20対80の法則を使ってマーケティングを加速する方法

北アルプス 鹿島槍ヶ岳 撮影者:うさやん

「どうすれば20対80の法則を、自社のマーケティングに活用することができるのか?」

という方をはじめ、

  • 商品やサービスをスピーディーに開発したい
  • 簡単にできるマーケティングの方法が知りたい
  • 20対80の法則の理解を深めたい

というあなたに、今回は、

20対80の法則をフル活用して、自社のマーケティングを加速する方法をお伝えします。

20対80の法則(80対20の法則)は、別名「パレートの法則」「最小努力の法則」「不均衡の法則」「ばらつきの法則」と呼ばれ、投入、原因、努力のわずかな部分が、産出、結果、報酬の大きな部分をもたらすという法則です。

20対80の法則について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

20対80の法則をマーケティングに活用する最大のメリットは、

「瞬時に仮説を立てることができる」

ということ。

マーケティングに携わっている方の中には、

「20対80の法則はすべてのケースに当てはまらない」

という方もいらっしゃいますが、それは大きな誤解です。

先にお伝えした通り、20対80の法則を活用する目的は「瞬時に仮説を立てる」ことであり、「結果」を検証するための法則ではありません

中には20対80の法則を「結果や成果の割合が20%と80%になる」、と勘違いされている方もいらっしゃいます…。

20対80の法則の使い方を正しく理解するという意味においても、ぜひ最後までお読みいただき、マーケティングで活用する方法を身につけていただければと思います。

それでは早速見ていきましょう。

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20対80の法則をマーケティングに活用

20対80の法則をマーケティングに活用するためにはどうすればいいか?

  • 顧客のニーズ
  • 自社独自の強み
  • 他社との差別化

という3つの側面から、20対80の法則をマーケティングに活用する方法を解説します。

「顧客を知ること」「自社を知ること」「他社を知ること」は、マーケティングの基本です。

この基本的な3つの要素に20対80の法則を当てはめることによって、「やるべきこと」が自ずと見えてきます。

それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ターゲットが明確に

20対80の法則を顧客ニーズに当てはめることによって、

顧客ターゲットを明確に定めることができます。

顧客の80%は、顧客ニーズにおける上位20%のニーズによって、購入や利用を判断する。

つまり上位20%の顧客ニーズを完璧に満たす商品を提供することによって、開発やプロモーションにかかるコストを最小限に抑え、最小の努力で最大限の成果を得ることができというわけです。

さらに、上位20%の顧客ニーズを平均的に満たした上で、下位80%の顧客ニーズのいずれかに注目して、あえて需要が少ない顧客ニーズに特化した商品を提供するという方法もあります。

需要が少ない顧客ニーズに特化した商品は、競合他社が少ないことから、大きな売上は見込めませんが、特定の顧客に選ばれる「ニッチな商品」として一定の成果を得ることができます。

最も良くないのは、顧客ニーズを無視して、明確な顧客ターゲットを定めないまま、特徴のないありきたりな商品を作ること。

それを回避するためにも、20対80の法則を顧客のニーズに当てはめて、マーケティングに活用しましょう。

自社の強みが明確に

20対80の法則を自社の強みに当てはめることによって、

最も強化すべき自社独自の強みを明確にすることができます。

売上の80%は、あらゆる自社の強みの中で、上位20%の強みによって作られる。

つまり上位20%の強みを伸ばし、他社が追いつけない強みへと進化させることによって、その他の強みを伸ばすことに費やす時間と労力を最小限に抑え、最小の努力で最大限の成果を得ることができというわけです。

自社の強みは商品の中だけに限らず、会社全体の強みに置き換えて考えることもできます。

例えば、自社で行っている仕事や業務をすべて棚卸して、自社が得意としている仕事や業務、自社が苦手としている仕事や業務を洗い出します。

自社が得意としている仕事や業務に関しては、会社の資源(人材や予算)を投資してスキルアップや業務効率アップを図り、将来的にはその部分だけを切り取って「業務代行サービス」を開始する。

