アンケートの回答率を上げる方法は、回答者数と回収率にあり

鳥取県 大山のブナ林 撮影者:うさやん

「アンケートの回答率を上げるにはどうすればいいか?」

「アンケートの回収率を上げるコツは?」

「アンケートの回答者数を増やす方法は?」

というあなたに、今回は、

  • アンケートの回答率を上げる具体的な方法
  • アンケート回答率アップのオススメの秘策

をわかりやすく解説いたします。

アンケートの回答率を上げるためには、

  1. アンケートにご協力いただける人数を増やすこと
  2. アンケートに最後までご回答いただく割合を高めること

この2つの施策を分けて考え、同時に実践することが重要です。

これからご紹介するポイントを押さえながら、アンケートを告知する段階から、アンケートの質問項目に全てご回答いただくまでの流れをスムーズに整え、丁寧に改善を重ねることで、アンケートの回答率は確実に上がります。

初めてアンケートを実施する会社やお店はもとより、少しでも回答率を上げたいとお考えの方は、ぜひ最後までご一読くださいませ。

それでは早速見ていきましょう。

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アンケートの回答率を上げる方法

アンケートの回答率を上げる方法は、2種類の方法を組み合わせます。

アンケートの回答率を上げる2種類の方法とは、

  • アンケートの回答者数を増やす方法
  • アンケートの回収率を上げる方法

です。

前者の「アンケートの回答者数を増やす方法」とは、

アンケートにご協力いただける人数を増やす方法です。

後者の「アンケートの回収率を上げる方法」とは、

アンケートを最後までご回答いただく割合を上げる方法です。

例)メールで1,000人にアンケート依頼を送信した場合 

アンケートフォームにアクセスした人数(回答者数)が500人

その内、アンケートを完了した人数(アンケート結果を送信した人数)を400人とするならば、

アンケートの回収率:400÷500×100=80%(500人にご協力いただいて、内400人からアンケートを回収した)

アンケートの回答率:1000÷400×100=40%(1000人にアンケートを依頼して、400人にご回答いただいた)

となります。

つまり、アンケートの回答率を上げる方法とは、

一人でも多くの方にアンケートにご協力いただいて、一人残らず最後までご記入いただく施策

を意味します。

せっかく多くの方にアンケートにご協力いただいても、質問内容がわかりにくかったり、回答に多くの時間を費やすことになれば、途中で回答を止める人が増えて、アンケートの回収率を上げることはできませんから、結果としてアンケートの回答率は下がります。

逆に、質問項目が明快で答えやすく、最後までストレスなく回答できるアンケートであったとしても、実施するタイミングが悪かったり、アンケートの目的や活かし方が不明瞭で、回答するメリットが感じられない場合は、多くの方にご協力いただくことは難しいでしょう。

アンケートの回答率を上げるためには、アンケートの回答者数(協力していただける方)を増やし、回収率を上げる

それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。

アンケートの回答者数を増やす方法

アンケートの回答者数(ご協力いただける方)を増やす方法を、5つご紹介いたします。

アンケートの回答者数を増やす方法

  • 実施するタイミングや見定める
  • 目的や活かし方を記載する
  • 回答者にお礼の品を差し上げる
  • 回答に要する時間を記載する
  • 一切のストレスを感じさせない

アンケートの回答者数を増やすコツは、「お客様の立場になって考えること」です。

もしも自分にアンケートの依頼が届いたなら、

  • どのようなアプローチであれば、アンケートに回答しようと思うのか?
  • 絶対に協力したくない!と思うアンケートとは、どういったものか?

そんなことを考えながら、読み進めていただければと思います。

それではひとつずつ見ていきましょう。

実施のタイミングや時期

アンケートの実施は、お客様が商品を購入した直後、あるいは数日後が良いでしょう。

お客様は自ら好んで商品やサービスを選んだ結果、購入や利用に至ります。

そう考えると、購入や利用のあとは、嬉しさのあまり気分が高揚していたり、抱えていた問題が解決したことによる満足感が得られるため、商品やサービスを提供してくれた会社やお店に対して友好的です。

なお、過去に商品を購入したり、サービスをご利用いただいた方に、一斉にアンケートを実施するときは、お客様がお忙しくない「閑散期」に実施すると、通常時に比べると回答者数が増えます。

目的や活かし方を明確に

自分が回答したアンケート結果がどのように活かされるのか?

