、自社の商品やサービスに関連する最新の情報をお伝えすることで、自社が
- 停滞することなく、前進し続けている
- 常に新たなチャレンジを試みている
- 研究開発や業務改善に目を向けている
というメッセージを発信することができます。
「なんだそんなことか…」と思われるかもしれませんが、しっかり文章に起こして伝えなければ、お客様は自社の活動を知る術がありません。
具体的には、
- セールやキャンペーン、値下げや値上げの情報
- 発売を予定している商品や、販売を終了する商品
- ホームページの変更箇所や、業務改善の詳細
- 新たに導入した設備や、近々オープンする店舗
- 長期休暇や納期の遅延、システムメンテナンス
などがあります。
「最近は、真新しいことを何もしていない…」
という場合であっても、
「〇〇の売れ行きが昨年に比べて好調です!」
「〇〇が、□□年の発売からおかげさまで10年経ちました!」
など、何かしら「自社の動き」を伝えるようにしましょう。
見込み客を育てる
メルマガの4つの効果、2つ目は「見込み客を育てる」です。
メルマガ読者の中には、すでに自社の商品を購入した方やサービスを利用中の方だけでなく、まだ自社の商品やサービスを利用していない「見込み客」も含まれています。
見込み客に自社の商品やサービスをご利用いただくには、「見込み客を育てる」という意識を持って、見込み客の背中をそっと押すような「購入や利用につながるきっかけ作り」が必要です。
例えば、売れ筋商品や定番商品をひとつ取り上げて、
- 開発ストーリーや、開発者の思いを熱く語る
- 他社商品との違いや、ベネフィットを伝える
- 高評価を頂戴したユーザーの声をご紹介する
- 原料や素材、製造工程へのこだわりを伝える
など、見込み客の心を揺さぶるようなメッセージをお届けする。
その際、
商品やサービスのいいところばかりをPRするのではなく、ターゲットとなるお客様を意識して、
「〇〇には不向きですが、〇〇でお困りの方には自信を持っておすすめいたします」
という具合に、ありのままを正直にお伝えすれば、心に響くお客様は必ずいらっしゃいます。
親近感を抱かせる
メルマガの4つの効果、3つ目は「親近感を抱かせる」です。
お客様に親近感を抱かせるには、
- 自社をもっと身近に感じていただくにはどうすればいいか?
- 自社に対して心を許し、継続的にお付き合いいただくには?
- 親しみやすさを印象付けるにはどんな表現が適しているか?
といったことを念頭に置いてリード文(導入文)や編集後記を書くことはもちろん、社内で働いている人を紹介したり、自社の理念や取り組みなどを知ってもらうことも有効です。
具体的には、
- 社員紹介コーナーを設けて、所属部署や仕事のやりがい、趣味や特技などを紹介する
- 自社が行っている社会貢献活動や、環境保護に対する取り組みを詳しくレポートする
- 社内アンケートで従業員の趣味や特技、好き嫌いなどを聞き出して、結果を発表する
- 社長自らが自社の経営理念や社是、ミッションやビジョンなどをわかりやすく伝える
などがあります。
上記の他にも、社員が書いたイラストや4コマ漫画、俳句や川柳など、社員の趣味や特技を活かしたコンテンツもおすすめです。
読者に「また次も読みたい!」「毎号楽しみにしている」と思っていただけたら、メルマガの開封率も上がりますから、まさに一石二鳥。
親近感を抱かせる試みを続けることで、お客様と電話でお話しする時や、直接お会いした際に、「メルマガいつも楽しく読んでますよ」とお声がけいただけるようになるでしょう。
販売促進ができる
メルマガの4つの効果、4つ目は「販売促進ができる」です。
メルマガでは基本的に「売り込み」を行うことはありませんが、「お客様に喜んでいただける」「お客様にとって有益である」と判断した場合は、購買意欲を刺激するような販売促進を行うこともあります。
具体的には、
- メルマガの読者に限定したセールやキャンペーンのご案内
- 多くのお客様に支持されている人気商品や品薄商品のご紹介
- 売れ筋商品が再入荷する情報や、入荷待ち商品の先行予約
などがあり、お客様に「メルマガに登録しておいて良かった!」と思っていただけることが大前提となります。
メルマガでは「自社が売りたいもの」ではなく、「お客様が欲しがっているもの」を見定め、他のお客様に先駆けて情報を発信することが大切です。