あるいは自社が苦手としている仕事や業務に関しては、思い切って他社にアウトソーシングすることで、苦手としている仕事や業務の合理化やレベルアップを図る。

いちばん良くないのは、自社の強みや弱み、得意なことや苦手なことに、満遍なく時間と労力、そして予算を費やすこと。

それを回避するためにも、20対80の法則を自社の強みに当てはめて、マーケティングに活用しましょう。

差別化を図るヒントに

20対80の法則を、市場の利益に当てはめることによって、

他社との差別化を図るヒントを得ることができます。

特定の市場における利益の80%は、上位20%の会社によってもたらされる。

つまり利益の80%を独占している、上位20%の会社が提供している商品やサービスをチェックすることで、簡単かつスピーディーに他社との差別化を図るためのヒントが見えてきます。

マーケティングを行う上で、競合他社との差別化を図ることは必須です。

とはいうものの、価格や品質、デザインや種類、スピードやカスタマーサービスなど、差別化するための要素はたくさんありますから、

「どのような会社を対象にして、何をどう差別化していいのかわからない…」

と迷ってしまうこともあるかと思います。

そんなときに「利益の80%を独占している上位20%の会社が提供している商品やサービス」を参考にするというわけです。

具体的には、

  • 上位20%の会社がお客様に選ばれている、いちばんの理由は何か?
  • 上位20%の会社と自社を比較して、自社が勝っている要素は何か?
  • 上位20%の会社が、顧客のニーズを満たしていない部分はあるか?

という質問を投げかけて、その答えを考える中で差別化のヒントを見つけるのです。

とりわけ中小企業や小さな会社は、豊富な人材や予算を有しているわけではありませんから、マーケティングに多くの時間を費やすわけにはいきません。

先にお伝えした

「20対80の法則を使って顧客のニーズを探ること」

「20対80の法則を使って自社独自の強みを探すこと」

と合わせて、自社にとって最適なマーケティングプランをできるだけ短い時間で考え、スピーディーに実践してみましょう。

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20対80の法則はネット社会でも有効か?

ロングテールという言葉をご存知でしょうか。

ロングテールとは、インターネットを通じて物品商品を販売するひとつの手法、あるいは概念です。

20対80の法則とは対照的に、ロングテールの手法は1年に1回しか売れない商品であっても、商品点数をできるだけ幅広く取り揃えること、または対象となる顧客の総数を増やすことで、全体としての売上拡大を狙います。

総合ネット通販のAmazonさんは、ロングテールの手法を用いて膨大な商品点数をネット上で販売しており、みなさんもご存知の通り、世界一のネットショップとして君臨しています。

ではネット社会となった今日、20対80の法則は通用しないのか?

「会社の規模や扱っている商品・サービスによりけり」

というのが私の考えです。

ネット社会になってコミュニケーションコストが下がったとはいえ、膨大な数の商品在庫を抱えることができる会社は限られています。

大企業ならまだしも、中小企業や小さな会社にとって、ロングテールの手法は不向きと言わざるを得ません。

ただし、在庫を持つにあたってコストがかからない商材を扱っている会社は、ロングテールの手法が適しています。

例えば、画像や動画、音楽や映画といった「データ」をネット配信している会社です。

ネット販売できるシステムを構築すれば人件費もかかりませんし、在庫が増えても専用のサーバーを大きくすれば、物販商品のように巨大な倉庫を用意する必要もありません。

20対80の法則がネット社会で通用するかどうか?

を考えるよりも、まずは20対80の法則とロングテール、両方の使い方を正しく理解して、状況に応じて使い分けることが大切です。

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まとめ

今回は、「20対80の法則を活用して自社のマーケティングを加速する方法」をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

マーケティングに限らず、いろんなビジネスの現場で20対80の法則を活用すると、最小限の努力で最大限の成果を手にすることができますから、時間の使い方が180度変わってきます。

これまで「時間が足りない」が口癖だった人も、ビジネスのあらゆる場面で20対80の法則を上手に活用できるようになれば、「時間は豊富にある」と口にするようになるかもしれませんね。

20対80の法則はビジネスだけでなく、私生活も含め、あらゆる問題に活用することが可能です。

基本的な活用法としては、

  1. 20対80の法則を当てはめることによって仮説を立てる
  2. 80%の成果をもたらす20%の原因を明らかにする
  3. 80%の成果をもたらす20%に資源(お金や時間)を再配分する、または、80%の成果をもたらす20%のやり方を参考に改善を試みる。

ただそれだけです。

上記の手順を踏むことによって、最小の努力で最大限の成果をあげることができます。

ぜひみなさんも日頃から20対80の法則を意識して、限られた時間やお金を有効に使い、最大限の成果を手にしてくださいね。

ということで、今回はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました。^ ^

以下、

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小さい会社や個人経営のお店が「売れる仕組み」を構築する際のポイントは、「低予算で小さく始めて、大きく育てる」ということ。

外部の会社に丸投げするのではなく、効果的なツールやサービスを駆使して、トライアンドエラーを重ねながら社内にノウハウを蓄積し、いきなり成功を目指すのではなく、成長を重視することが大切です。

そのためには、「Webマーケティングの習得・活用」が欠かせません。

Webマーケティングとは?