誰しも時間を無駄にしたくありませんし、少なからず世の中の役に立ちたいと思っています。

時間を有効に使えた時、少しでも世の中の役に立てた時、人は満足感や優越感を覚えますから、アンケートを行う目的や活かし方は、アンケートを告知する際にわかりやすく記載しておきましょう。

お礼の品を差し上げる

アンケートにご回答いただいたお礼としてプレゼントを贈る行為は、あくまで「最後の人押し」と捉えましょう。

「協力してあげてもいいけど…」

「少しなら時間はあるけど…」

「商品や会社のことは嫌いじゃないけど…」

と思っている人に対して、

「お時間を少し頂戴する代わりに、お礼としてこちらの品を差し上げます」

というスタンスで、

ポイント還元や割引券、ギフトカードや商品券、名入れボールペンやカレンダーといったノベルティをご用意すると、アンケートにご協力いただける方は確実に増えます。

回答に要する時間を記載

ほぼすべての人は、毎日のお仕事やお勉強、家事や育児に忙しい日々を送っていますから、アンケートの回答に費やす所要時間の目安を伝えることは、

あなた様の貴重なお時間を、○分だけいただけませんでしょうか

というメッセージを送ることに他なりません。

回答に要する時間を伝える際は、アンケートの作成とは関わりのない数人の社員に、実際にアンケートにお答えいただいて、回答に要した平均的な時間を記載すると良いでしょう。

ストレスを感じさせない

アンケートの告知からご回答いただくまでの流れを考える際、一切のストレスを排除して、スムーズにご回答いただけるような導線を引きましょう。

率直かつ簡潔に伝えることを心がけ、わかりやすい表現を選び、徹底したユーザー目線を意識しながらアンケートのご協力をお願いするのです。

Webでアンケートを行う際は、思わず目を留めてしまうメールの件名、明快なアンケート依頼文、お礼の品(プレゼント)の写真、アンケートフォームへと移動する大きなボタンなど、見やすさやわかりやすさにも十分に配慮する必要があります。

ご来店いただいたお客様に店頭でアンケートをお願いする際は、ご記入いただく際のテーブルや椅子、書きやすいペンやクリップボード、見やすいアンケート用紙に適度な大きさの文字や記入欄など、細かいところまで気を配りましょう。

アンケートの回収率を上げる方法

アンケートの回答者数(ご協力いただける方)を増やす方法を、5つご紹介いたします。

アンケートの回収率を上げる方法

  • 質問項目の数を少なくする
  • 質問項目の流れを意識する
  • 選択式の質問項目を増やす
  • 個人情報について明記する
  • 記述式は回答例を用意する

アンケートの回収率を上げるコツは、「答えやすさ、わかりやすさを追求すること」です。

もし自分がアンケートに回答する立場だったら

  • どのような質問項目が、どんな順番で、どれくらいの数なら最後まで答えようとするか?
  • 途中で回答するのをやめてしまうようなアンケートとは、一体どのようなアンケートか?

そんなことを考えながら、チェックしていただければと思います。

それではひとつずつ見ていきましょう。

質問項目を少なくする

「いつ終わるか分からない…」

「思った以上に時間がかかる…」

「なんだか飽きてきた…」

せっかくアンケートに協力しようと思っていても、質問項目が多いために、上記の感情が湧き上がると、アンケートに答えるのを途中でやめてしまうことが往々にしてあります。

対照的に、質問項目が少なく、最初からゴールがはっきり見えているアンケートは、最後の質問までしっかりとお答えいただけます。

質問項目の流れを意識

学校のテストでも「答えやすい問題から解く」方が、自分に対して「できる・やれる」という感覚が芽生え、自然と勢いがつきます。

アンケートも同じです。

前半は即答できる質問項目を並べ、中盤には少し考えなければ答えられない質問項目を配置。

そして、後半は気楽に回答できるような質問項目で締めくくる。

最後にお客様情報をご記入いただいて終了。

上記のように、質問の内容やカテゴリー、難易度を考慮して、お客様が回答しやすい質問項目の順番を整え、最後までお答えいただけるような流れを作ることが、結果として回収率を上げることにつながります。