そうすることによってメルマガの価値が上がり、継続的に読んでいただけます。
メルマガ配信方法
メルマガの配信方法や、効果測定のやり方について解説いたします。
結論から申し上げると、
メルマガの配信方法や効果測定は「メール配信サービス」の利用がおすすめです。
メール配信サービスを利用する主なメリットは、
- 指定した日時に、大量のメールを一斉に配信できる
- 配信先メールアドレスの追加・削除・変更が簡単
- 年齢や性別といった条件を絞り込んで配信できる
- 開封率やクリック率など、効果測定が容易にできる
などがあります。
メール配信サービスを利用するデメリットはほぼありませんが、強いて言うならサービスの利用料金が発生することくらいでしょうか。
加えて、メルマガは個人情報(メールアドレス・会社名・氏名など)を取り扱うことから、セキュリティ面やシステム管理体制においても、安心・安全に運用できる有料のメール配信サービスをおすすめいたします。
上記のことから、メルマガの登録者数や配信頻度に見合ったメール配信サービスを見つけられるかどうか?は、メルマガの費用対効果を高める上で極めて重要です。
まとめ
今回は
- メルマガの始め方や作り方のコツ
- メルマガ配信がもたらす4つの効果
- メルマガの配信方法と効果測定のやり方
について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
忘れないように、もう一度「メルマガの始め方」「メルマガの作る方のコツ」「メルマガの効果」をおさらいしておきましょう。
メルマガの始め方
- 見込み読者を集める
- メルマガを制作する
- 登録フォームを設置
メルマガの作り方のコツ
- 開封率を上げるタイトルを
- クリック率を上げる施策を
- 読みたくなる構成と文章を
メルマガの4つの効果
- 最新情報を伝える
- 見込み客を育てる
- 親近感を抱かせる
- 販売促進ができる
メルマガを作成する上で最も大切なことは何か?
と聞かれたら、私は迷わず「ユーザー目線」と応えるでしょう。
ホームページやブログでは、お客様に訪問していただかなければ情報を伝えることはできませんが、メルマガはこちらが伝えたい情報を、主導的に伝えることができる数少ない方法です。
裏を返せば、それは、お客様にとって必要のない情報を伝えてしまう可能性もあるということ。
それを踏まえた上で、常に「ユーザー目線」を意識して、読んでくださっている方と会話をするように、ひとつひとつのコンテンツを丁寧に作成しなければなりません。
加えて、メルマガはお客様とコミュニケーションを図るための有効な手段ですが、メルマガの内容によっては、職場のコミュニケーションを増やす効果も期待できることをご存知でしょうか。
本文でご紹介した「社員の自己紹介」や「社内アンケート」を実施すると、普段は職場で見せることのない社員の意外な一面が浮き彫りになるため、部署の垣根を超えた社員同士の会話が生まれたり、食堂や休憩室でメルマガの内容が話題に上がることも少なくありません。
加えて、最新の情報をはじめ、人気商品や今後のラインナップをメルマガで発信することによって、あらためて社内全体に最新の情報を共有することもできますから、メルマガの内容が充実すればするほど、いろんな意味で社内に良い効果をもたらしてくれます。
上記のような「目に見えない効果」は、正確な数値を測定できませんが、
「メルマガいつも楽しみに読んでますよ!」(お客様)
「メルマガの話題に出てた〇〇、実は私もハマってます」(同僚)
「この前のメルマガ、面白かったよ」(上司)
と、いろんな方からお声がけいただけるようになれば、メルマガの効果は十分に浸透していると思って間違いないでしょう。
最後にもうひとつ。
この記事をお読みになっている方の中で、
- 自社のメルマガに最適なメール配信サービスを探している
- 現在利用しているメール配信サービスに不満を感じている
という方がいらっしゃったなら、以下の記事にておすすめのメール配信サービスをご紹介しておりますので、ぜひご参考にしていただければ幸いです。
メルマガを安全かつ快適に配信し、メルマガの効果を測定しながら改善を重ねていくためにも、メール配信サービスを上手に活用することをおすすめいたします。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました (^.^)