マーケティングとは、顧客のニーズを満たす商品やサービスを作り、その魅力を効果的に伝える仕組みを構築し、集まった見込み客に他社との違いや自社の強みを伝え、顧客自らが商品を購入あるいはサービスを利用するまでの「一連の流れ」を意味します。

そして、Webマーケティングとは、Webサイトやランディングページ、ブログやSNS、メールマガジンやWeb広告など、Webを中心に行われるマーケティング(活動)を指します。

なお、Webマーケティングの詳細につきましては、以下の記事をご参照ください。

▶︎Webマーケティングの強みやメリットをわかりやすく解説!
▶︎中小企業はマーケティングが大きな課題!定着させるには?
▶︎マーケティング戦略の立て方!現状分析や立案の手法を解説

それでは早速、「Webマーケティングの始め方」を

「習得する→実践する→Webサービス」の順に見ていきましょう。

Webマーケティングを習得する

結論から申し上げると、Webマーケティングを習得するためには【Webマーケティング講座】を受講するのが最も効率的です。

Webマーケティングを習得した次の日からすぐに結果が出るわけではありませんが、長い目で見ると費用対効果がすこぶる高く、受講料もそれほど高くありません

以下の記事でご紹介している【Webマーケティング講座】は、会社で働きながらWebマーケティングを習得するためのカリキュラムが組まれているだけでなく、無料カウンセリングや無料セミナーも実施しているので、少しでもご興味がある方は積極的に受講してみましょう。

▶︎Webマーケティングスクールおすすめ12選!選び方も解説

Webマーケティングを実践する

Webマーケティングを実践するにあたり、「何から始めていいかわからない」という方は、

  • メールマガジン
  • お客様アンケート
  • 商品やサービスの企画

から始めてみましょう。

Webマーケティング初心者の方で、いきなり予算を投じてWeb広告をスタートさせる方がいらっしゃいますが、個人的にはあまりおすすめできません。

Web広告を運用してそれなりの効果を得るためには、多くの時間と労力、そして継続的に予算を投じる必要があります。

その上、広告をクリックした先のホームページやランディングページが整備されていないと、ほとんどの場合、目立った効果を得ることができません。

それに比べて、先にご紹介した「メールマガジン・お客様アンケート・商品企画」は、たとえ失敗してもゼロからマイナスに転じることはなく、改善を重ねることでWebマーケティングの経験値が貯まり、少しずつではありますが、確実に効果が現れます

上記に加え、

メールマガジンを始めることで、ほぼ無料で自社の商品をPRしたり、ファンを増やしたり、自社の商品やサービスを思い出させるリマインダー効果も期待できます。

▶︎メルマガの作り方!始め方や作成のコツ、送り方を丁寧に解説

お客様アンケートを実施することで、利用者の生の声をホームページやチラシに掲載したり、既存商品の改善点や新商品のヒントを得ることができます。

▶︎アンケートの作り方のコツ!例文や無料で使えるツールも紹介

▶︎これぞ来店アンケートの決定版!無料で使えるテンプレートも

商品やサービスを新たに企画することで、具体的な販売戦略やプロモーション方法を考える過程において、Webマーケティングの知識やスキルをフル活用できます。

▶︎商品企画の進め方は5ステップで!商品開発との違いも解説

初心者におすすめのWebサービス

  • パソコンが苦手な方でも簡単に使える
  • 費用対効果が高く、すぐに導入できる

そんな、Webマーケティング初心者におすすめのWebサービスをご紹介いたします。

以下のWebサービスを効果的に活用することで、Webマーケティング活動の幅が広がり、さまざまな施策を迅速かつスムーズに行えることはもちろん、費用対効果アップやセキュリティ対策の面においても有効です。