選択式の質問を増やす

答えやすい質問項目を増やすという意味では、「選択式の質問の割合を高くする」という方法もあります。

しかし、お客様の生のお声を聞き出すためには、記述式の質問項目が必要不可欠です。

選択式の質問の割合を高くする場合は、アンケートの目的や活かし方を考慮した上で、「適度な割合」にすることをオススメします。

個人情報の取扱い方法

個人情報の利用目的や、取扱いに関する文面を記載することで、安心して最後までアンケートにお答えいただくことができます

ご記入いただいたアンケート結果をチラシやホームページに掲載する場合は、その旨をアンケートの冒頭ではっきりと記載するべきでしょう。

もしくは、アンケートの最後に、

  • アンケートの結果を掲載してもよいか?
  • 実名で掲載してもよいか?
  • 社名やお名前のイニシャルなら問題ないか?
  • アンケート内容のみ掲載OKか?

など、当てはまるものにチェックしていただきましょう。

記述式は必ず回答例を

記述式の質問項目を設ける場合は、必ず「回答例」も用意しておきましょう。

自由に回答できる記述式が「必須項目」となっている場合、文章を考えるのが苦手な方や、回答がすぐに思い浮かばない方は、思った以上に時間を費やしてしまい、最悪の場合はアンケートに答えることをやめてしまいます。

たとえお答えいただいたとしても、「特にありません」「わかりません」「よかったです」といった無味乾燥な回答となってしまう可能性が高いため、「答え方のガイド」として、必ず回答例を記載しておきましょう。

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アンケート回答率アップの秘策

最後に「アンケート回答率アップの秘策」をお伝えします。

それは、

年に1回だけ、自社の閑散期にアンケートを実施する

という方法。

つまり、会社の「年中行事に組み込む」のです。

ではなぜ、アンケートを年中行事にすると、アンケートの回答率がアップするのか?

それは、

  • お客様が寛容な態度で受け止めてくださる
  • 自社の通常業務に支障をきたすことがない
  • アンケートが毎年バージョンアップする!

からです。

ひとつずつ詳しく見てきましょう。

寛容な態度で受け止められる

「年に1回」という短いフレーズの中には、

  • 「年に1回だけなので何卒ご協力いただけませんでしょうか」
  • 「こういったご案内は年に1回だけなので、ぜひお願いします」

という意味が含まれているため、アンケートの依頼に対して寛容な態度で受け止めてくださるお客様が多く、迷惑に思われることが極端に少なくなります。

対照的に、1年に何度も「お客様アンケートにご協力ください」「お客様の声をお聞かせください」と依頼されると、お客様は

「またアンケート依頼か…この前も回答したし、今回はやめておこう」

という捉え方をする方が増えて、回数を重ねるごとに、アンケートにご協力いただける方が減っていきます。

通常業務に支障をきたさない

閑散期にお客様アンケートを実施する最も大きな理由は、通常業務の妨げにならないようにするためです。

アンケートを実施するためには内容を考え、アンケートフォームを作成してお客様に告知、回収したアンケートを集計・分析、アンケート結果をホームページやチラシに掲載するなど、準備から活用まで短くて1ヶ月、長ければ2ヶ月程度かかる場合もあります。

そのため、アンケートの実施が繁忙期と重なった場合、仕事量が一気に増えることで作業が雑になり、内容に妥協してしまったり、ミスを誘発する可能性が高まるためオススメできません。

対照的に、閑散期にアンケートを実施することで、時間に余裕があるため、細かいところまで目が行き届くようになり、アンケートの完成度が自ずと高まり、そのことが回答率アップにつながります。

毎年バージョンアップが望める

毎年決まった時期にお客様アンケートを行うようになると、年々アンケートのコツが掴めるようになってきますから、質問項目の内容や集計方法、アンケート結果の活用法に至るまで、少しずつ、そして、確実に改善されます。