Webマーケティング活動を加速したいとお考えの中小企業や小さい会社、個人事業主の方は、ぜひチェックしてみてください。

ホームページ作成

以下の記事でご紹介する5つのサービスは、パソコンが苦手でも、Webの専門知識がなくても、制作会社に頼ることなく、ホームページを無料で作成できる、あるいは、数週間の無料お試し期間が設けられている、初心者向けの「ホームページ作成おすすめサービス」です。

どなたでも簡単かつ短時間でオリジナルのホームページを作成できる他、サポート体制も充実しているため、初心者の方でも安心して利用できます。

「自社でホームページを作成・運用したいけど、社内にホームページを制作できる人材がいない…」

とお嘆きの中小企業や小さい会社は、ぜひチェックしてみてください。

▶︎ホームページ作成無料おすすめサービス5選!専門知識は不要

ネットショップ作成

  • 初期費用が無料、月額料金も0円だから「リスクゼロ」でネットショップを始められる
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▶︎ネットショップ開設おすすめ無料サービス5選!プラン比較も

メール配信サービス

メール配信サービスとは、登録したメールアドレスにメルマガやステップメールを配信したり、スポット的に一斉メールを配信できる便利なサービスです。

できること:HTMLメール作成/メールの開封率を測定/本文内のURLクリック率の測定/ターゲット別の配信/配信日時を指定/本文中に社名や名前を差し込む など

主な用途:メルマガ配信/ステップメール配信/新商品や新サービスのご案内/キャンペーンやセールのお知らせ/値上げや値下げのお知らせ/商品やサービス内容の変更通知/お詫びやメンテナンスのお知らせ/お客様アンケートの依頼/その他の重要なお知らせ など

▶︎メール配信サービス5社を比較!目的別おすすめランキングも

アンケートフォーム

アンケートフォーム作成サービスとは、専用テンプレートを使ったアンケートフォームの作成をはじめ、アンケートの実施や集計までを包括的に行うことができるサービスです。

できること:アンケートフォーム作成/自動返信メールの設定/送信確認・完了画面の設定/アンケート結果の集計/回答データの保存・ダウンロード など

主な用途:お客様アンケート/社内アンケート/顧客満足度調査/プレゼント応募用アンケート など

▶︎アンケートフォーム無料作成おすすめサービス5選!比較表も

お問合せフォーム

お問合せフォーム作成サービスとは、ホームページやブログ、ランディングページやメールにお問合せフォームを設置できるサービスです。

できること:お問い合わせフォーム作成/送信確認・完了画面の設定/問い合わせ返信/回答データの保存・ダウンロード/顧客管理 など

主な用途:カスタマーサポート/新規お問合せ窓口/イベントやセミナー、キャンペーンの受付 など

▶︎お問い合わせフォームを無料で設置できるおすすめツール3選

文章作成アドバイス

文章作成アドバイスツールとは、文章の読みやすさやわかりやすさを高めるために、改善点がないか?をチェック(推敲:すいこう)したり、誤字や脱字を発見(校正)して、間違った日本語を使っていないか?を自動でチェック(校閲:こうえつ)してくれるツールです。

できること:推敲(すいこう)支援/校閲(こうえつ)支援/文章表現のサポート/チーム内での辞書の共有 など

主な用途:経営者や広報の文章作成アドバイス/Webマーケターやオウンドメディア運営者の文章作成アドバイス/カスタマーサポートや営業がお客様とやりとりする際の文章作成アドバイス/部下や外部ライターが書いた文章のチェック/自身の文章力の向上 など

▶︎文章チェックツールの決定版!【文賢】で業務の効率化を実現

実店舗向けWeb集客

実店舗向けWeb集客サービスとは、ユーザーがWeb検索によってお店を探す際に、自分のお店を見つけてもらいやすくすることによって集客力アップを図るサービスで、本ブログでは3種類のWeb集客サービスをご紹介しています。

  • 無料で実店舗を宣伝できる日本最大級の店舗情報サイト【エキテン】
  • Web検索した際に、Googleマップでお店を上位表示させる【MEO】
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上記のWeb集客サービスは、簡単かつ無料、または低予算で始めることができるため、「パソコンが苦手」「ホームページが無い」「お金をかけたくない」という方にもおすすめです。

スマートフォンを片手にWebで検索することが当たり前になった今日、お店だけでなく、スクールや教室、クリニックや美容サロン、訪問サービスや修理業者など、来店型・訪問型を問わず、さまざまなビジネスに活用されています。

▶︎店舗集客方法の新常識!3つのWebサービスで集客自動化を

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