前職のネット印刷では、毎年決まった時期に大規模なお客様アンケートを実施していましたが、回数を重ねるごとに質問項目が洗練され、回答率も上がり、マーケティング部の一大イベントとして定着しました。

不定期にアンケートを実施して、その都度、アンケートの作成や実施、集計や分析を行っていたなら、おそらく先に述べたようなこう縦貫を生み出せなかったでしょう。

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まとめ

今回は、アンケートの回答率を上げる具体的な方法や、アンケート回答率アップの秘策をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

忘れないように、もう一度、アンケートの回答率を上げる2種類の方法

  • アンケートの回答者数を増やす方法
  • アンケートの回収率を上げる方法

をおさらいしておきましょう。

アンケートの回答者数を増やす方法

  • 実施するタイミングや見定める
  • 目的や活かし方を記載する
  • 回答者にお礼の品を差し上げる
  • 回答に要する時間を記載する
  • 一切のストレスを感じさせない

アンケートの回収率を上げる方法

  • 質問項目の数を少なくする
  • 質問項目の流れを意識する
  • 選択式の質問項目を増やす
  • 個人情報について明記する
  • 記述式は回答例を用意する

前職のネット印刷で働いていた頃に、毎年行っていたお客様アンケートでは、印刷会社ということもあり、アンケートにお答えいただいたすべての方に、お礼の品として自社の印刷商品である「オリジナルカレンダー」を差し上げていました。

もちろん、

  • カレンダー商品の販売促進
  • 自社のノベルティとしての効果

を狙ってのこと。

その甲斐あって、カレンダーのご注文は年々増え、

さらに、アンケートの時期になると、

「今年のお客様アンケート(とお礼の品のカレンダー)はまだですか?」

というお客様も現れ、挙げ句の果てに、

「〇〇さんのイラスト入りのカレンダー(数年前に配布したもの)が良かった」

など、お客様の方からプレゼントのカレンダーについて、色々とご意見・ご要望をいただくようになりました。

それが良いか悪いかは別にして、会社の年中行事として定着したことだけは間違いありません。

最後にもうひとつ。

アンケートの作成や実施、回収や集計、分析や活用をもっと効率的に行いたい

という方に、

  • Webアンケート作成サービス
  • メール配信システム

をご紹介いたします。

Webアンケート作成サービスとは、専用テンプレートを使ったアンケートフォームの作成をはじめ、アンケートの実施や集計を包括的に行うことができるサービスです。

  • アンケートフォームの作成
  • 自動返信メールの設定
  • 送信確認・完了画面の設定
  • アンケート結果の集計
  • 回答データの保存・ダウンロード

など、Webアンケートを実施する上で必要な機能が全て備わっているので、お客様アンケートをはじめ、社内アンケートや顧客満足度調査、プレゼント応募用アンケートなど様々なアンケートに活用できます。

記事の主な内容
  • アンケートフォーム無料作成おすすめサービス5選
  • アンケートフォーム無料・有料プランを徹底比較

メール配信システムとは、登録したメールアドレスに対して一斉にメールを配信できる便利なサービスで、Webアンケートを実施する際に重宝します。

  • HTMLメールの作成
  • メールの開封率を測定
  • 本文内のURLクリック率の測定
  • ターゲット別の配信
  • 配信日時を指定
  • 本文中に送信先の社名を差し込む

など、メール配信に必要な機能がすべて備わっているので、お客さまアンケートだけでなく、

  • メルマガ配信やステップメール配信
  • 新商品や新サービスのご案内
  • キャンペーンやセールのお知らせ
  • 値上げや値下げのお知らせ
  • 商品やサービス内容の変更通知
  • お詫びやメンテナンスのお知らせ

その他の重要なお知らせなどを行う際にたいへん便利です。

記事の主な内容
  • メール配信システム比較!5社の特徴と活用法
  • メール配信システム 目的別おすすめランキング

いずれのサービスも、無料プランや無料トライアル期間を設けているので、少しでも気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

なお、

「実店舗にご来店いただいたお客様に、その場でアンケートを実施したい」

という方は、以下の記事にて自由にお使いいただける「来店アンケートテンプレート」をご用意しておりますので、ご参考にしていただければ幸いです。

ということで、今回はこの辺で。

最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました (^.^)

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